
「移住はまだ先」でもOK!心地よい"ゆるやかな地域との関わり方"を探してみよう!
公開日:2025/07/04 07:37
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2025/07/15「興味ある」が押されました!
2025/07/13「地域との繋がりを深めたいけど、いきなり移住はハードルが高い…」 そんな風に考えている方にこそ知ってほしいのが、"ゆるやかな地域との関わり方"です。
こんにちは!福井県に移住して10年目。福井県地域おこしネットワークの中谷と申します。 (ショーさんと呼ばれておりますので、お気軽にお呼びください)
福井県に地域おこし協力隊として移住し、3年間の活動期間の後に、築90年の古民家をリノベーションして、地域を体感できるゲストハウスを開業しました。
開業してから7年目、これまでたくさんの旅人と地域をつないできました。そのなかで気づいたのが、「移住」でなくても、地域住民ではない人が地域を訪れて関わってくれること自体が、地域にとっても、良いということです。
移住となるとハードルが高く、みんなができるものではありません。 ですが、マイペースに地域との関わりができれば、「地域を盛り上げてくれる人」が増えるでしょう。
あなたの「好き」や「得意」を活かして、地域との新しい関係を始めてみませんか?
関係人口ってなに?移住とは違う、ちょうどいい地域との距離感
「地域との繋がりを深めたいけれど、いきなり生活の基盤を移す『移住』はハードルが高い…」
そう感じている方は少なくないはずです。
そんなあなたにぜひ知ってほしいのが、今注目されている「関係人口」という新しい地域との関わり方です。
「関係人口という言葉はよく聞くけど、よくわかっていない」という方のために、関係人口について少し説明しますね。
関係人口とは、観光以上、移住未満の、地域と多様に関わる人々を指します。こう聞くと漠然としていてわかりづらいと思いますので、一言で言うと「地域のファンクラブ」みたいなものです。
・お気に入りの地域に継続的に訪れる ・地域で開催されるイベントに参加した ・地域の農業アルバイトをした ・その地域の特産品を買って、友人へのお土産にした ・オンラインで地域の人と交流する
このように関わり方は実にさまざま。住民票を移さなくても、その地域のファンとして、時には活動の担い手として、地域を支え、共に創っていく存在です。
なぜ今、多くの地域がこの関係人口に注目しているのでしょうか。
全国的な傾向として、地方は都会と比較して、少子高齢化や人口減少、人口流出が大きな課題となっています。私たち「地域まるっと体感宿 玉村屋」がある福井県南越前町も例外ではありません。
そこで、地域が活力を維持し、次世代へとその魅力を繋いでいくためには、住民だけでなく、外からの新しい視点や力が不可欠です。そうなると「移住者」に頼ることを考えてしまいがちですが、人生の大きな転機となる「移住」へのハードルは高く。移住してくれる人は多くはありません。
そこで関係人口の存在が重要になります。移住のようなハードルが高いものではなく、彼らが持つスキルや経験を活かして、そして何よりもお気に入り地域への想いをもとに、マイペースに地域と関わってくれることが、地域の新たな可能性を引き出し、活力を生み出す原動力となるのです。
私たち玉村屋が考える「関係人口」の形は、まさに「ゆるやかな関わり」です。
カチッとした義務感や責任感に縛られることなく、自分のペースで、心地よい距離感で地域と繋がっていくこと。例えば、年に数回南越前町を訪れては、地元のイベントに参加したり、旬の味覚を堪能したりするだけでも、それは立派な関係人口です。また、遠方にいても、玉村屋のオンライン企画に参加したり、SNSで地域の情報を発信するだけでも、大切な応援となります。
宿主である私自身も、地域おこし協力隊として南越前町に移住しました。その経験から、地域に深く関わることの喜びも難しさも肌で感じています。だからこそ、皆さんが「地域と関わりたい」と感じた時に、無理なく、そして楽しみながら一歩を踏み出せるようなサポートをしたいと考えているのです。
玉村屋は、そんな「ゆるやかな関わり」の入り口となる場所です。移住という大きな決断の前に、まずは地域の「今」を肌で感じ、地域との「ちょうどいい距離感」を見つけてみませんか?


例えば、地域まるっと体感宿 玉村屋ではこんなことができます。
地域まるっと体感宿 玉村屋では「地域の日常におじゃまする」体験をすることができます。観光地にあるような体験用につくられたものではなく、地域住民の暮らしの中に入っていくもの。
今からの夏の季節は ・日本の仏花であるハスの花を栽培する農家さん ・同じく、仏花代表の菊を育てる若手移住者農家さん で、花を収穫する体験をすることできます。
これらは、農家さんが体験用に育てているものではなく、普段から花を出荷するために育てているものを収穫させてもらいます。
花はすを育てる井上さんは、地元で生まれ育った「THE地域の人」 お父さんが始めた花はす栽培を継ぎ、近年は組合長として花はす農家をまとめて、ブランドの維持・発展に努めていらっしゃいます。農業だけではなく、自らが所有する山に入り、杉を間伐するなど、生きる知恵と技を持ったおじいちゃんです。
菊を育てている野村さんは、大阪出身の移住者。移住者といっても、ルーツは福井県にあり、おじいちゃんがしていた菊栽培を引き継ぐ形で就農されました。これをUターン移住ではなく「孫ターン移住」というそうです。おじいちゃんが育てていた菊を続けつつ、ひまわりなど時代にあった花も育てています。生花だけではなく、さまざまな種類のドライフラワーも作っており、乾燥させている屋根裏部屋は見ていて、ワクワクします。
こんな彼らと一緒に農作業に汗を流すのが、当宿の体験。作業しながら話を聞くことで、農業に関わるリアルな声を得ることができます。
玉村屋では、季節それぞれに、ここで暮らす人たちの元へご案内しています。


地域まるっと体感宿 玉村屋
築90年を越える町屋型の古民家をリノベーションして、2019年に開業。 宿のコンセプトは「第二の実家」、滞在イメージは「地域の日常におじゃまする」
全プラン、夕食と朝食の食材付き。夕食は地元の食材を使い、スタッフと一緒にゲスト自ら料理をします。タイミングが合えば、地域住民も入っての夕食「ごはん会」となります。これが「他の宿では体験できない」と評判が良いのです。
スタッフは全員が移住者なので、自らのリアルな移住体験をもとにゲストの方のご相談を受けることができるので、移住や地方に関わることを考えるゲストが後を立ちません。
◯ リアルな地域を知りたい人 ◯ 地域に関わってみたい人 ◯ 将来的には移住を考えている人
そんなあなたのお越しをお待ちしております!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今後もコラムで「地域と関わること」をテーマに発信していきます。 【興味ある】を押してくださった方には、更新する度にお知らせしますので、見逃したくない方は、【興味ある】を押してください!
公式WEBサイト:https://tamamuraya.jp/ インスタグラム:https://www.instagram.com/tamamuraya/ 紹介された記事:https://www.fuku-e.com/fukutabi/detail_645.html
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このプロジェクトの地域

南越前町
人口 0.92万人

福井県地域おこしネットワークが紹介する南越前町ってこんなところ!
【今回は自己紹介を・・・!】 京都出身の30代。大学を休学し、自転車で日本一周をしたことから「地域」という場所に興味を持つ。社会人のスタートは大都会・東京。その後、世界遺産合掌集落のある岐阜県白川村での暮らしを経て、2016年4月に地域おこし協力隊として福井県南越前町に移住。任期終了後は「地域まるっと体感宿 玉村屋」を開業。現在は、「農家シェアハウスはなさか荘」や今庄宿ローカルベンチャー事業など、地域に必要だと感じたものを独自の目線で実験中。 10個くらいの収入源を積み重ねて、妻子を養う「複業家」として自分自身の暮らしを実験台に、変化の時代を心穏やかに生きる方法を実証実験中。
【僕が住んでいる地域】 福井県南越前町。ここは便利だけど「なんか懐かしい」と思う景色に出会える町です。車で30分走れば(注:田舎の人の車で30分は生活圏内)、広がる日本海、そびえ立つ山。そして農村風景が広がる場所です。
このプロジェクトの作成者
福井県内の地域おこし協力隊OB・現役が集まったネットワーク。”協力隊”と言っても、活動範囲は幅広く、それぞれが持っているスキルやアイデアを活かして活動し、連携すると掛け算の効果があるときに連携しています。
私たちはプロジェクトとして、福井県地域おこしネットワークのメンバーが関わるイベント・プロジェクトを紹介していきます^^