『Dr.コトー診療所』のロケ地・日本の最西端の島、与那国島ってどんなところ?

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2025/11/22

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2025/11/16

テレビドラマ『Dr.コトー診療所』はご存じでしょうか。このドラマでのロケ地となっている沖縄県八重山郡に位置する日本最西端の島、与那国町に行ってきました!

沖縄本島から飛行機で約1時間30分、石垣島からは飛行機で約30分、またはフェリーで約4時間でアクセスができ、沖縄本島から南西に509キロ、台湾までとはわずか111kmに位置する日本列島最西端の島です。

島全体を包み込む静けさと、どこまでも続く海。 黒潮本流に浮かび、紺碧の海と急峻な崖に囲まれたダイナミックな環境。 その景色は息をのむほど美しく、魅了されます。

そんな魅力あふれる与那国町には現在、3名の地域おこし協力隊が在籍しています。 島の魅力と現在活動する協力隊(観光分野2名と移住・定住促進分野1名)についても少しお伝えできればと思います。

与那国島の魅力

与那国町は、台湾・花蓮市と姉妹都市で、交流イベントも行われています。さらに国際カジキ釣り大会や与那国島一周マラソン大会など、全国・海外からも人が訪れるイベントがあります。

自然の魅力も抜群で、天然記念物である与那国馬の乗馬体験、そして『与那国島海底地形(通称:海底遺跡)』のダイビングや、冬には世界中のダイバーを惹きつけるハンマーヘッドシャークとのダイビングなど、ここでしか味わえない体験が待っています。

島の散策をしていると西崎(いりざき)展望台や、東崎(あがりざき)展望台につながる道にはテキサスゲートという、放牧されている馬・牛が牧場の外に出られないよう設置された溝がありました。自然本来の姿でのびのびと草を食べる様子を目にし、穏やかな時間の流れを感じ心が満たされました。

テレビドラマで使用したDr.コトー診療所
テレビドラマで使用したDr.コトー診療所
与那国町役場
与那国町役場

日本の最西端での地域おこし協力隊ってどんなことをしているの?

与那国町に在籍する協力隊は現在3名。観光振興分野2名と移住・定住促進分野1名が与那国町で活動しています。 観光分野の2名は、現在観光協会に1名、与那国町役場に1名在籍しており、観光協会の1名は与那国町に観光に来た方の対応と案内やインバウンド向けに英語と繁体字の旅行案内資料の作成や台湾絵本の読み聞かせ、その他姉妹都市である台湾・花蓮市とタイアップした企画は本年度、台湾の生活文化に触れ合いながらブレスレットの編み方を体験する内容や祈願イベントでスカイランタンの体験などがあり、想定していた人数よりも遥かに上回る100名を超える島民の来場もあり大変盛況を収めました。そして、役場の1名は与那国島国際カジキ釣り大会や台湾フェアのイベント開催期間に合わせ、出版社の協力も得て漫画の複製原画の展示やコミックスの展示を昨年度に開催しました。移住・定住促進分野の1名は与那国町の移住定住について与那国町のことを知るため町内を回ったり、東京などで行われている移住フェアにも出展し移住を考えている方の相談や町の魅力を伝えたりしています。 プライベートでは協力隊それぞれ個人の趣味に因んだクラブ活動にも参加し町民と関わる機会をつくっていたり、島の行事に参加するなど、「地域の一員」として生活している姿がありました。

国際カジキ釣り大会×漫画イベント 2024
国際カジキ釣り大会×漫画イベント 2024
台湾フェアinよなぐに 2025
台湾フェアinよなぐに 2025

訪れて感じたこと

与那国町を初めて訪れた私が、最初にお話をしたのはレンタカー屋さんの店員さんでした。大阪出身の私にとって驚きだったのは、その方が関西弁で話しかけてくださったこと。伺うと奈良から移住して3年とのことで、ご家族ぐるみで知人に誘われて島へ来られたそうです。生活のことを尋ねると、「ネットショッピングも届くし生活はしやすいですよ」と笑顔で話してくださり、島暮らしの一端を垣間見ることができました。

その後、車を走らせて観光名所を巡りながら島を一周。目に飛び込んでくるのは、どこまでも続く海の青さと、風に揺れる草原の広がりでした。特に印象に残ったのは、道路脇や丘の上でのんびりと過ごす馬や牛たちの姿です。人間に管理された姿ではなく、自然の中で自分のペースを大切にする彼らの様子は、まさに“本来の姿”そのものでした。人と動物、そして自然がほどよい距離感で共存していることを肌で感じました。

与那国の大自然は、ただ「きれい」と形容するだけでは足りない力強さがあります。風の匂い、波の音、そして生きものの気配。そのすべてが一体となって、訪れた人に「自然の中で生かされている」という感覚を思い出させてくれるなと感じました。

最果ての島でありながら、国際色豊かな交流や大自然のアクティビティにあふれる与那国町。これからも協力隊の活躍を通じて、多くの人にその魅力が広がっていってほしいと感じました。取材を通して、「遠い島」ではなく「また帰ってきたい島」へと、私の中で距離がぐっと近づき、またプライベートでゆっくり訪れたいと思いました。

取材日:2025年8月7日

立神展望台から見た立神岩(たちがみいわ)
立神展望台から見た立神岩(たちがみいわ)
優雅に過ごす与那国馬
優雅に過ごす与那国馬

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エメラルドブルーの海に囲まれ、ゆったりとした時間が流れる沖縄。那覇の街歩きや国際通りのにぎわいもあれば、少し足を延ばすと集落の古民家や赤瓦屋根が残り、地域ごとの暮らしの営みが息づいています。島ごとに異なる伝統芸能や食文化が受け継がれ、祭りや行事を通して地域の人とのつながりを感じられるのも魅力です。観光地として知られる一方で、日常には市場での買い物や浜辺の散歩、庭先での交流など、温かな人との触れ合いが広がっています。都会の便利さと島ならではの自然、そして多様な文化が共存する沖縄は、暮らす人にとっても発見と喜びにあふれた場所です。

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