
【地域おこし協力隊】「ぶどう栽培」の先輩、カンタさんにインタビューしました!
公開日:2025/09/12 04:25
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2025/10/15「興味ある」が押されました!
2025/09/24花巻市が初めて地域おこし協力隊を募集した平成27年、東京から一人の若者が花巻市大迫町にやってきました。 地域おこし協力隊OBのカンタさんは花巻市地域おこし協力隊の第1期生として、地域おこし協力隊のパイオニア的な存在となり、今も花巻市に定住しています。
そんなカンタさんは今、ぶどうの収穫作業の真っ最中。とてもお忙しそうです。 でも、熱い気持ちで大迫町を盛り上げ続ける姿を皆さんにお見せしたいと思い、取材を申し込むと快く受けてくださいました。
ぶどうの出荷前最終段階“選果”という作業をしながら、ぶどうの甘い香りに包まれてのインタビューでした。 協力隊になった経緯、協力隊時代、そして卒業後を伺いました。
カンタさん―協力隊時代
カンタさんはもともと東京都出身。 カンタさんが岩手県花巻市に来るきっかけになったのは、大学時代に東日本大震災の復興ボランティアに参加したことでした。 岩手県の沿岸に通う中で、岩手に愛着を持つようになったそうです。 その後関東で就職しますが、忙しさで4年間通った岩手に全く通うことができなくなり「なんだかなー」という思いを募らせたカンタさん。 そんなときに、友人から地域おこし協力隊の存在を聞き、興味を持ちました。
当時、岩手にはまだ協力隊を募集している自治体が少なく、花巻市が募集しているのを見て応募したのだそうです。
見事協力隊に採用となり、花巻市大迫町でぶどう振興に携わるテーマで活動しました。 まずはぶどう農家のお手伝いをするため、ぶどう栽培を学ぶことができる葡萄が丘農業研究所で研修を受け知識を蓄えました。 そして地域で行われるさまざまな飲み会に顔を出し、地域の人と仲良くなり、ハイボール好きだったカンタさんは大迫ワインのおいしさを知ることになります。 協力隊の卒業目前で「うちのぶどう畑を管理しないか」と声をかけられ、ぶどう農家への道に進みました。


カンタさん―卒業後
バイトや集落支援員を経て、大迫高校と関わる魅力化コーディネーターへ
ぶどうだけで生計を立てていくのは難しい… 協力隊卒業後は、ぶどう栽培を行いながら、アルバイトや、集落支援員として生計を立てていきました。 ※集落支援員とは、地域の活性化や住民生活の向上を支援する役割を担い、地方自治体から委嘱される職員のことです
そんな中、岩手県立大迫高校から、「魅力化コーディネーター」になってくれないか、というお願いがカンタさんに舞い込みます。 大迫高校では「ぶどう学習」といって、ぶどう栽培から収穫まで生徒たちが携わる授業を行っており、元々は葡萄が丘農業研究所に協力をいただきながら研究所の園地で体験をしていたのですが、生徒たちが地域の農家さんとの関わりを持つため、カンタさんにも声がかかったことがきっかけでした。 高校からお願いされたカンタさんは、生徒たちとの関わりを深める中で、「子どもたちの成長を見守りたい!」という気持ちが湧いてきます。 そこで、高校の総合的探究の時間という授業を活用して、地域の魅力を生徒に知ってもらう「魅力化コーディネーター」という活動も、カンタさんのフィールドになってきました。
大迫高校の取り組みをもう一つ。 大迫高校は、神楽やぶどう栽培などの地域の文化を体験できる特色を持つことから、全国から入学希望者を募集しています。
「高校生おおはさま留学生」と呼ばれる彼らは、親元を離れ、大迫町で寮生活をしながら大迫高校に通っています。 生徒募集の段階から生活支援員としてカンタさんが関わることで、入学後のサポートもスムーズになっているとのことでした。 そんな彼らの「お父さん」までは(年齢的に)いかない、「お兄さん」的立ち位置になっているカンタさん。 自分自身が県外から移住した立場だったこともあり、地元を離れ、ひとりで大迫に来た生徒たちには「苦労させたくない、そして大迫の良さを知ってほしい!」と思っているのではないかと思います。 高校だけではなく、小中との連携にも関わっており、大迫でカンタさんを知らない子どもはいません。 口数の少なかった子どもたちがどんどんカンタさんを慕ってくれるようになって、感慨深いものがあるそう。 「とにかく、今は大迫の子どもたちの成長を見守るのが楽しくて仕方がない」と話していました。 子どものころ近所にこんなお兄さんがいたら絶対楽しかっただろうな~、と思います。
カンタさんのこれから
最後に、カンタさんに今後の展望を伺いました。 「これからは、ぶどうももちろんやっていくけれど、まちなかを盛り上げられることをしていきたい」とのこと。 例えば、まちなかの場所を借りて、ワインバーをやったり、子どもたちと一緒に作ったぶどうをお店で提供する職業体験をやってみたり。 とても前向きなアイディアばかりで、ぜひ実現してほしい! 応援したい! と思いました。
カンタさんが花巻に来て10周年となるのですが、いろんなことがあったけど、ずっと楽しい気持ちは変わらないのだそうです。 「後悔もない!」とのこと。 それは、人と人との関わりを絶やさなかったことで、「地域のために何かしたい!」と「カンタさんのために何かしたい!」という地域とカンタさんの双方向の“愛”が生まれ、お互いになくてはならない存在となってきたからだと思います。
いろいろ伺いましたが、カンタさんは本当に本当に大迫が大好きなんだな、とひしひしと感じたインタビューでした。
花巻市地域おこし協力隊には、こんな頼もしい先輩がいるのですね。


募集段階から地域との交流で理解が深まると考えています
カンタさんのインタビューを通して、人と人との関わりによって地域への“愛”が深まり、自分自身のできることを考えるきっかけや、生き方、活動に広がっていくのだなと改めて実感しました。
花巻市では、令和8年度地域おこし協力隊の募集にあたって、対話や関係性を築きながら、双方でマッチングを探っていきたいと考えています。
そこで、9月17日(水)、19:30~オンライン説明会を行います! さらに、10月3日(金)~10月5日(日)まで、おためし協力隊ツアーも予定しています。 参加を希望する方は、「興味ある」や「参加したい」ボタンを押していただければ、担当からお返事させていただきます。 ご興味のある方はぜひ! ご連絡ください!
このプロジェクトの地域

花巻市
人口 8.77万人

花巻市地域振興部定住推進課が紹介する花巻市ってこんなところ!
【花巻市】岩手県のほぼ中央に位置し、花巻空港や新幹線の発着駅があり、交通の便も優れています。 岩手県の県庁所在地である盛岡へも電車や車でスムーズに移動できます。 おいしいお店が多い市街地から少し離れると、気持ちの良い自然を味わうことができます。
花巻・大迫・石鳥谷・東和の4地域で景観や雰囲気も異なりますので、 自分に合った地域が見つかるかもしれません。
このプロジェクトの作成者
主なお仕事 ・花巻市への移住・定住の促進にかかわること ・花巻市のシティプロモーション ・地域おこし協力隊 ・花巻市ふるさと納税 ・婚活・結婚新生活支援


















