鳩間島――島全体がご近所さんのような場所

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2025/12/02

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2025/11/23

石垣島の離島ターミナルから直行で約 45~55分。西表島上原港経由の場合約75~85分。西表島の北側にぽっかりと浮かぶ鳩間島は、人口約50人の素朴でゆったりとした時間が流れる八重山を代表する「鳩間節」の発祥の地であり、そこに謡われる鳩間中森からは雄大な西表島の姿を一望することができます。 海が魅力で、アオサンゴ群落のある北海岸をはじめ、そのほとんどが自然のままで手つかずの美しい浜。 人口の少ない鳩間島ですが、旧暦6月に3日間に渡っての豊年祭や毎年5月3日に行われる「鳩間島音楽祭」の時には、たくさんの人が訪れます。 2006年4月から石垣島からの定期船の運航が開始され、鳩間島への観光客数も飛躍的に伸びており、テレビドラマ「瑠璃の島」の舞台となり、全国的にも知られるようになりました。 そんな鳩間島のつばさ寮*にて活動する地域おこし協力隊の加藤さん。 今年3年目で、任期満了となることから鳩間島での暮らしや地域おこし協力隊としての業務について取材してきました!

鳩間島で見つけた、新しい暮らしと人とのつながり

今回取材したのは大阪出身の加藤真由美さん。加藤さんは、営業や販売の仕事をしてきました。人と接することは好きでしたが、心の中にはずっと「子どもや人の成長に関わる仕事がしたい」という思いがあったといいます。

もともと、鳩間島の民宿の息子さんと大阪で知り合い、そこから鳩間島へは何度も観光で訪れていた加藤さん。そんなとき、鳩間島で人手を求めるSNSの投稿を目にしました。しかもその時、加藤さん自身も観光で鳩間島を訪れていた最中でした。 「これはもう、呼ばれてるなって思ったんです」 その直感を信じて、加藤さんは移住を決めました。

【不便さの中にある、人の温かさ】

都会の暮らしと違い、鳩間島には便利な施設やサービスが揃っているわけではありません。 「正直、不便はたくさんあります。でも、そのたびに誰かが助けてくれるのが、この島なんです」

島であることから鮮度が必要な野菜やお肉などは島内で手に入れるのは難しく石垣島に定期的に買い出しに行ったりも必要ですが、ご近所さんからお野菜を分けてもらったりと 加藤さんにとって、それは都会では得られなかった安心感でした。人と人との距離が近く、信頼関係で成り立っている島だからこその温かさが、日々の暮らしを支えています。

鳩間島港の待合室から見た景色
鳩間島港の待合室から見た景色
船から見た鳩間島
船から見た鳩間島

鳩間島で子どもたちの生活をともに

地域おこし協力隊としての加藤さんの役割は、島に留学*してきた小学生4年生からから中学3年生までの子どもたちの生活サポートです。子どもたちと生活を共にし、一緒にご飯を食べ、ときには夜の宿直もこなします。

「思春期の子たちだから、反発することもあるし、素直に話せないこともあるんです。でも、表情とか仕草を見て、『あ、いましんどいんだな』って気づいてあげたい。私が“もう一人のお母さん”みたいな存在になれたらと思っています。」

ときには学校や竹富町教育委員会とも連携しながら、子どもたちが安心して過ごせる環境を整えていきます。

【島の文化にふれる喜び】

加藤さんが特に大切にしているのは、子どもたちに島の伝統や文化を体験させること。祭りや獅子舞、音楽祭など、地域の人と一緒に参加する機会が数多くあります。

「踊ったり、島の人と一緒にお祭りを盛り上げたり。子どもたちの表情を見ると成長を感じ、本当にうれしいです。」

こうした体験は、子どもたちにとって一生の財産になるはずだと加藤さんはいいます。

つばさ寮
つばさ寮
つばさ寮にて子どもたちの食事をつくる地域おこし協力隊の加藤さん
つばさ寮にて子どもたちの食事をつくる地域おこし協力隊の加藤さん

鳩間島で得られたもの

不便なこともあるけれど、その不便さを補って余りあるほどの「人とのつながり」がここにはあります。

「大阪にいたら、きっと出会えなかった人や出来事ばかり。島の人に支えられながら、私も誰かの支えになれている。それが本当に幸せなんです。」

加藤さんの笑顔からは、鳩間島での暮らしがどれほど充実しているかが伝わってきます。都会の便利さを手放す勇気を持ったからこそ出会えた、新しい生き方。

その姿は、「自分の居場所を探したい」と思う誰かの背中を、やさしく押してくれるのかもしれません。

退任後も鳩間島で住むことを決めている加藤さん。これからも子どもたちに関わる仕事をしていきたいと語ります。今まで関わった子どもたちが、何十年後かに鳩間島を思い出していつでも帰って来れる場所として残していきたいと想いを話してくれました。

私自身、この取材で初めて訪れた鳩間島。 着いてすぐ会う人々が挨拶をしてくれたり、話しかけてくれたりと普段住んでいる場所では感じられない暖かさがありました。 鳩間島音楽祭の、企画をしてる加治工勇さんにもお会いしお話したり、港であった方にはサンゴを見に船で連れて行ってくれました。

初めて会ったのに暖かく迎え入れてくれる、そんな鳩間島。 ファンになってしまいました。 民宿も多くあることからまたプライベートでも訪れたいと思いました。

これからの協力隊の加藤さんの活躍を願っています。

*鳩間島留学制度とは、鳩間小中学校に留学を希望する児童生徒に対し、地域関係者の協力を得て留学の受け入れを実施しています。留学期間、島の豊かな自然環境と地域の人々との触れ合いを通して、心身共に健康な児童生徒の育成を図ります。併せて、留学制度を通して、学校や地域の活性化を図ることを目的としています。(竹富町教育委員会HPより参照)

取材日:2025年9月13日

鳩間島の珊瑚
鳩間島の珊瑚
出港時に見えた大きな虹
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エメラルドブルーの海に囲まれ、ゆったりとした時間が流れる沖縄。那覇の街歩きや国際通りのにぎわいもあれば、少し足を延ばすと集落の古民家や赤瓦屋根が残り、地域ごとの暮らしの営みが息づいています。島ごとに異なる伝統芸能や食文化が受け継がれ、祭りや行事を通して地域の人とのつながりを感じられるのも魅力です。観光地として知られる一方で、日常には市場での買い物や浜辺の散歩、庭先での交流など、温かな人との触れ合いが広がっています。都会の便利さと島ならではの自然、そして多様な文化が共存する沖縄は、暮らす人にとっても発見と喜びにあふれた場所です。

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