
商品開発 × ファンづくり|福島県矢祭産の特産品をつくり、ブランド化して届ける協力隊募集
最新情報
プロジェクトの募集が終了しました。
2025/10/31「興味ある」が押されました!
2025/10/26福島県の最南端に位置する矢祭町。人口は5100人あまりの小さなまちです。
首都圏からは遠いイメージのある「東北」ですが、最南端にある矢祭町なら東京から電車・車で約2時間半。実はアクセスも良好です。
矢祭町は、山や川の恵みを受けた農林業が基盤のまちで、こんにゃくや木炭の生産が盛んだった時代を経て、今では鮎やゆず、鉢花、いちごなどの多彩な特産品が育まれています。
平成の大合併では「合併しない宣言」を掲げ、独自のまちづくりを選んだことで全国から注目を集めました。令和4年にはJR東館駅の旧駅舎を改装したコミュニティスペース「ヒガシダテ待会室」がオープン。地域おこし協力隊と住民が協力し、マルシェやイベントが開催されるなど、町の新たな交流拠点となっています。
そして今、矢祭町が新たに挑むのが 「矢祭産を活かした商品開発」と「もったいない市場を通じて届けること」 です。
矢祭産を活かした商品開発から広がる可能性
矢祭町では、鮎やゆず、いちごをはじめとする新鮮な野菜や果物など、多彩な素材が育まれています。
しかし町民からは「素材はあるけれど、矢祭らしい加工品やおみやげが少ない」という声がよく聞かれます。
新鮮な野菜や果物はあるのに、それを活かした加工品や、手にとって「矢祭の顔」と言えるような商品がほとんどないのです。
そこで今求められているのが、矢祭の豊かな素材を活かした新しい商品の開発と、それを地域の内外に“届ける”取り組みです。
そして、この“届ける”ための道は、すでにつくられています。
2009年に始まった「矢祭もったいない市場」では、矢祭町内で採れた新鮮な野菜や加工品をワゴン車に積み込み、東京各地で月8回のペースで出張販売を実施しています。
今では会場には多くの常連客が訪れ、毎回の販売を楽しみにしているファンも増えています。単なる物販ではなく、矢祭の人や風土と“直接つながる”交流の場となっているのです。
「矢祭もったいない市場」を通して商品を届けることは、単に売上を得ることではありません。
試作品を販売すれば消費者の反応をその場で聞けます。完成した商品を届ければ「また買いたい」「家族にも食べさせたい」という声を直接受け取れます。
こうして得られる手応えは、商品開発を進めるうえで何よりの財産です。小さなまちの挑戦が都会のファンとつながり、やがて「矢祭ブランド」と呼べるものに育っていく。そのプロセスを一緒に歩んでいくのが、今回の協力隊の仕事なのです。


矢祭産の商品開発と“届ける力”を育てる挑戦
矢祭産の商品を、地元の生産者と協力しながらつくり、それを矢祭もったいない市場で届ける。
今回の募集では「つくる」と「届ける」を両輪で動かす挑戦に取り組むことができます。
だからこそ新しい協力隊には、素材の可能性を引き出す商品開発と、矢祭の魅力を伝える“届ける役割”の両方に挑戦してもらいたいと考えています。
まずは「つくる側だけ」「届ける側だけ」でも構いません。関わり方は柔軟に広げられます。
これまで矢祭町では、地域おこし協力隊が国産ラズベリーの生産や商品化に挑戦してきました。まだ全国的にも珍しい取り組みですが、その挑戦をきっかけに新しい作物や商品開発の可能性が少しずつ広がり始めています。
こうした事例に続く、新たな挑戦をできる仲間を探しています。
担っていただきたいことの一例はこちらです。
1)矢祭産を活かした新商品の企画・試作・開発 2)農家・加工品生産者との連携・商品化支援 3)もったいない市場を通じた試作品販売や発信 4)もったいない市場の現場運営、若手農家を中心とした新しい出店者の開拓支援 5)商品の魅力を広げるプロモーションやブランド力の強化
地域おこし協力隊としての活動は、3年間を見据えたステップで進めていきます。
3年間の活動イメージはこちらです。
■1年目:素材と現場を知り、アイデアを育てる ・地元農家・加工品生産者との関係づくり、ヒアリングの実施 ・矢祭産素材の可能性を調査・整理 ・「もったいない市場」で現場を経験し、販売の流れを学ぶ ・矢祭産を届ける取り組みの発信 ・試作品づくりに挑戦
■2年目:商品開発と“届ける”実践 ・若手生産者や地域の仲間と共同開発 ・試作や商品を「もったいない市場」でテスト販売 ・消費者の声から改善 ・プロモーションや販路開拓にチャレンジ
■3年目:持続可能な体制と次の挑戦へ ・持続可能な商品開発と“届ける”体制の設計 ・”もったいない市場”を起点にした新たなつながりの模索 ・地域内外の挑戦者を巻き込み、新しい展開へ ・矢祭町の他事業との連携を模索 ・顧客アンケートやデータの活用による改善提案・矢祭ブランド力の強化
■協力隊卒業後の進路イメージ(例) ・新商品をもとに独立 ・矢祭町や矢祭町特産品開発協議会の一員として活動を継続 ・地元農産物や加工品の販路開拓・ブランディング支援者として活動 ・農業・食・地域文化に関わる事業や団体に転職
着任後は専門家が研修などを通じて伴走支援を行う体制も整えています。多くの地域で直面している地域おこし協力隊の活動サポートにおける問題を町として改善していくために体制づくりにも力を入れています。
○今回のプロジェクトを通じて会いたい人はこんな人。 ・農業や食、商品開発に関心のある人 ・地域の方とじっくり関係を築いていける人 ・小さな挑戦や失敗も楽しみながら、未来を描ける人 ・地域の魅力を届けることに興味のある人
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
このような活動は、ほとんどの方にとって、初めての挑戦になると思います。だからこそ、地域の方々と一緒に悩みながら、つくり上げていく面白さがあります。
着任される協力隊の皆さんの挑戦が、地域の皆さんの新たな挑戦につながることを目指していきたいです。
ご応募お待ちしています。


募集要項
※募集者 / 主催者に連絡を取りたい場合、まずは「応募したい」ボタンを押してメッセージを送ってください。
1)矢祭産を活かした新商品の企画・試作・開発 2)農家・加工品生産者との連携・商品化支援 3)もったいない市場を通じた試作品販売や発信 4)もったいない市場の現場運営、若手農家を中心とした新しい出店者の開拓支援 5)商品の魅力を広げるプロモーションやブランド力の強化
1.地方公務員法第16条に規定する一般職員の欠格条項に該当しない方。
2.応募時点で、政令指定都市、三大都市圏及び都市地域その他諸条件を 満たす地域(注)に在住し、活動期間中、矢祭町へ住民票を異動させて生活拠点を移すことができる方。
(注)諸条件については応募者の現在お住まいの地域を詳しく知る必要があるため、不明の場合は別途お問い合わせください。
月額206,930円~ 昇給あり
会計年度任用職員
住所
連絡先
福利厚生 : 社会保険、雇用保険、厚生年金加入 家賃その他活動費の一部町負担(光熱水費、引越費用は自己負担) 賞与、年次休暇、特別休暇あり
応募方法 : 試験申込書、履歴書、住民票、志望動機の作文(形式自由、800字以内程度)を矢祭町事業課にご提出ください。 (矢祭町役場事業課 〒963-5192 福島県東白川郡矢祭町大字東舘字舘本66番地)
応募期間 : 令和7年9月1日〜令和7年10月31日
選 考 :一次選考 書類選考 二次選考 現地でのインターンシップ研修及び面接
矢祭町役場
このプロジェクトの経過レポート
このプロジェクトの地域

矢祭町
人口 0.54万人

矢祭町が紹介する矢祭町ってこんなところ!
福島県の最南端に位置する町。人口は5100人あまりの小さな田舎町です。
以前は「東北の玄関口」と呼んでいましたが、もっと気軽に出入りができる場所でありたいという想いから「東北の勝手口」とも呼ぶようになりました。首都圏からは遠いイメージのある「東北地方」ですが、最南端の矢祭町なら、東京から車で2時間半、電車でも2時間半でアクセスできます。
矢祭町は、山や川の恵みを受けた農林業が基盤のまちで、こんにゃくや木炭の生産が盛んだった時代を経て、今では鮎やゆず、鉢花、いちごなどの多彩な特産品が育まれています。
平成の大合併の際には「合併しない宣言」を出し、全国の自治体から注目を集めるほどの行政改革を行なっています。全国から寄贈された本で開館した「もったいない図書館」や、町内に点在する本の交換スタンドなど、“読書のまち”としても独自の文化を育ててきました。
また、令和4年にはJR東館駅の旧駅舎を改装したコミュニティスペース「ヒガシダテ待会室」がオープン。地域おこし協力隊と住民が協力し、マルシェやイベントが開催されるなど、町の新たな交流の場としても機能しています。
近年では、地域おこし協力隊の活動をきっかけに、スポーツを通じた地域づくりが少しずつ広がりを見せ、年齢や経験に関係なく関われる“スポーツのある日常”が、まちに根づきはじめています。
















