
【椎葉村×さとゆめ】新たな飲食拠点で、秘境の食材を極めたい料理人を募集。『山幸料理人』
最新情報
プロジェクトの募集が終了しました。
2025/12/04「興味ある」が押されました!
2025/11/27日本三大秘境の一つとして知られる宮崎県椎葉村。自然と共生する手付かずの日本の暮らしと、“生”の根源に触れられるこの村で、新たな「食」のプロジェクトが始まります。
地方創生プロデュース会社「株式会社さとゆめ」や、料理を通じて生産者の想い・こだわりを伝え、地域に根ざした食のあり方を追求するシェフとともに、現在開業準備中の飲食拠点での調理、特産品の開発や食に関するイベントの企画や運営などを行う「山幸料理人」を募集します。
椎葉村は、日本民俗学の父として知られる「柳田國男」が、椎葉村の「狩猟」に関する独自の習慣・考え方等を、日本で初めて書物『後狩詞記』として記した日本民俗学発祥の地でもあり、椎葉村の“狩猟に基づく暮らし”がいかに独自性の高いものであったかが伺えます。 伝統のある狩猟で確保できるイノシシやシカ等のジビエ、そのほかヤマメやマス等の川魚、蕎麦、椎茸、山菜など、食材が豊富な椎葉村は食の仕事をするには絶好の場所です。
目的地となる食の充実を目指して
椎葉村では、2023年度に策定された「第5次椎葉村観光振興計画」にて、観光の重点プロジェクトの一つとして「目的地となりうる食・宿泊の充実」を掲げています。 この計画に基づいて、村では食の魅力を伝える飲食事業の準備を現在進めているところです。飲食は観光の醍醐味であり、お客様にとって忘れられない思い出となる重要なコンテンツです。
この観光振興計画の策定にあたり、村は地方創生に特化した事業プロデュース企業である株式会社さとゆめ(以下、さとゆめ)と約2年以上にわたり協働をしてきました。
さとゆめは「ふるさとの夢をかたちに」という理念のもと、地域資源を活かした事業立ち上げや運営支援を行っており、全国各地で地域活性化に取り組む実績を持っている会社です。
その代表的な事例が、さとゆめが手掛けた古民家ホテル 「NIPPONIA 小菅 源流の村」(https://nipponia-kosuge.jp/) です。築150年以上の地元名士の邸宅を改修し、「700人の村が一つのホテルに」 というコンセプトのもと、村全体を宿泊施設として活用する分散型ホテルモデルを構築しました。このモデルは、村の文化や暮らし、自然環境を宿泊体験に組み込むことで、観光客にこれまでにない体験価値を提供するもので、大きな成功を収めています。
この成功の背景に、「食」の力があります。ホテル開業時にヘッドシェフを務めた鈴木啓泰シェフは、地元の農家や生産者と直接連携し、小菅村産の新鮮な食材を活かした料理を提供しました。季節感や地域文化を反映した料理は宿泊客から高く評価されただけでなく、地域の生産者との商品開発や食文化体験イベントの実施など、多方面で成果を挙げています。鈴木シェフの取り組みは、地域資源を活かす飲食事業の可能性を示す好例となっています。
今回のプロジェクトでも、鈴木シェフの参画により、地域の豊かな食材と文化を最大限に引き出す料理を提供することを目指しています。椎葉村での飲食事業は、ただの食事提供に留まらず、村の文化や暮らしを体験として届けるイベントや、廃棄される食材を活用した特産品開発など、学びや挑戦の場として非常に価値の高い環境です。
椎葉村で進められるこのプロジェクトは、地域の観光資源と食文化を融合させ、地方創生を体現する取り組みです。鈴木シェフの豊富な経験と実績を活かし、訪れる人々に感動を届けるとともに、地域全体の価値向上に貢献する挑戦的なプロジェクトとなっています。


自然の恵みに敬意を表し、先人たちの知恵と伝統を受け継ぐ
椎葉村は、昔ながらの知恵や自然の恵みを活かす食文化を守ってきました。
世界農業遺産に登録されている焼畑農法は、椎葉村をはじめとするごく一部の地域しか文化として残っておらず、農薬や化学肥料を使わずに山の力を活かす持続可能な農業として希少性のある農法です。焼畑農法により蕎麦、ヒエ・アワ(雑穀)等をつくりますが、焼き畑は単なる農業手段ではなく、「山の神」「火の神」といった自然信仰と儀礼・文化と密接に関わっており、地域の共同体や伝統の中で継承されてきたものでもあります。
また、椎葉村の狩猟の大きな特徴は、犬猟であること。犬猟とは、犬の鋭い嗅覚と敏捷性を活かしてイノシシやシカなどの獲物を追い、猟師が仕留める狩猟方法です。山の奥深くまで犬が駆け回り、獲物を囲んで吠える声を頼りに、猟師は鉄砲を手に現場へ向かいます。
民俗学者の柳田國男を惹きつけたように、椎葉村の“狩猟に基づく暮らし”は独自性の高いもので、生き物の命を絶つ狩猟は、儀礼を守ることで自然界への感謝と畏怖をあらわしてきました。それはかつて椎葉村では、獲ったイノシシやシカを貴重なたんぱく源として食べることで自分たちの命をつないでいたことと密接な関りがあります。
そのほか、ヤマメやアユなどの川魚が塩焼きや保存食として加工されたり、伝統的な製法で作られた「菜豆腐」、野菜や山菜を活かした漬物もまた、自然の恵みを保存する知恵として今もなお受け継がれています。これらは単なる保存食ではなく、村の食文化を彩る重要な要素です。
椎葉村では、自然の恵みと人々の知恵、そして自然との共生がつくり上げた食文化と伝統が息づいており、訪れる人々にはその豊かさと奥深さを肌で感じてほしいと思っています。焼畑で育てられた香り高い蕎麦や雑穀、伝統的な郷土料理、そして犬とともに行われる狩猟の営み、川魚、豆腐、漬物などのすべてが、椎葉村の自然と文化が織りなす豊かな物語です。 椎葉村の山や川が育む食の恵みには、長い年月をかけて培われた背景や物語があります。それらを伝えていくことは、地域の文化や自然の価値を次世代へつなぐ、やりがいのある仕事です。


募集要項
※募集者 / 主催者に連絡を取りたい場合、まずは「応募したい」ボタンを押してメッセージを送ってください。
1. 飲食施設での調理業務 2026年度中に開業予定の飲食施設を拠点に、監修シェフのもとで、椎葉村の食材を使った料理の考案および調理を行っていただきます。 椎葉村では昔から狩猟文化が根付いており、仕留められた猪肉や鹿肉を使ったジビエ料理を中心としたメニューを考案し、提供したいと考えています。
2. 特産品の開発 椎葉村の自然や伝統から生まれる豊かな食材や、流通しない廃棄される食材等を利活用した特産品を一緒に開発します。地域の人に愛され、観光客のお土産として定着し、そしてふるさと納税やEC等であらゆる人たちに椎葉村の食の魅力を届けられるような商品を目指します。
3. 椎葉村の食にフォーカスするイベントの企画・運営 椎葉村の食の魅力をもっと知ってもらうために、村内外の人をターゲットにした食のイベントの企画・運営のサポートをしてもらいます。役場や観光協会と連携しながら椎葉村の食文化の魅力を広めて、椎葉のファンを増やしていきます。
4. その他、業務報告のための月報作成、会議への参加など 地域おこし協力隊として報告書の提出や、定期的な情報共有の会議への出席なども必要になります。
・普通自動車運転免許 村内で暮らすために、自動車が必須です。
・PCがある程度使えること 業務ツールとして、googleワークスペースやSlackを使用します。
・飲食店などで調理の実務経験がある方歓迎
月額200,709円 ※2年目および3年目は若干の昇給があります
◯雇用形態 椎葉村役場の会計年度任用職員として雇用し、地域おこし協力隊として委嘱します。自治体職員となるため、公務員としての心構えが求められます。 ◯勤務日程 ・シフト勤務 ・土日祝もシフトに応じて出勤あり ◯勤務時間 ・基本8:30-17:00 ・遅番あり 現在開業準備中の飲食拠点施設の開業後は、営業時間によって勤務時間の調整をさせていただく可能性があります。
住所
連絡先
◯住宅 椎葉村で確保します。家賃については、全て村で負担します。
◯諸手当 年2回賞与 通勤手当は通勤距離に応じて支給します。
◯社会保険等 厚生年金、雇用保険等に加入します。
◯休暇 有休休暇(20日/年)、夏季休暇(3日)年末年始休暇(6日)があります。
椎葉村役場 地域振興課
このプロジェクトの地域

椎葉村
人口 0.22万人

合同会社ミミスマスが紹介する椎葉村ってこんなところ!
日本三大秘境の一つ、椎葉村。 広大な村の面積の94%が森林地帯、残りの斜面を家や田畑として利用してきた村の人々。山で生きる知恵と相互扶助の文化が暮らしに色濃く残る地域です。 自然の恵みを活かしながら、暮らしと仕事を成り立たせてきた椎葉の人は、たくましく賢く、器が大きいです。都会では感じにくい、「人に支えられていること」を日々実感できるのが、椎葉での暮らしです。

















