福山市は２万社を超える事業所数。そして製造品出荷額は１兆8000億円に達していることからもわかる通り、「ものづくり企業」や「オンリーワン・ナンバーワン企業」などが数多くある市です。

しかし、一方で地方都市として他の市と同様に、少子高齢化や生産人口の減少が進むことも事実としてあります。また、製造業をはじめとした各業界の工場が海外に移っていった時代のなかで、その影響を大きく受けた地域でもあります。

ものづくり企業やオンリーワン・ナンバーワン企業がある背景としては、備後絣をはじめとする産業、その産業を支える職人や担い手の存在があります。すなわち、この地域に優良な技術が残っているということが裏付けられるわけですが、上記のような社会の変化のなかで人材不足が課題となっている現状があります。

人材不足というのは、直接的にはその企業での労働者が不足している、ということですが、きっとそれだけではないように思います。

東京などの大都市＝ITやクリエイティブ、サービスなどが常にアップデートされるその最前線でそれらを体験していること。また経営戦略、事業戦略、ストラテジーなどビジネスの最前線としても活躍されてきたなかでのナレッジやスキル、ビジネス感覚は都会で活躍されてきた方々が持っているストロングポイントだと思います。また、新しいアイデアは外からの価値が混ざることで生まれることもあります。

すなわち、地方の企業を支えることとは、労働的人材としてだけでなく、都市部で培われたスキルや感性、外からの視点などが大きく価値となる＝地方の企業を支えることになるのではないかとも考えられます。

つまり、地方での人材不足＝企業は自社を次の時代に進めることができる、経験がある優秀な人材を求めているということになります。都市部で培ったスキルで活躍できる場が地方で見つかるかもしれないのです。

FUKUYAMA INTERNでは、キャリア人材がインターンを通じて福山で新たに活躍できる企業と出会ってもらう機会を提供していきます。