企業の外国人材を地域/行政とつなぐ仕事 多文化共生推進員

お仕事
公開:2025/11/17 ~ 終了:2025/12/21

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2025/12/03

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2025/12/02

佐賀県吉野ヶ里町は「多文化共生推進員」(地域おこし協力隊)として一緒に働いてくれる人を募集します。

この仕事は、主に外国人材を雇用している町内企業と、役場/地域とのコミュニケーション機会をつくる仕事です。

ご自身が海外で外国人として暮らした経験があったり、多文化に触れたことがある人には、海外で暮らすことの大変さ、そして面白さを体感しているのではないでしょうか? ちょっとしたことがわからずに困ったり、その国の地域の人と触れ合うことでその土地が大好きになったり。このお仕事はそんなささいな手助けをして、外国人が吉野ヶ里町で楽しく安心安全に暮らすきっかけを作っていただくお仕事です。

一緒に地域住民と外国人が、共に暮らしやすいまちを目指しませんか?

地方だからこそ、多文化共生社会は必須

外国人材は全国で約230万人が活躍しています。人口が減少しつつある地方にとって、とても大切な担い手です。働き手がいなければ、地方の企業は撤退してしまい、地域経済全体に影響がでてしまいます。吉野ヶ里町でも約350人の外国人が企業で働き、地域経済を支えています。多くは、ベトナムやインドネシア、ミャンマーなどアジア圏の人たちです。

言葉も文化も異なる場所で暮らすのは簡単ではありません。企業も努力をしていますが、安心して暮らすために、行政としてできることが、まだまだあると感じています。 これまで、吉野ヶ里町役場では日本語や日本文化を学べるイベントを実施したり、地域との交流機会も作ってきました。また、地域住民にとっても、不安のない暮らしができるように体制を作っていく必要があると考えています。

meet up よしのが里(日本語教室) https://www.town.yoshinogari.lg.jp/lifeinfo/soshiki/zaisei/2/4/2640.html

広報吉野ヶ里特集:外国人も日本人もともに暮らすまち https://www.town.yoshinogari.lg.jp/material/files/group/8/kouhou202510.pdf

そのために、地域おこし協力隊の制度を活用し、多文化共生推進員を募集することになりました。

一般的な地域おこし協力隊の募集は、地域住民との取り組みが中心ですが、今回は地域住民の皆さんはもちろんですが、行政と外国人材、さらには雇用する企業とのコミュニケーションのハブとなるような仕事です。

多文化共生に関わったことのある人が1度は直面する課題の1つに、外国人人材を雇用する企業とどのようにコミュニケーションを取っていくか?という課題があります。この大切なキーポイントにチャレンジすることができるのは行政ならではの立ち位置だと思います。もちろん、行政職員と一緒に取り組みを作っていきますので、専門的な経験はなくとも大丈夫です。

外国人材受け入れに関して、全国の自治体での取り組みは十分とは言えないでしょう。受け入れ体制の整備について、今後も試行錯誤が進んでいくことが予想されます。ぜひ、吉野ヶ里町で、先進的な取り組みを一緒に進めてみませんか?

具体的な仕事内容

主な仕事は、外国人材が活躍している企業と行政・地域の関係性づくりです。

吉野ヶ里町内では、企業に雇用されている技能実習生など、約350人の外国人が暮らしており、今後も増えていくことが予想されています。実に人口の2%です。佐賀県全体としても多文化共生社会を目指し「心の壁をなくす」活動をしています。

外国人とのコミュニケーション機会を増やすために、役場として異文化交流イベントなどを開催してきましたが、まだまだ課題もあります。例えば、地震や洪水などの災害時に、最新の情報を母国語で得ることは難しいかもしれません。そういう時に、地域住民と日頃から顔見知りになっておき、助け合える関係性になっておくことも、命を守ることに繋がります。

このような外国人住民の小さなお困りごとを把握したり、地元住民からのニーズを知ることが必要です。特に「外国人を働き手として受け入れている企業の方々」とのコミュニケーションの必要性を感じています。

現在、町内の企業の方々と役場との接点は限られており、情報共有が十分とは言えない状況です。そのため、新たに「多文化共生推進員」という肩書きを作り、企業と行政の関係づくりを強化していきたいと考えています。

この仕事は、全国的にも例が少なく、吉野ヶ里町の独自の取り組みです。企業、技能実習生、行政、地域住民など様々な相手の立場に立って考え、困りごとの相談にのったりと、人と人を繋ぐやりがいのある仕事だと思います。

もちろん、この活動は手探りな部分も大きいです。私たちも共に考え、共に勉強していきます。外国人にも日本人にも選ばれる町を目指して活動しましょう!

3年間の業務の想定

多文化共生推進員としての3年間の仕事の想定をご紹介します。

多文化共生推進員は、地域おこし協力隊という制度を活用しており、立場は吉野ヶ里町の会計年度任用職員(公務員)です。公務員としてのルールや強みを理解することで、その後の仕事がしやすくなります。はじめの1ヶ月は役場の同僚・仲間と知り合い、地域の暮らしになれることから始めましょう。

2ヶ月目以降は関連する制度について学びます。例えば、育成就労・特定技能制度、在留資格など。必要なインプットができるように、多文化共生推進員の業務として研修を受けていただきます。

課題と対応を学ぶ すでに役場が開催している交流イベントのお手伝いを通して、地域のなかでの課題の実情を学んでいきます。さらに、以下のような研修も想定していますので、全く経験のない方でも始められます。 ・書籍「これだけは知っておきたい外国人相談の基礎知識」での自習 ・佐賀県庁の多文化社会コーディネーターからの研修受講 ・JIAM(全国市町村国際文化研修所)主催の研修(多文化共生・防災等)受講  ・佐賀県主催の行政担当者向け研修受講 (上記は現時点での想定で、変更になることがあります)

相談対応のサポート 外国人材や地域住民の方々から直接話を聞ける機会は重要です。吉野ヶ里役場に相談が寄せられることもありますので、職員と一緒に耳を傾けて対応していただきます。議事録をとったり、追加ヒアリングをするなど職員のサポート業務を想定しています。

企業と関係を構築する 企業との関係を構築し、外国人材の課題を把握・対応していくことがメインの業務です。最初は、職員と一緒に企業の人事部にアポを取り、接点づくりを進めます。企業に訪問してヒアリングを行います。同時に行政からの情報提供もできるように、中央官庁等からの情報収集と資料作成も行います。

情報収集;研修や公開情報から、制度や事例についての情報を集めます。 ・情報整理;企業が知っておくべき情報は、資料にまとめ、情報提供します。 ・関係構築;企業に度々訪問し、関係構築を進めることで課題の把握も進みます。 ・課題把握;企業側での課題を把握し、役場としての解決策を模索します。

【2〜3年目】 上記の業務を継続していきます。外国人材が増え、取り組みが進んでいくと、課題の内容が変化したり、新たなニーズが生まれてくることもあるでしょう。

2年目以降は行政と企業の連携を推進するために体制作りにも取りかかります。以下のような取り組みを想定しています。

・役場と企業との連絡会議や懇談会等、情報共有の機会の立ち上げ ・全国の事例などを参考に、吉野ヶ里町として必要となる体制作りの検討

3年間で目指すもの

地域住民の方も、外国人の方々も、安心して暮らせるような吉野ヶ里町を目指します。外国人材の方々が「せっかくならば、吉野ヶ里の企業で働きたい」と思ってくださるような状況になれたらと考えています。

町内の企業と役場が連携し、課題が共有され、適切な施策を実施できるようになれば、立地する企業と、そこで働いてくださる外国人材の満足度も上がっていくはずです。

<卒業後のイメージ> 多文化共生にはまだまだたくさんのニーズがあります。必須ではないですし、確実なことはまだ言えないですが、3年間で身につけた知見を活かして、いずれは多文化共生のフィールドで県内や近隣を巻き込んだ非営利団体などの起業をすることも考えられると思います。県内には他にも多文化共生のフィールドで活躍する協力隊員さんやキーパーソンもいるので、仲間と協力しながらいろいろな可能性を一緒に探っていけたら嬉しいです。

担当者からのコメント

岩本:財政協働課の岩本です。現在、さまざまな業務を担当していますが、その中でも「多文化共生」事業は特にやりがいがあり、楽しく取り組んでいる分野です。新しい事業のため、日々試行錯誤しながら進めています。一緒に悩み、考え、笑いながら取り組んでくれる仲間を歓迎します。吉野ヶ里町が誰にとっても住みやすく、分け隔てのない町になるよう、ぜひ一緒にチャレンジしましょう。

光野:財政協働課の光野です。今年度より異動して初めて、この「多文化共生」の分野に取り組んでいます。一緒に学んで一緒に活動する仲間を待っています。吉野ヶ里町を「外国人も日本人もともに暮らすまち」にするために力を貸してください!!

岩本(左)、光野(右)
岩本(左)、光野(右)
財政協働課事務室
財政協働課事務室

こんな人におすすめです!

多文化共生という分野で将来的に活躍してみたい人に、ピッタリの新しい取り組みです。

・日本語教師として仕事をしてきた人、目指している人 ・大学や大学院で多文化共生について学んだ、学び直している人 ・海外でご自身が外国人として暮らした経験があり多文化共生に興味のある人 ・行政職員や企業の人事系の仕事の経験者 ・外国人材を受け入れる会社等で働いていた人(アルバイト含む)

などにおすすめです。

必須スキル

【必須スキル・条件】  ・普通自動車免許があること  ・パソコン(ワード、エクセル、パワーポイントなど)を業務で使用し、   基本的な操作と資料作成ができること  ・人の話を聴くのが好き(相談対応の場面が多い)  ・わからないことを自分で調べ、まとめることができる  ・地域おこし協力隊の地域要件に該当すること

【歓迎したい人物像】  ・素直な人  ・どちらかというと、勉強が好きな人  ・人から仕事が丁寧だねと言われる人  ・自分がわからないことも「調べておきます!」と笑顔で言える人

募集要項

※募集者 / 主催者に連絡を取りたい場合、まずは「応募したい」ボタンを押してメッセージを送ってください。

就業場所
吉野ヶ里町役場(三田川庁舎)に在籍し、財政協働課広報・協働係内で席を準備する予定です。
業務内容

① 課題と対応を学ぶ すでに役場が開催している交流イベントのお手伝いを通して、地域のなかでの課題の実情を学んでいきます。 ②相談対応のサポート 外国人材や地域住民の方々からの相談に対応していただきます。 ③企業と関係を構築する 企業との関係を構築し、外国人材の課題を把握・対応していく

必須経験やスキル

【必須条件】  ・普通自動車免許  ・パソコン(ワード、エクセル、パワーポイントなど)を業務で   使用し、基本的な操作と資料作成ができる  ・人の話を聴くのが好き(相談対応の場面が多い)  ・わからないことを自分で調べ、まとめることができる  ・地域おこし協力隊の地域要件に該当すること

※地域おこし協力隊の地域要件を満たしている必要があります。詳しくは下記、総務省の「地域おこし協力隊及び地域プロジェクトマネージャーの地域要件について」参照 https://www.soumu.go.jp/main_content/000862229.pdf https://www.soumu.go.jp/main_content/000862230.pdf

あれば歓迎する経験やスキル

【歓迎したい人物像】  ・素直な人  ・どちらかというと、勉強が好きな人  ・人から仕事が丁寧だねと言われる人  ・自分がわからないことも「調べておきます!」と笑顔で言える人

給与

【給与】 月額:291,600円 (期末勤勉手当・通勤手当なし) 会計年度任用職員の給与規定に基づき支給されます。 【待遇・福利厚生】 (1)住居は吉野ヶ里町で用意し、家賃も支払います。 ※引っ越し費用、生活備品、光熱水費、その他の経費はご負担いただきます。 (2)健康保険、厚生年金、雇用保険に加入していただきます。 (3)活動に必要な車両・パソコンは無償貸与します。

雇用形態・勤務時間

【雇用形態】 吉野ヶ里町地域おこし協力隊設置要綱に基づき、吉野ヶ里町の会計年度任用職員(パートタイム)として任用します。 雇用期間は、令和8年5月1日(予定・応相談)から令和9年3月31日までとします。ただし、最長で3年間まで延長することができます。 副業が可能です。事前にご相談下さい。 【勤務時間等】 月曜~金曜(祝日除く)9時〜17時(週35時間) ※勤務時間が週35時間を超える場合は別の週で調整。 ※休日勤務や夜間勤務が必要な場合は振替休日や出勤時間で対応。 【休暇等】 年次有給休暇(最大10日/年)、特別休暇(夏季休暇5日、年末年始休暇)があります。

募集者 / 主催者
吉野ヶ里町
募集者 / 主催者の
住所
佐賀県神埼郡吉野ヶ里町吉田321番地2
募集者 / 主催者の
連絡先
zaiseikyodo@town.yoshinogari.lg.jp
その他

【審査方法】 ■選考方法 (1) 第1次選考【書類選考】 ①履歴書(写真付き) ②志望動機書(A4・1枚) ③住民票(写真可) ・メール提出時のタイトルは「吉野ヶ里町地域おこし協力隊応募(多文化共生)」としてください。 ・このページの「興味ある」「応募したい」ボタンを押されてからご応募ください。 【提出期限:令和7年12月21日(日) 23:59】

※選考結果は令和7年12月26日(金)までに履歴書に記載のE-mailアドレスに「メール」にて通知します。

(2) 第2次選考【面接】(おためし協力隊 2泊3日) 第1次選考合格者は面接による第2次選考を実施します。時期は、令和8年1月24 日(土)~26日(月)を予定しています。詳細な内容は、第1次合格者へご連絡します。なお、「おためし協力隊」として2泊3日での地域の紹介や説明会などを予定しております。

  第2次選考結果は、令和8年1月30日(金)までに通知します。

※応募に係る経費(書類申請費用及び面接時の交通費など)は、すべて応募者の負担となります。

吉野ヶ里町

このプロジェクトの経過レポート

このプロジェクトの地域

佐賀県

吉野ヶ里町

人口 1.61万人

吉野ヶ里町

佐賀県吉野ヶ里町が紹介する吉野ヶ里町ってこんなところ!

人口16,064人(令和7年4月現在)の吉野ヶ里町は、佐賀県東部に位置し、脊振山地と佐賀平野に挟まれた豊かな自然と深い歴史を兼ね備えたまちです。日本最大規模の弥生時代の環壕集落「吉野ヶ里遺跡」があり、復元された竪穴式住居や物見やぐら、出土品などを通して古代の暮らしを学ぶこともできます。また、農業が盛んで、日本茶(栄西茶)発祥の地としての有名です。 吉野ヶ里歴史公園 https://www.yoshinogari.jp/information/zone/ancient-field/

観光スポットとしては、歴史公園の他に「アドベンチャーバレーSAGA」などアウトドア施設や温泉「ひがしせふり温泉 山茶花の湯」、地元食材を扱う道の駅「さざんか千坊館」などがあり、家族連れや歴史ファンが訪れています。

町内にはJRの駅や西鉄バスが通り、インターチェンジもあって交通の利便性が高い町です。子育てするのも便利で、町自体がコンパクトにまとまっており、住みやすく、災害も少ない町です。3駅で佐賀市で行われる国際交流イベントに一緒に参加したりもできます。車で30分で佐賀市内に出て行け、普通電車で1時間で博多駅まで出て行ける程よく田舎で暮らしやすい町です。

吉野ヶ里町移住・定住のススメ2025 https://www.town.yoshinogari.lg.jp/material/files/group/48/HPkeisaiyou.pdf

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