
挑戦する人、したい人がつながる場所【愛荘町】Meets中山道(Vol.7) 開催レポート!
公開日:2026/01/07 04:50
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「興味ある」が押されました!
2026/01/09「興味ある」が押されました!
2026/01/09令和7年9月18日に開催したMeets中山道では、滋賀県および関西圏を拠点に、独自の価値を生み出している4組のゲストが登壇し、「自分の営みをつくること」「地域で挑戦すること」のリアルを語り合いました。
登壇したのは、ローチョコレートブランドを世界に広げようとしている 吉田りえさん(Hareto-Keto)、高島市でゲストハウスと不動産賃貸事業を営む 北野めぐみさん・雄士さん(MegRia)、高齢者向けの新たなライフスタイルを提案する 加藤貴崇さん(カネナカ/DOG HOUSE)、そして「大阪で一番お節介な場所」を掲げたコワーキングスペースを立ち上げた 吉永亮さん(マスターピース) の皆さまです。
それぞれの背景や価値観、事業の進め方には共通して自分の人生を引き受ける覚悟と、人と人をつなぐ姿勢があり、その熱量は参加者にも強く響いていました。
トークダイジェスト①
◆吉田りえさん:武家屋敷を舞台に「心と体を整えるチョコレート」を届ける
吉田さんは、彦根の武家屋敷を拠点にローチョコレートの製造販売とビーガンカフェを運営しています。看護師として働いていた頃、病気になって初めて医療につながる構造に疑問を抱いた経験や、父親の病気をきっかけに「日々の食が心身に与える影響」を痛感したことが、現在の事業の原点にあると語りました。
吉田さんが展開するブランド「ロースーク」は、白砂糖や牛乳、卵、小麦粉を使わず自然素材のみで作られ、身体にやさしいだけでなく、一粒で心が満たされるような深い余韻を持つチョコレートです。
武家屋敷という文化的な空間と、ウェルネスを軸とした食の世界観が響き合う場所づくりは、国内外の人々を魅了しつつあります。今後は世界各地との連携や海外人材の受け入れも視野に入れ、10月の7周年イベントを節目にさらなる展開に踏み出そうとしています。
◆北野めぐみさん・雄士さん:ゲストハウスを中心に、地域と旅人がめぐり合う場所をつくる
北野夫妻は、高島市でゲストハウス「MegRia」を営む北野めぐみさん・雄士さん夫妻です。ログハウスを改修し、旅人と地域の人が自然とめぐり合える場所をつくってきました。
夫婦と三人の子ども、そして二匹の保護猫とともに暮らしながら営む日々は、地域に根ざした小商いの温かさを体現しています。北野さんが大切にしているのは、「自分自身が幸せで笑顔でいることが、世界平和の出発点になる」という考え方です。
開業当初はご近所トラブルに悩まされた時期もあったものの、丁寧にコミュニケーションを重ねた結果、今では地域住民から応援され、町の一員として認められる存在へと変わっていきました。最近では空き家問題の解決にも視野を広げ、旅と暮らしをつなぐ新たな地域の未来を描き始めています。


トークダイジェスト②
◆加藤貴崇さん:高齢者の「おしゃれで豊かな暮らし」をつくる新しいプラットフォーム
2022年に腎臓移植手術を受けたことをきっかけに人生を見つめ直し、「高齢者がもっとおしゃれに、もっと自由に生きられる社会をつくりたい」と考えるようになったと語りました。
愛荘町の自宅ガレージを改装して開いた店舗には、従来の“介護用品”のイメージを覆す洗練されたアイテムが並びます。海外のショップのような雰囲気をまといながらも、あえて完全なバリアフリーにはせず、来店者が「自分のできること・できないこと」を自分の感覚で確かめられるよう工夫されています。
さらに、店舗には家族で訪れやすいカフェも併設されており、高齢者の買い物が家族の時間にもなるような優しい設計が施されています。加藤さんは「今の子どもたちの65パーセントは、将来いま存在しない仕事に就くと言われている。だからこそ、大人が妥協せず本気で挑戦する姿を見せることが必要だ」と語り、補助金を活用しながら、理想の未来に向けて着実に歩みを進めています。
◆吉永亮さん:“大阪で一番お節介な場所”をつくる挑戦
大阪でコワーキングスペース「グランドスラム」を立ち上げ、「成長・協創・つながり」をミッションに掲げ、その名の通り“お節介なくらい人を応援する場所”をつくり続けています。自身がかつて利用したコワーキングスペースに満足できず、「理想の場所がないなら自分で生み出すしかない」と決意したことが起業の原点でした。
スタジアムの看板のようにスポンサーを掲示するユニークな制度や、毎日のようにイベントが開催される空間設計によって、利用者同士が自然に交わり、新しい企画や事業が生まれる土壌が育まれています。
単なる作業場所ではなく、人がつながり、協働が芽生え、挑戦者が育つ“場そのもの”をつくる実践は、会場にいた多くの参加者にとって大きな刺激となりました。


交流タイムの様子
交流タイムでは、登壇者と参加者があちこちで輪をつくり、それぞれの実践の裏側や、家族との関わり、資金調達の悩み、地域との距離感、自分の人生を選び取ることの難しさや喜びなど、多様なテーマが自然と語り合われました。
「食が人の心を整えるという話に勇気づけられた」「自分も地域で挑戦してみたいと思えた」「高齢者の暮らしをおしゃれにするという発想に衝撃を受けた」など、感想も実にさまざま。名刺交換や次の企画がその場で生まれる場面も多く見られ、まさにMeets中山道らしい“つながりが次の物語につながる時間”となりました。


このプロジェクトの地域

愛荘町
人口 2.14万人

愛荘町役場が紹介する愛荘町ってこんなところ!
愛荘町役場が紹介する愛荘町ってこんなところ! 平成18年に2つの町が合併してできた現在の愛荘町は、今年で20年目を迎えます。琵琶湖に流れる川の上流・湖東地域に位置しており、鈴鹿山系からの豊かな清水と自然に恵まれ、古くから水との関わりが深いまちとして発展してきました。
町の東側には、聖武天皇の勅願で行基が開山した湖東三山の一つである金剛輪寺があります。昔から四季折々の雰囲気を楽しめるスポットとして地元の方々をはじめ多くの人に愛され続けている場所です。また、近世には中山道66番目の宿場として愛知川宿が栄え、後の明治には郡役所や警察などの官公署が置かれ、近江鉄道が開通するなど、古くから地方の中心としても栄えてきました。
国の伝統的工芸品に指定されている「近江上布」を中心とした麻織物や、瓶のなかにてまりが入った不思議で美しい滋賀県の伝統的工芸品「愛知川びん細工手まり」など、愛荘町でしか見られない手仕事ならではの「ワザ」が光る工芸品を見られるのも特徴です。

















