
【おといねっぷ村役場の面々】VOL. 1
公開日:2026/03/19 08:16
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2026/03/19経済課 環境整備室 室長 大竹雅人さん
一言で「役場職員」といってもその仕事はさまざま。部署によって業務内容は大きく変わります。誰がどんな仕事をしているのか、周りからはちょっとわかりにくいかも。 そこで、音威子府村の役場で働く面々にインタビューしていきます。
環境整備室の室長を務める大竹さんのミッションは「水」。村の上下水道の管理という仕事から子ども優先のプライベートまで、いろいろなお話を聞いてみました。
取材/2026年2月
【蛇口をひねればきれいな水が出る「当たり前の日常」を守る】
蛇口をひねると清潔な水が出る——私たちはそれが当たり前だと思いがちです。でも、世界中で水道水がそのまま飲める国は、日本を含めて12カ国程度しかないとされているのをご存じですか?
環境整備室の大竹さんが担当しているのは、村の上下水道事業です。「村の水道水は、天塩川水系の島見川から取水しています。冬場は心配ないんですが、夏場は雨が降ったりするとすぐに取水場所が濁ってしまうんですよ」。
水が濁ると機械が反応して、取水をストップするそう。「汚い水が入らないのはいいんですけど、貯水池の水量も限られていますから。1日半から2日間くらい取水が止まると、水不足に陥ってしまいます」。
そこで、貯水池の水量がある程度まで少なくなると、濁りのある水を入れて、ろ過やオゾン処理で浄水しています。「作業のほとんどを機械がやってくれますが、最後の確認はやはり人間ですね」。村の生活に必要不可欠な水を安全安心に、その供給を切らさない……それが大竹さんたちのミッションです。
【冬場に漏水した場所を突き止めるまでの奮闘】
この仕事で大変だったことを尋ねると「冬場の漏水ですね」と即答。「村のどこかで漏水があると、貯水池の水量がどんどん減ってしまうので、早急に発見して止めなければなりません。ところが、冬にはそれが見つけにくいんですよ」。
もし建物の中で漏水していれば、水道メーターが動くのですぐにわかります。このメーターを通る前に漏水した場合は、その場所を特定する必要があるのです。大量の雪が積もる冬の音威子府では、探すこと自体が一苦労です。
「まず、大まかに村の半分のエリアで水の供給を止めて、どちら側で漏れているのかを探ります。漏水しているほうのエリアをいくつかに分けて、少しずつ範囲を狭めていくんです」。水を止める仕切弁も地上にあるので、雪を掘りながら見つけるそうです。
実際にあった冬期の漏水では、村内への告知で広報車を出し、役場の職員が総掛かりで対応に当たったそう。「役場に残った一人が監視装置をチェックして、職員が村内の仕切弁を開け閉めした結果から漏水場所を特定していきました」。その様子は、まるで犯人を追い詰めていく刑事ドラマのようだったかも。


「工場→公務員」への転職を目指して学んだ頃
そんな大竹さんが生まれたのは旭川市。お父さんが音威子府高校の学校公務補をすることになり、小学校入学前に家族4人で引っ越してきました。
「祖父が当時の音威子府高校で働いていた関係で、父に声がかかったようです。あの頃は小学校も全校で120人ぐらいいましたね」。
その後は村の中学校から名寄の工業高校に進学。 「片道1時間くらいかけて汽車で通っていました。その頃は音威子府から名寄市内の高校に通う生徒も多かったんですよ」と当時を振り返ります。
高校卒業後は、苫小牧の工場で金属加工の仕事に就いた大竹さん。 「肥料タンクみたいな大きなものを作っていましたね。でも、ここで一生働くのは厳しいということが身に染みて、1年で辞めてしまって」。 ご両親の勧めもあって、公務員を目指して札幌の専門学校で学び、音威子府役場に入庁したのは22歳のときでした。
「役場に入った時も経済課で、今と同じような水道、土木、建築に携わりました。その後に総務課で経理を担当し、教育委員会と住民課を経て、また経済課に戻ってから7年ぐらいになります」。 今も室長という立場で上下水道を担当しています。


家族思いの一方で、ゲームやギャンブル好きの一面も
小学校低学年の男の子と幼稚園の女の子、2人のお父さんでもある大竹さん。 「子どもが小さいうちは、出来るだけ一緒にいたいと思っています」。 プライベートは子ども優先で、休みの日にはあちこち出かけているそうです。
小学校の先生をしている奥さんが隣町の中川町の小学校に異動した関係で、現在は一家で中川町の教員住宅に住んでいます。 「最初は妻がここから車で通勤していたんですが、さすがに冬道は危ないので、僕が音威子府に通った方が安心だという結論になりました」。
大竹さんは、ゲームやギャンブルが好きとのことで「勝ち方や攻略法を考えるのが好きなんです。独身の頃によくやっていたパチスロでも、勝つための努力は惜しみませんでした」と笑います。
2026年1月に開催した、音威子府村の謎解き脱出ゲームでも、中心メンバーとして企画と制作を担当しました。
中川町で暮らしてみて、音威子府を客観的に見られるようになったと語る大竹さん。「規模が小さいこともあって、まるで家みたいな村なんですよ。村を離れた人たちもきっと、自分の実家はここだと思うような気がしています」。
村の大事なライフラインを守るという仕事に大きなやりがいを感じている大竹さん。きれいな水がいつでも飲める「当たり前」のために、今日も村の上下水道を管理しています。


このプロジェクトの地域

音威子府村
人口 0.06万人
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北海道音威子府村が紹介する音威子府村ってこんなところ!
北海道のほぼ中心に位置する旭川市と、最北の稚内市のほぼ中間に位置するところに、人口が600人ほどの北海道で1番小さな村(おといねっぷ村)があります。
過疎最先端地で人口は少ないけれど、その分唯一無二な地域資源(人・文化・鉄道・村立美術工芸高校・木工・芸術などなど)が沢山あります。どこの地域よりもスピード感があって、おもしろいことに敏感で、能動的でチャレンジできる方を求めている地域です。
















