自分らしい商いを、山中温泉で。 日本酒バー店主が語る「自然体で生きられるまち」vol.2
公開日:2026/08/10 07:16
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2026/08/13「興味ある」が押されました!
2026/08/13前回のvol.1では、下木雄介さんが山中温泉で開業した経緯や、この地域で商いを続ける魅力についてご紹介しました。
続くvol.2のテーマは、「なぜ山中温泉で生き続けたいと思うのか」。
移住や起業を考える際、多くの人が気にするのは仕事や住まいの条件かもしれません。けれど、実際にその土地で長く暮らし続けるうえで一番大切なのは、「どんな人がいる地域なのか」ではないでしょうか。
下木さんが12年間このまちで商いを続けてきた理由を紐解きながら、山中温泉という地域の奥深い魅力に迫ります。
〈プロフィール〉
下木 雄介(しもき ゆうすけ)
保有資格: 酒匠、唎酒師、焼酎唎酒師、J.S.A. SAKE DIPLOMA
自己紹介: ウィキペディア「下木雄介」で検索
石川県加賀市山代温泉出身。地元で日本酒を主としたバーを開業するため東京で修業を重ねる。2013年に唎酒師・焼酎唎酒師の上位資格である「酒匠(さかしょう)」を取得。2010年にUターンし、2014年(30歳)で「和酒BAR 縁がわ」を開業した。
〈店舗情報〉
店名:和酒BAR 縁がわ
所在地:石川県加賀市山中温泉南町ロ-82
Instagram:engawa.yamanakaonsen 山中温泉 和酒BAR縁がわ®︎
Mission: 日本酒を通して風土と文化を体感できる場を創る
Vision: 日本酒を呑みながら、すべてのお客様が隔たりなく仲良くなっていく場
Value: 心を込めてご用意した日本酒と和食を通じ、お客様とともに四季の移ろいを感じながら「Elegance & Excited」を体感できる場であり続ける
山中温泉が教えてくれた「自分にウソをつかずに生きる」こと
■日本一の職人が、驚くほど自然体で暮らすまち
山中温泉には、日本一と呼ばれる技術を持った職人や事業者が数多くいます。けれど、皆さん驚くほど自然体なんです。
都会では、立場や肩書きに応じた振る舞いを求められる場面も少なくありません。でも山中温泉では、住む人も訪れる人も、肩肘を張らずに過ごしている空気があります。
店主としてカウンター越しにお客様と接するなかで、「自分がこれまで積み重ねてきたことは間違いではなかった」と気づかせてもらえる瞬間が何度もありました。
この町にお店を構えたことで、私は無理に飾ることなく、自分に嘘をつかずに生きられている気がします。
■「本物志向」を受け入れてくれる土壌
山中温泉には、自分の仕事やものづくりに真剣に向き合う人がたくさんいます。
何かを深く追求する人は、時に周囲から理解されにくいこともあります。ですが、この地域にはそんな人に対して「面白いね」「やってみたら」と温かく声を掛けてくれる風土があります。
私自身もそうした言葉に何度も救われてきました。だからこそ、大好きな日本酒の世界を自分らしく追求し続けることができたのだと思います。
■自分らしさを育てるのは「時間」の積み重ね
自分の軸をブレさせず、本物であり続けるために必要なのは、才能ではなく「時間」だと思っています。
・誰よりも向き合うこと ・誰よりも考えること ・誰よりも続けること
泥臭く積み重ねた時間はやがて確固たる自信になり、その自信は信念へと変わります。そしてその信念こそが、その人だけの軸を育てていく。
山中温泉には、そうした静かな積み重ねを何より大切にする人たちが集まっています。
■この町の人がまとう「エレガンス」という美学
以前、映画『ラ・ラ・ランド』の監督として知られるダミアン・チャゼル氏と交流する機会がありました。「あなたにとってエレガンスとは何か」と尋ねた際、彼はこう教えてくれました。
ダミアン・チャゼル氏が語る「エレガンス」の要素 ・シンプル(単一的、自然体)であること ・ピュア(素直)であること ・自分のなすべきことを理解し行動していること ・多くを求めないこと ・人からどう見られているかを意識すること
その話を聞いた瞬間、私は山中温泉の人たちの姿を思い出しました。
黙々と木を削る職人。より良い一皿を追求する料理人。成果や名誉よりも、お客様や仲間、環境への感謝を大切にする人たち――。
山中温泉には、誇り高くも静かな精神を持った人がたくさんいます。私はそれを、この地域ならではの大きな魅力だと思っています。
「思いがけずGIVE」が自然と循環するコミュニティ
■「与える」だけでなく「与えられたもの」に目を向ける
地域との関わりを考えるとき、私は「自分が地域に何を与えられるか」(図1)だけではなく、「地域から何を与えてもらったか」も大切にしています。
振り返れば、たくさんの方々が私を支えてくれました。だからこそ、「私は山中温泉とどう共生していくか」を深く考えるようになりました。
山中温泉には、頼まれたわけではないのに自然と助け合う文化があります。私はこれを「思いがけずGIVE」(図2)と呼んでいます。
誰かの挑戦を応援する。困っていたらそっと手を差し伸べる。見返りを求めない小さな善意が、自然と循環している地域なのです。
■地域活動が教えてくれた「ストライクゾーンの広さ」
山中温泉で開催された芸術祭で、食談会の日本酒ペアリングを担当したときのことです。普段の店ではかなり尖ったマニアックな提案を好む私ですが、その時は参加者の層も幅広く、限られた準備期間で多くの料理に合わせる必要がありました。そこであえて少し「余白」を持たせた提案をしたところ、予想以上に多くの方に喜んでいただくことができたのです。
「世の中のストライクゾーンは、自分が思っていたよりも広い」
こだわりを突き詰めるだけでなく、余白を持つことの大切さ。地域活動での経験は、私に新しい価値観や経営者としての成長を与えてくれました。
山中温泉なら、あなたらしく輝けるかもしれない
山中温泉は年間約31万人が訪れる温泉観光地です。一方で、家賃などの固定費は抑えやすく、お酒や料理を引き立てる美味しい水もある。商いを始める環境として、数多くの魅力があります。けれど、私が一番誇りに思っているのは「人」です。
・挑戦する人を面白がって応援してくれる人 ・こだわりや美学を深く理解してくれる人 ・自分らしく生きようとする人を温かく認めてくれる人
そんな人たちが、この町にはいます。
「地方で何かを始めてみたい」 「自分らしい働き方・生き方を見つけたい」
そう考えているなら、ぜひ一度山中温泉を訪れてみてください。この町だからこそ出会える人と景色が。きっとあなたに与えてくれます。
【編集後記】
全2回でお届けした「和酒BAR 縁がわ」下木雄介さんのインタビューはいかがでしたでしょうか。
自分らしい商い。それは、自分に嘘をつかずに生きられる場所を見つけることかもしれません。
山中温泉という温かい風土と、そこに息づく「エレガントな人たち」との出会いが、あなたの新しい一歩をきっと後押ししてくれるはずです。
「いつか」を「今」に変えるきっかけを探しに、まずは一度、山中温泉の「和酒BAR 縁がわ」へ遊びに来てみませんか?
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本アカウントのプロフィールに掲載されているInstagramでも、「和酒BAR 縁がわ」下木さんの記事を投稿しています! 店舗情報やお店のInstagramアカウント等もご紹介しておりますので、ぜひこのページの「興味ある」ボタンを押した上でご確認ください!
このプロジェクトの地域
加賀市
人口 5.75万人
山中温泉 移住起業ストーリーが紹介する加賀市ってこんなところ!
山中温泉は、温泉、自然、伝統工芸が魅力のまち。 「ふらっと温泉暮らし」 「豊かな自然に囲まれた暮らし」 「日本の伝統工芸と隣り合わせの暮らし」 そんな暮らしが叶います。
そして、何よりも「本物志向の人」が魅力のまち。 各々が信念を持ち、自分の「好き」や「やりたい」を形にしながら日々を営んでいます。
また山中温泉は1300年もの歴史を持つ温泉観光地。 今でも年間約33万人もの観光客が訪れます。
そんな山中温泉はアクセスも良好。
・金沢・福井まで車で約1時間 ・小松空港まで約30分
最寄りの加賀温泉駅まで車を約20分走らせれば ・東京駅まで新幹線で約3時間 ・京都・大阪駅まで新幹線で約2時間
と関東からも関西からもアクセスしやすい立地です。
このプロジェクトの作成者
私たち、山中温泉地域デザイン研究所は、石川県加賀市山中温泉に特化した「まちづくり団体」です。現役の地域おこし協力隊が対応いたします。