高校生のまなびとくらしをデザインする高校魅力化スタッフ募集【新潟県阿賀町×阿賀黎明高校】
こんにちは。阿賀黎明高校魅力化プロジェクト・魅力化ジェネレーターの西田卓司です。令和元年に阿賀町に移住し、公営塾「黎明学舎」塾長、高校生のための温泉付きの寮「緑泉寮」寮長等を経て、現在はプロジェクト全体のコーディネートおよびスタッフ採用を担当しています。
新潟県阿賀町は、暮らすだけで季節のめぐりを感じられる自然豊かな町。最大1.5mほど降り積もる雪景色、雪解けとともに訪れる春の芽吹き、四季とともに表情を変える山々、町をうるおす阿賀野川、常浪川(とこなみがわ)の流れ……そんな豊かな自然のサイクルの一部となる暮らしには、たくさんの発見と感動があります。
平成28年9月「黎明学舎」がスタートしてから始まったこのプロジェクトが大切にしていることは「ともにつくる」です。
めぐる四季の中で、高校生同士はもちろん、高校生と阿賀町の自然、時には中学生と、また地域の大人たちと、日々の「まなび」や「あそび」を「ともにつくる」。高校魅力化プロジェクトのスタッフは、学校の先生とはまた違う立場で、高校生や中学生に関わることができる仕事です。
今回は、高校魅力化プロジェクトスタッフの一日、そして仕事の魅力や難しさもお伝えし、高校生の日々の変容に立ち会ってくださる方を募集します。
まなびやくらしを通して高校生の変化をそばで見つめる
現在阿賀町では、教育系だけで7名の高校魅力化スタッフ(地域おこし協力隊)が活躍しています。4名は高校生のための暮らしの場「緑泉寮」で生活・町での暮らし支援を、3名は高校の目の前にある「黎明学舎」で、高校・中学への授業支援/探究支援/学習支援を行っています。7名のスタッフは、それぞれバックグラウンドも高校生への向き合い方も個性が出ていて、それを活かすようなチームをつくりたいと思っています。 緑泉寮には昨年4月、フランス人のトマさんが着任し、寮生とフランス菓子づくりを一緒に行ったりしています。高校魅力化スタッフは、授業だけでなく地域でのプロジェクトの実施、暮らしの中など、高校生と接する場所やシーンが様々あり、対話や雑談を通して高校生一人ひとりの変化を見つめていくことを大切にしています。
〇小中高連携コーディネーターの一日 9時~17時が主な勤務時間です。「総合的な探究の時間」や「地域学」「フードデザイン」など、阿賀黎明高校では、地域と連携した授業を多数実施しており、授業の設計相談や地域との連絡調整などのコーディネートを行います。阿賀黎明高校では地域を舞台にしたプロジェクト学習に力を入れており、そのプロジェクトの相談に来る高校生への企画の相談、実際のアクションなどにも伴走します。
また、阿賀津川中学校や三川中学校など町内中学校の「総合的な学習の時間」や「職場体験」、「地域巡検」などの授業をコーディネートすることもあります。
黎明学舎では学習・探究支援だけでなく、生徒の話を聞くことも大切にしています。同級生や先生、親には話しにくいことを黎明学舎で話す生徒もいます。そんなときはコーディネーターや支援者というよりは地域にいるひとりの大人として接するようにしています。
〇緑泉寮ハウスマスターの一日 朝番は朝6時から14時、午後番は13時から21時の、高校生の暮らしに合わせたシフト制で働きます。朝番は寮生たち(現在20名)の朝ごはんをつくるところからスタート。寮生が朝食を取る合間に健康管理の時間をとったあと、スクールバスを見送って後片付けや掃除をします。その後、退勤まではさまざまな事務作業と、ハウスマスター同士でミーティングを行います。
事務作業の中で、一番重要で、時間をかけているのは寮生の日報づくりです。ハウスマスター全員が、20名の寮生の様子や交わした会話、成長が見られた点などを毎日書き残しています。ハウスマスター同士の情報共有はもちろん、学校や町、公営塾と連携して寮生を見守る上で、大切な資料になります。
午後番は、寮生が帰る16時半頃まで事務作業をして、そのあとは寮生と一緒に過ごします。一緒にごはんを食べることもあれば、時には悩み相談を受けたり、寮生によりそった対話を重視し、まさに「睡眠時間」以外は、生活をともにしているイメージです。
寮生の休日の活動においては、地元・京ノ瀬地区の朝清掃に参加したり、早起きして鳴き声を頼りに鳥を探す探鳥会等の地域イベントや隣接する「しごと・まなび場withブックカフェ風舟(かざふね)」でのイベントお手伝いなどの機会を提供し、町での暮らしをアクティブに楽しむ機会を提供しています。
このような取り組みが評価され、新潟県立阿賀黎明高等学校および阿賀黎明高校魅力化プロジェクトは、「令和6年度 コミュニティスクールと地域学校協働活動の一体的推進に係る文部科学大臣表彰」を受けました。
対話や雑談を通して高校生一人ひとりの変化を見つめられる人
新潟県阿賀町は、かつて会津藩の「河港(かわみなと)」として栄えた港町です。土地柄もあり、よそ者(旅人)に対してもあたたかく接してくれます。私(西田)自身も、令和元年に移住した際、まちの人たちと接する中で「住民票を移しただけで、もう仲間なんだ!」と驚いた覚えがあります。
こんな人に来てほしい、と問われて少し考えました。
阿賀町で募集する高校魅力化スタッフ(地域おこし協力隊)は、時間的な余裕(余白)が多い仕事です。言い方を変えれば、ミッションややるべきことが細かく決められておらず「次、なにしよう」と考える時間が多くある、ということです。
現在の阿賀黎明高校の全校生徒数は36名。緑泉寮にいる生徒は20名なので全校の半数以上が町外・県外からの進学者です。時間的な余裕の中があるので、高校生と対話や雑談をする機会があります。また、自分自身のこれからについても考える時間があります。
私自身、黎明学舎塾長として着任した令和元年に大学入試センター試験(現:大学入試共通テスト)に緊張感をもって臨む生徒は0名でした。「そんな塾でいいのか?」と思いながらも、「高校魅力化」という問いに対し、先進地を視察し、自分なりの仮説として「地域と連携した授業」「全国からの生徒募集」に向け進んでいきました。
阿賀黎明高校魅力化プロジェクトのスタッフに向いている人は以下のような人ではないかという仮説をつくりました。
〇余白時間を楽しめる人 仕事や暮らしの中にある余白時間に思考したり、計画したり、対話したり、雑談したり、できる人 〇発見を楽しみ自らをアップデートできる人 目の前にくる生徒や事象は機会であり、その機会の中から発見を楽しみ、自らをアップデートできる人 〇高校生ひとりひとりの変化を大切にできる人 学校や経済社会といったシステム側の論理ではなく、高校生一人ひとりを大切にし、その変化を見つめられる人
以上は現時点での私の仮説ですので、現スタッフを含めて対話をしながらアップデートできればと思います。
募集要項
※募集者 / 主催者に連絡を取りたい場合、まずは「応募したい」ボタンを押してメッセージを送ってください。
1 小中高連携コーディネーター 阿賀黎明高校および町内小中学校の地域と連携した授業の支援および高校魅力化推進に関するコーディネート業務全般 具体的には (1)授業および課外活動の支援 阿賀黎明高等学校「総合的な探究の時間」「地域学」、町内小中学校の「総合的な学習の時間」「職場体験」等、地域と連携した授業の企画・運営サポート、地域人材および事業所との連絡調整 など (2) 公営塾での探究支援 塾生の課外活動(探究活動)の取り組み支援など (3)高校魅力化に関する業務 高校・塾のPR活動、その他高校の魅力づくりに関する業務など
2 緑泉寮ハウスマスター 「緑泉寮」に住む寮生の生活・活動支援、寮の運営支援、高校魅力化推進に関する業務全般。 【具体的には】 (1)寮生の生活支援 ・寮生の生活・健康・安全の見守りとサポート ・寮生の朝食準備、送迎補助、清掃や寮内の環境整備 ・寮生の地域活動・交流企画支援 など (2) 寮の運営支援 ・寮運営に関する事務(記録作成、ミーティング等)など (3) 高校魅力化に関する業務 ・地域みらい留学生募集に関する業務 など
【共通】 普通自動車運転免許(取得見込み可) ※教員免許は必須ではありません。
1 小中高連携コーディネーター ・中高生・教員・地域の大人を尊重しながら学習・探究支援を行える方 ・中高生の地域と協働した学習・探究活動に関心のある方 ・対外および地元住民向けの広報・PR活動に意欲のある方
2 緑泉寮ハウスマスター ・高校生の暮らし・成長に関わることに興味がある方 ・地域との関わりを楽しみながら、柔軟に対応できる方 ・チームで協働し、前向きにコミュニケーションをとれる方
【応募要件】 次の条件をすべて満たす方 (1) 阿賀町外の都市地域等に生活の拠点がある方(詳しくはご相談ください。) (2) 心身ともに健康で、誠実に活動を行うことができる方 (3) パソコン等を所有し、基本的なパソコン操作ができる方 (4) 普通自動車運転免許を所有し、日常的な運転が可能な方 (5) その他、阿賀町地域おこし協力隊制度に準ずる https://www.town.aga.niigata.jp/section/reiki_int/reiki_honbun/r174RG00000914.html
1 小中高連携コーディネーター ・高校、大学等でのコーディネート業務を経験された方 ・教員免許、社会教育士等の資格のある方 ※コーディネート方法等については研修を行う予定です。
2 緑泉寮ハウスマスター ・教員免許、社会教育士等の資格がある方 ・精神保健福祉および衛生に関する知識・経験をお持ちの方、歓迎します。 ・野外活動(キャンプ・アウトドア等)に関する知識・経験をお持ちの方 ・広報、PR活動に関する知識・経験をお持ちの方
1 小中高連携コーディネーター 賃金 231,406円 賞与2回(6月、12月)
2 緑泉寮ハウスマスター 賃金 224,361円 賞与2回(7月、1月)
1 小中高連携コーディネーター ・雇用形態 地域おこし協力隊/会計年度任用職員 ・試用期間 1か月 ・契約期間 年度更新・最長3年 ・勤務時間 9:00-21:00のうち一日7時間勤務 ・時間外労働 課外活動等の理由により休日出勤の可能性有(その場合、代休を取得) ・休日休暇 週休2日制/土日祝休み、年末年始・夏季・有給休暇有 ※生徒の勉強や受験に影響が出ないよう、スタッフ全体で調整して取得 ・加入保険 社保完備
2 緑泉寮ハウスマスター ・雇用形態 指定管理団体(特定非営利活動法人かわみなと)との雇用契約になります。 ※阿賀町地域おこし協力隊制度に準ずる ・勤務時間 6:00-21:00の間で週35時間を基本(2交代制) ・休憩時間 1時間 ・時間外労働 原則なし ・休日休暇 週休2日、季節休暇(夏・冬)・年次有給休暇有り ・その他 住居費および通勤用車両費は会社負担、温泉利用可、研修制度あり ・加入保険 社保完備
住所
連絡先
緑泉寮ハウスマスター受け入れ企業概要 【特定非営利活動法人かわみなと】 阿賀町まなびの森交流館「緑泉寮」を運営する特定非営利活動法人。隣接する温泉施設「清川高原保養センター」および阿賀町探究の森交流館「風舟」と合わせ3施設を令和3年から運営。高校生、地域の人、旅行者等が交わることで、新たなものがたりが始まる現代の「河港(かわみなと)」をつくることを目指す。
阿賀町教育委員会学校教育課
このプロジェクトの地域
阿賀町
人口 0.88万人
西田卓司が紹介する阿賀町ってこんなところ!
阿賀町は「何か大きなものに包まれる、浸る」そんな感覚が似合う町だと思います。新潟市内から約1時間、お隣の福島県会津若松市からも1時間ほどで辿り着くこの町は江戸時代、大坂(大阪)と会津のお城をむすぶ会津藩の水運拠点(かわみなと)として栄えていました。一歩足を踏み入れると、川の両脇にそびえたつ悠々とした山々や四季折々の幻想的な自然にぐっと包まれます。また、平成17年に2町2村が合併してできたこの町ですが、各地域の個性や歴史文化は残しつつ、人々が互いに手を取り合って生活しています。「わたしたち」という言葉で包む範囲が広い、そんな町です。
人口約8500人。決して多くはありませんが、そこに流れる時間や人のぬくもりは、ゆっくりと自身や他者、命と向き合う時間をくれます。めぐる四季や1秒ごとに変化する自然の中に浸る感覚。小鳥のさえずりで迎える朝、野生の動物たちに見送られる通勤時間、突如始まるお茶会と家庭料理のおすそわけ。心と身体をいやす温泉、漆黒の中に光る満天の星。美しいものに触れ、あたたかい心に触れ、その時間にゆっくりと浸ることで活力が湧いてくる、そんな町です。みなさんを待っています。
このプロジェクトの作成者
フラットな関係をつくるコミュニケーションのデザイン 〇ワークショップ設計・実施 阿賀町に来て最初に心に残っていることは、教育委員会に向かう道の途中の景色です。トンネルを抜けると、阿賀野川の雄大な流れと新緑の緑の向こう側に真っ白な雪山が見え、とても美しかったです。また、暮らし始めてみると、多くの町の人が道ですれ違うたびに挨拶したり、声をかけたりしてくれることがとても新鮮でした。