「みんなでつくろう!」町内の事業者でつくる秋祭り「愛荘66かまど祭」の裏側を聞きました
公開日:2026/11/02 03:41
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2026/11/02愛荘町で毎年秋に開かれている「愛荘66(ろくろく)かまど祭」。町内の事業者や団体が中心となってつくるイベントで、14回目となる今年は11月8日(日)、愛荘町役場前で開催されます。主催する愛荘町商工会青年部の実行委員長・中嶋啓貴さん、部長の西別府亮詞さん、中学校との連携をサポートしたコーディネーターの綿谷駒太郎さんの3人に、お祭りの成り立ちや、今年初めて取り組む中学生との連携、新しい企画についてお聞きしました。
2つのお祭りがひとつに。形を変え続いてきた「66かまど祭」
愛荘町は、2006年に愛知川(えちがわ)町と秦荘(はたしょう)町が合併して誕生した町です。愛荘66かまど祭は、その後、両町の商工会が合併して愛荘町商工会になったことをきっかけに、2010年に始まりました。
ーーーーどのような目的で始まったお祭りですか。 (中嶋さん)町の魅力を町内外に発信することと、地域の活性化が目的です。合併を機に、それぞれの商工会が主催していた「愛知川宿66番祭」と「かまど市」が一緒になりました。
ーーーー「66」と「かまど」には、それぞれどんな由来があるのですか。 (中嶋さん)旧愛知川町は、中山道の66番目の宿場町だったことから「愛知川宿66番祭」、旧秦荘町は「かまど市」というお祭りをそれぞれ開催していました。その流れをうけ、今でも、かまどでもち米を炊いてお餅をつき、「ふるまい餅」として無料で配り、会場には宿場旗をたてて、2つのお祭りの名残を残した状態で開催しています。 コロナ禍では1年間開催を見送り、その後の2年間は「おかげさま市」として形を変えて続けてきました。
ーーーーコロナ禍の時期は、どのようにお祭りを続けてきたのですか。 (西別府さん)1年はイベント自体が完全になくなってしまったのですが、飲食店さんがすごく打撃を受けていて、青年部で何とか考えてやっていこうと、次の年は対面せずにできるドライブスルー形式のイベントにしました。その次の年は、飲食スペースは設けず、原則テイクアウトのお祭りとして開催しました。
町内の事業者でつくるお祭りに、今年は中学生165人が加わる
イベントの出店は、原則として町内の事業者や町内で活動する団体に絞っています。今年は58団体が出店し、ステージには10団体が出演する予定です。
ーーーー出店者は、どんな方が中心ですか。 (西別府さん)お祭りを開催する上で、一番大事にしているのは町内の商工業者さんです。町内の業者さんをメインにしたお祭りにしています。これまで出店いただいた事業所さんを中心に、部員とつながりのある方にお声がけさせていただくことが多いですが、応募もしていただいてます。町内の事業者だけでつくるお祭りとして、一昨年には商工会の全国大会で表彰を受けました。もちろん、お客さんとして町外から来ていただくのはウェルカムです!
ーーーー今年は、中学生もお祭りに関わると聞きました。 (綿谷さん)昨年、愛荘町町制施行20周年のイベントで、当時の中学1年生が全員で起業体験プログラムをしました。自分たちで売りたいものを企画して、お金を集めて、商品を作って販売するというものです。せっかくの体験を、次につなげたいと思い、2年生になった今年の職場体験で地域の事業者さんと一緒に地域と関われる形をつくれないかと、商工会青年部さんに相談に行きました。 当日は中学2年生165人全員が、午前と午後に分かれて、約20の事業者で接客や広報などのお手伝いをする予定です。生徒たちは何かを売ったり接客したりすることをかなり楽しみにしています。
ーーーー受け入れる側として、どんなことを考えましたか。 (中嶋さん)慣れない事に1日取り組んでもらうのは中学生にはしんどいと思うんです。僕も出店者側で出たことがあるんですけど、出店者ってめちゃくちゃ忙しいんですよ。なので午前・午後の2部制にして、空いている時間はお祭りを楽しんで盛り上げてね、という形にしました。職業体験もですがせっかくなので一緒に楽しんで欲しいですね。中学生だとお友達も呼んでくれるし、親御さんも来られると思うので、広がっていったらと思っています。
ーーーー大きなイベントで中学生を受け入れ、ここまで形にするまでには、苦労もあったのではないですか。 (西別府さん)そうですね。長年続いているお祭りの中に、中学生の職場体験を盛り込むのは、実はかなり難しいと思っていました。160人以上を1日で受け入れるのは今まで体験したことがないので不安もあります。けがのこともありますし、事業者さんは売り上げも見込んでいる中での調整もあります。ですが、実行委員長がうまくまとめてくれて、綿谷さんもサポートしてくれたおかげで形にできました。担い手が減っていく中で、持続可能なイベントにしていくための一つのきっかけになると思っています。
新しい企画で、お祭りをバージョンアップ!
ーーーー今年のテーマ「みんなでつくろう!新しい愛荘66かまど祭」には、どんな想いを込めましたか。 (中嶋さん)コロナ禍を経て、お祭り自体が少しずつ縮小傾向でした。コロナ前は、ひも相撲大会やうまいものグランプリといった独自の企画がありましたが、コロナ後は、正直なところお祭りとしての形はきれいでも、独自性がだいぶなくなってきていると感じていました。それで、一度刷新するような感じで新しい催しも企画して、愛荘町独自のお祭りにバージョンアップしていこうという思いで、この名前にしました。
ーーーー新しい企画について教えてください。 (中嶋さん)中学生の職場体験も初めての試みですが、「大声コンテスト」も初めての企画です!小学生、中学生、大人の3部門で、各10名にステージに上がってもらって、愛荘町に関わることを叫んでもらいたいと思っています。今回は、デシベルを測定して声の大きさで勝負してもらいます。
それから、僕は電気工事業をしていて、滋賀県の電気工事工業組合の青年部でも活動しているので、そちらの団体に声をかけて、高所作業車の乗車体験を企画してもらうことにしました。電柱の上などで作業するときに使う、カゴのついた車両です。10mくらい上がるので、プロがいてくれないと体験できません。せっかく実行委員長をやらせてもらうので、僕の色も出していこうかなと。電気工事業もなり手が減ってきているので、PRもできたらと思っています。例年の警察・消防・自衛隊による車両の展示や、町内の事業者による重機の展示とあわせて、今年は職業体験の幅が広がります。
ーーーー本業がありながらの運営は、大変ではないですか。 (中嶋さん)正直大変です。僕たちはあくまでボランティアなので、時間をつくるのも大変です。でも、過去の実行委員長さんには、当日が終わったら感動している人もいるし、やりきったって涙を流している人もいました。みんな愛荘町のために頑張りたいと思っているし、頑張った後の達成感とかそういう楽しみがあるから、やっているのかなと思います。
ーーーー町外の方には、どんなところを感じてほしいですか。 (西別府さん)イベント出店者や協力者を町内に絞るからこそ、町外に魅力を発信できると思っています。町内の人たちでつくった、愛荘町のお祭りだよ、愛荘町はこんなところなんだよと。町のイベントでこれだけの人が集まるのもなかなか大きいイベントですし、ここにはこれだけ頑張っている人がいて、面白い町なんだよ、通り過ぎる場所じゃないよ、と伝えたいです。この町の大きさで、青年部が40人の規模でいること自体も、すごいことだと思います。青年部は業種がバラバラで、それぞれ専門知識を持っている人の集まりなので、得意なことを持ち寄って、いろいろなことができるんだと思います。
最後に、実行委員長の中嶋さんからメッセージをいただきました。
(中嶋さん)愛荘町商工会青年部で知恵を出し合い、協力してつくってきたお祭りだからこそ、今年もさらに良いものにできると思っています。青年部員の熱い思いと知恵が集結したイベントになりますので、町内の方はもちろん、町外からお越しの方も大歓迎です。愛荘町の活気と魅力を感じていただけるお祭りになると思いますので、ぜひ足を運んでいただけたら幸いです
町内の事業者や団体、そして今年は中学生も加わってつくる「愛荘66かまど祭」。最新情報は公式Instagramでお知らせしています。愛荘町や愛荘66かまど祭が気になった方は、ぜひ「♡興味ある」を押してくださいね。
このプロジェクトの地域
愛荘町
人口 2.14万人
Yurikoが紹介する愛荘町ってこんなところ!
愛荘町役場が紹介する愛荘町ってこんなところ! 平成18年に2つの町が合併してできた現在の愛荘町は、今年で21年目を迎えます。琵琶湖に流れる川の上流・湖東地域に位置しており、鈴鹿山系からの豊かな清水と自然に恵まれ、古くから水との関わりが深いまちとして発展してきました。
町の東側には、聖武天皇の勅願で行基が開山した湖東三山の一つである金剛輪寺があります。昔から四季折々の雰囲気を楽しめるスポットとして地元の方々をはじめ多くの人に愛され続けている場所です。また、近世には中山道66番目の宿場として愛知川宿が栄え、後の明治には郡役所や警察などの官公署が置かれ、近江鉄道が開通するなど、古くから地方の中心としても栄えてきました。
国の伝統的工芸品に指定されている「近江上布」を中心とした麻織物や、瓶のなかにてまりが入った不思議で美しい滋賀県の伝統的工芸品「愛知川びん細工手まり」など、愛荘町でしか見られない手仕事ならではの「ワザ」が光る工芸品を見られるのも特徴です。
▼愛荘町移住ポータルサイトはこちら https://www.town.aisho.shiga.jp/iju/