【地域おこし協力隊】「害獣」を「まちの財産」に。~地域資源を活用する地方創生の現場(SDGsアワード特別賞受賞!)~
最新情報
プロジェクトの募集が終了しました。
2022/03/31経過レポートが追加されました!「大槌町長へ表敬訪問!」
2022/02/09岩手県三陸沿岸の中央に位置する大槌町は、海は黒潮と親潮が交わることで形成された世界三大漁場の1つに接し、森林は町内の85%を占めるなど、豊かな自然を有する町です。
それら豊かな自然を舞台とした産業や伝統文化は、大槌の誇りとなっています。
しかし、全国の市町村と同様、人口減少や少子高齢化が進行し、2011年に発生した東日本大震災により一層加速しました。
人口はこの10年間で約4,000人減少し、高齢化率は34%(2015年)、産業も縮小の方向へ向かっています。
日本の社会課題に先立って直面する、いわば「課題先進地」といえます。
都会には当たり前のようにあるものはことごとく無い。
かといって都会のまねをしても都会にはかなわない。
大槌は、大槌で戦うしかない。
大槌には山と海はもちろんのこと、 ・ひょっこりひょうたん島のモデルとされる「蓬莱島」 ・暮らしと共にあった「湧水」 ・大槌発祥の「新巻鮭」 ・「虎舞」を代表とする郷土芸能 など、多くの地域資源に恵まれています。
しかし、大槌で生まれ育った人にとっては、それらは日常に溶け込み、見過ごされてしまうこともしばしばあります。
近年、全国的に野生鳥獣が増加し、農作物が荒らされるなど鳥獣被害が拡大しています。 対策として捕獲が推進されているものの、食肉としての利用率は1割程度。 大槌町も例外ではなく、放射能規制も影響し、捕獲したシカは廃棄されてきました。
大槌にはシカという「眠れる資源」がある。
大槌で生きてきた人が、そして受け継がれてきた生き物の命に感謝するハンターの精神が、「眠れる資源」を呼び覚ましました。
「奪った命を価値のあるものにしたい。」
その一心で町民が中心となり、行政や猟友会、専門家を巻き込んだ2年半にわたる40回以上に及ぶ地道な勉強会を開催。 廃棄されてきたシカの利用可能性を議論し、2020年5月に県内唯一の地方創生ジビエ事業「大槌ジビエソーシャルプロジェクト(OGSP)」が発足しました。
シカの「捕獲」「食肉利用」に始まり、「角・革の製品化」→「流通の合理化」→「ジビエツーリズム」→「ハンター育成」→「事業化支援」、そしてもう一度「捕獲」へ。
OGSPは、持続可能なジビエ事業を目指して官民連携・協働で「ジビエサイクル」を構築し、運営しています。 この「ジビエサイクル」により、町民の皆さんがそれぞれ有する多種多様な強みを最大限活かし合う「協働」を実現し、相乗効果を生み出しています。
一緒に日本の課題先進地である大槌を課題「解決」先進地へ。
大槌鹿は、ECサイト「ポケットマルシェ」で全国の牛・豚・鶏を含んだ全国170事業者ある畜産部門でランクイン。ジビエの中ではトップに。
ジビエツーリズムは、コロナ禍の中、都市部から遠く離れた大槌に全国から人が集まり、スタート初年度の今年は連続して満員を記録。
ハンター育成では、町内外、さらには県外からも応募があり、昨年は新規ハンター登録が1名だった大槌にのべ32名が参加。狩猟への関心をかき立てるプロジェクトに。
「ジャパンSDGsアワード特別賞」や「『新しい東北』復興ビジネスコンテスト優秀賞」も受賞した地方創生プロジェクトOGSPは、日々拡大し、来年度もさらに大槌に人を呼び込みます!
ただ、拡大する業務の一方で、約10名のコアメンバーで動かせる業務に限界があるのも事実。
そこで、私たちと一緒に、地域資源を市民・企業・行政の協働により最大限に生かし、未来をつくる新しい地域おこし協力隊の仲間を3人募集します(2022年2月9日現在、残り1名)。
こういう方と一緒に未来をつくりたい!
ジビエの知識が全くなくても
◆自分の知らない分野でも積極的に人から学び、吸収しようとする素直さ
◆目の前の課題に対してより良い解決策を考え続ける向上心
さえあれば大丈夫!(今いる隊員も最初はジビエという言葉すら知りませんでした)
私たちは、ジビエに限らず、地域に必要とされる仕事、皆さんが思い描く未来のために必要な仕事なら何でもチャレンジします!
そして、私たちは、あなたが任期終了後にたとえ違う場所で活躍することになっても、大槌で地方創生実践のノウハウを体に浸透させたあなたに、 「いってらっしゃい」 「がんばって」 と言いたい。
むしろ大槌での「学び」をあなたの地元に還元してほしい。
「まちづくり」と共に「ひとづくり」も。
そのような想いで皆さまのご応募をお待ちしております。
業務内容や募集条件の詳細は以下からご覧ください。
このプロジェクトの経過レポート
このプロジェクトの地域
大槌町
人口 1.10万人
株式会社ソーシャル・ネイチャー・ワークスが紹介する大槌町ってこんなところ!
大槌町は、岩手県三陸沿岸部のほぼ中央に位置している、自然豊かな町。 まちと海、山、川がとても近いのが特徴です。 また、家、職場、山、川、海、畑、ショッピングモールまで全て車で10分以内なのも魅力の1つです。
大槌町は、古くから漁業が盛んで、町内を流れる川は山や森から栄養を海へと運び、湾内を豊かな漁場としてきました。その湾内で獲れるウニ、牡蠣、ホタテ、アワビや、大槌の川に帰ってくるサケといった、季節ごとの海の幸が楽しむことが出来ます。 また、沿岸部でありながら町の大部分を山林が占め、山の幸も豊富です。 春には山菜、秋にはマツタケが町を賑わせます。祭りの日には、古くから受け継がれた数多くの伝統芸能が一度に楽しめ、町内全体で盛り上がります。
また、令和3年4月より地域おこし協力隊制度を導入し、現在8名の隊員が活躍中。 大槌町がさらにパワーアップしました。
大槌町について、詳しくはこちら https://otsuchi-ta.com/
このプロジェクトの作成者
大槌・釜石のニホンジカを中心に、大槌ジビエソーシャルプロジェクト(略称OGSP)を中心となって運営している社会的企業です。 【「害獣」を「まちの財産」に。】をテーマに、鳥獣被害の持続的な解決とジビエ事業化へ取り組み、「大槌ジビエサイクル」の可能性について情報発信しています。