鉄拳が描く!ふるさと湖南市の思い出があなたを元気づける(移住定住PR動画)①
募集終了

【動画作成の経緯】
この動画をきっかけに思い出を育んだ湖南市に帰り、地元への愛着を持ってもらい、本市への移住者(主にUターン者)が地域に根差してほしい思いで動画を作成しました。完成品については、湖南市公式YouTubeサイトで全国に発信しています。

【動画の概要】
湖南市出身、在住、在勤などゆかりのある人を対象に、子どもの頃に遊んだあの場所、大
好きなあのお店、人などの思い出の募集を行い、中学生から70 代までの幅広い方7名の応募がありました。
応募者が7人ということもあり全員のストーリーを鉄拳動画として残すことができないか検討を行い、その結果、応募者の思いの中心部分をピックアップし、ストーリーの展開をフィクションにすることで実現させました。

湖南市出身に限らず、心温まる鉄拳さんの優しいタッチの絵・演出をぜひ見ていただき、滋賀県の湖南市を知るきっかけになっていただければと思います!

あたたかい街、やさしい街「湖南市」を全国へ広めたい!

【ふるさと湖南市 ~こころの健康が育まれるまち~ 思い出エピソード編】

和子は年齢を重ねるとともに過去の記憶が失われていることに寂しさを通り越して、あきらめのような心境の中にいた。教師として子どもたちを送り出していた昭和の時代。あの頃の思い出だけはまだ残っていた。人生を変えてくれたあの時代。

集合写真(桜が咲く入学式の写真)がかすかな記憶をつないでくれていた。ただ、いつもながらこの写真をみると何か欠けているものを感じる。それは、当たり前のことのようであり、また、とても大切なことのように思えた。

桜の季節、がたがたと振動を感じながらゆっくりと歩道を進める。日常生活には車いすが欠かせない。膝の上には軍手と鎌と小さい額縁。子どもたちが通行する歩道を生い茂る草が邪魔をしていないか、介護士のヘルパーさんと見回るのが日課になっている。そのためか、近所や学生からは「かずさん」と呼ばれ親しまれている。

「かずさん、おはようございます」。元気よくあいさつしながら、こどもたちが通学している。その後ろ姿を見ると、思い出の一枚の写真の、あの頃のことが思い出される。

(回想シーン)

大阪から長い道のりを蒸気機関車に乗って、下宿先の祖母の家まで向かった。大好きなマッカ(マクワウリ)を祖母は笑顔で「いくらでも食べや」と、私はぬるぬるとしたマッカを手から滑り落ちそうになりながら気をつけて口に運んだ。

当時は下田村と呼ばれ、昭和33年(1958年)10月に旧甲西町として施行されるまで一つのまちとして形成されていた。下田小学校に新任教師として赴任したが、大阪から祖母のご縁をたよってきたため、友人もなく、地域や学校にもなじめず子どもたちにもからかわれていた。でも、子どもたちの笑顔を見ると救われた。
ある時、男子生徒の魚釣りの作文が良く書けていたので、郡のコンクールに出展した。今まで、コンクールなど大きな舞台への働きかけがなかったのだろうか。見事に表彰され、地域、学校をあげて喜ばれ、私は一躍、生徒や親から頼られる存在となった。このことが、私の人生の分岐となり、ここが私の居場所となった。

その魚釣りの作文を書いた生徒。写真はあるけれどどの子だったか、最近特に記憶が不確かになっている。そのことへの歯がゆさをひどく感じていた。教師として、そして人生の礎をともにつくってくれた教え子たち。

今、彼らはどうしているのか、思いを馳せる。

正和は、下田商店街の空き店舗の多いさびれた風景を見て、寂しさを感じながらも懐かしい思い出にふけっていた。下田村に生まれ、現在まで変わらず住み続けている。孫もいて、穏やかな暮らしの中にいるが、当時の最盛期を思い出すとワクワクがよみがえってくる。

下田の地は、水はけが悪く農作物には適さない土地柄で商売をする人が多く、年末には買い物客で人が通行できないくらいにぎわっていた。村営の映画劇場もあり遠くから見に来る人も大勢いた。地元の日枝神社は商売繁盛の御利益として多くの参拝客で賑わっていた。

振り返ると小学生のときに教わった先生との出会いが、その後の人生を大きく変えてくれたと言える。私は勉強が好きになれなくて成績がいつも悪かった。あるとき、魚釣りの作文をすごく褒めてくれた。今まで怒られた記憶はあっても、褒められたことはなかった。名前に同じ字が入っているね、その言葉がなぜかうれしかった。先生に褒められたくて、勉強もがんばるようになった。

今、先生はどうしているのか、思いを馳せる。

【続きは以下経過レポートへお進みください】

車椅子を押してもらっている和子

車椅子を押してもらっている和子

下田の空き店舗の多い商店街を眺める正和とその息子

下田の空き店舗の多い商店街を眺める正和とその息子

地方に興味がある、湖南市に興味がある方に出会ってみたい!

プロジェクトを通じてこんな方と出会ってみたいです!
・田舎過ぎない田舎暮らしがしたい方
・自然が好きな方
・湖南市民のやさしさに触れたい方

プロジェクトの経過レポート
2022/07/21

鉄拳が描く!ふるさと湖南市の思い出があなたを元気づける(移住定住PR動画)②

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麻衣は、建替を控えた小学校の校庭を見て、寂しさを感じながらも懐かしい思い出にふけっている。一番の思い出は、卒業制作でかまどベンチを作ったこと。先生がすごく褒めてくれて、当時の知事も見に来てくれたことは今でも私の自慢だ。先生はいつも子どもたちに寄り添って考えてくれた。

私も人に寄り添うことができるような介護の勉強がしたくて大阪の学校に通った後、子どもの頃から親しんでいたあの桜を毎年見たくて地元での就職を選んだ。結婚をして子どもができたけれど、生まれてすぐ重度の病を抱え日々不安だった。子安地蔵が祀られているお寺に参拝したとき、子どもへの思いを住職が静かに聞いてくれた。どれだけ心が救われただろうか。

コロナ禍で老人ホームの入所者に気を配りながら、慌ただしい仕事で疲労をにじませていた。このような中でも、入所者との散歩が心をほぐしてくれるひと時になっている。特に入所者の和子と日課になっている奉仕作業は、地域の人と関わりを持つ大切な時間だ。

ふと神社の方を見ると、子どもとその祖父らしき2人が境内の社の下をのぞき見ている。よく見ると、麻衣の小学校時代の恩師の正和だった。近づくと、孫の大和の方を見てなぜか和子が穏やかな顔で涙を流している。

正和は、入所者の手元の額縁を覗き見た。その額縁の中には、正和の小学校時代の思い出の集合写真があった。

正和は、コロナ禍のためマスクをしている車いすの老婆が、恩師である和子のことだとわかった。大和を見て涙を流しているのは、小さい頃の正和と大和の姿を重ねたためだろう。

「何を見ていたの?」と静かに和子は大和に聞いた。

「アリジゴク!」と大和は答えた。

魚釣りの次はアリジゴクなのね、と和子は静かに笑った。

大和は首を傾げたが、その和子の言葉を聞いて正和はこらえきれず涙した。

麻衣は、涙する和子の姿を見てその思いを感じとり、言葉が見当たらず見守るだけだった。

思い出をかたちに残したい、桜が咲くこのときに。

和子が忘れても思い出せるように。

今日という思い出が色あせることがないように。

大和が3人の笑顔をスマートフォン越しに確認し、画面を素早くタップした。

「完」

【湖南市移住定住特設サイト】
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湖南市
湖南市役所地域創生推進課が紹介する湖南市ってこんなところ!

湖南市は滋賀県南部に位置し、大阪、名古屋から100キロ圏内にあり、近畿圏と中部圏をつなぐ広域交流拠点に位置し、人口約55,000人のまちです。自然環境(野洲川、天然記念物ウツクシマツの自生地など)、歴史観光資源(国宝湖南三山など)が豊富なまちで、交通ネットワーク、工業団地の整備により発展してきました。

外国人移住者も多く、外国人比率は県内で最も高く、多様な文化が育まれています。また、湖南市は災害が比較的少なく、安心して暮らすことができます。子育てにおいては、多様なニーズに応え、質の高い幼児教育点保育を受けることができます。近年では、滋賀県南部地域初となる乳幼児から中学生までの医療費無償化を2021年9月から実施し、先進的な取り組みを行っています。さらに2020年7月17日には、SDGs達成のため積極的に取り組む都市として内閣総理大臣から認定を受ける「SDGs未来都市」に県内市町で初めて選定されました。

【移住定住特設サイト】
URL:https://www.city.shiga-konan.lg.jp/iju_konan/index.html

湖南市役所地域創生推進課
滋賀県 湖南市役所 地域創生推進課

湖南市は滋賀県南部に位置し、大阪、名古屋から100キロ圏内にあり、近畿圏と中部圏をつなぐ広域交流拠点に位置し、人口約55,000人のまちです。自然環境(野洲川、天然記念物ウツクシマツの自生地など)、歴史観光資源(天台宗の古刹「長寿寺」「善水寺」「常楽寺」の3つの国宝の総称である「湖南三山」など)が豊富なまちで、交通ネットワーク、工業団地の整備により発展してきました。

外国人移住者も多く、外国人比率は県内で最も高く、多様な文化が育まれています。また、湖南市は災害が比較的少なく、安心して暮らすことができます。子育てにおいては、多様なニーズに応え、質の高い幼児教育や保育を受けることができます。近年では、滋賀県南部地域初となる乳幼児から中学生までの医療費無償化を2021年9月から実施し、先駆的な取り組みを行っています。また、2020年7月17日には、SDGs達成のため積極的に取り組む都市として内閣総理大臣から認定を受ける「SDGs未来都市」に県内市町で初めて選定されました。

このような自然豊かで多文化共生を認め合い、持続可能な未来都市湖南市にぜひ住んでみませんか!

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