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【"自然首都"只見で地域とつくる教育】町が運営する公営塾で、都会ではできない教育のカタチを一緒につくりませんか?
ブナの原生林に、町をぬうように走る清流、周囲を切り立つ越後山脈などの山々に囲まれた小さな町には、色濃く自然が残っていて、暑い夏と豪雪の冬が交互にやってくる。
舞台は、福島県・只見町(ただみまち)。そこにただ1つある県立高校が、只見高校。
生徒数はゆっくりと減り続けていて、このままでは統廃合されてしまう可能性もある。そんな未来に強い危機感を覚え、町の外からも学びに来たくなるような高校を作りたい。
そこで只見町は只見高校を魅力ある学び舎にするためさまざまな取り組みを重ねてきた。
町が整備した寮に全国から生徒を募集し、只見高校で3年間を過ごす山村教育留学制度。
学生寮(「奥会津学習センター」)も充実していて、オンライン学習環境も整っている。
このほかにも、海外短期留学の実施や帰省・部活動費の補助など、只見高校に通う生徒をあらゆる面から支えてきた。
その流れを汲んで誕生したのが、公営塾「心志塾(しんしじゅく)」。
学習支援ソフトClassiを導入し、授業の振り返りや教員との課題連絡、進歩確認などに活用しています。基礎学力サポートはもちろん、只見町の魅力を発掘しそれを活かした教育を地域のみなさんと一緒に創りあげていくこと、高校に多様な価値観や選択肢を生み出し新たな価値を創りだしていくことがミッションです。
今回は、この『心志塾』で働くスタッフを募集します。
地域には様々な問題があるけれど、決して解決できないものはありません。只見町の教育を通して、高校生たちが広い世界で強く楽しく生きていくために、そして生まれ育った故郷に愛着をもって関わり続けるために、地域一体となった新しい学び舎づくりにチャレンジします。
魅力的で持続可能な地域・教育をつくるための試行錯誤
離島中山間地域から都市部の整備された学習環境への流出が進むことで、高校の統廃合が進み、それは同時に地域の存続の危機にもつながります。そんなことが日本各地で起きており、ここ只見町も例外ではありません。
県立高校が1つなくなるだけで、町からの転出者の増加は加速します。数億円単位の経済効果が失われてしまうという試算すらあります。
只見町の若者の中には中学卒業を機に町外の高校に進学する人も多く、これが加速すると「ふるさと」との関わりが希薄になり、只見町の未来を支える人材も少なくなっていきます。
ただ、裏を返せば人が集まる魅力的な学校があれば、地域が抱える様々な問題も解決できるかもしれないということです。
その取り組みが、「高校魅力化プロジェクト」。10年くらい前から始まったこの取り組みは、今では全国に広がり、ここ只見町でも本格的に始動しています。地元の方たちの想いとチカラを織り交ぜて、只見町らしい教育環境をつくっていきます。
この『只見高校魅力化プロジェクト』の柱の1つが、公営塾『心志塾』。
学校以外の学びの場が少ない生徒のために、只見町役場内に塾を運営し生徒の学びをサポートしようという取り組みです。今年の6月からは只見高校内にも『心志塾』を設け『椿ゼミ』として活動しています。
心志塾では基礎学力の支援や進路指導はもちろん、自分自身を内省して考える『キャリア教育』、只見町を舞台に問いを見つけ、モノ・ヒト・コトを活かした『問題発見・課題解決授業』など、多種多様なつながりを活かし、生徒の将来を幅広く視野に入れた学びを展開しています。
また『地域に開かれた学校』をつくるため、高校・公営塾・学生寮、そして地域が連携しながら試行錯誤を重ね、只見町全体が教材となり、只見町の大人みんなが先生になるような教育環境を本気でつくろうとしています。
最近では「グローカルリーダーの育成」を目指して、ローカルだけでなく、グローバルにも学ぶことのできる機会創出にも着手しました。
ここ只見町の高校魅力化プロジェクトも徐々に根付きはじめ、地域が続いていくための土台ができはじめています。
日々の視点で見ると、只見高校に通う生徒にとってまわりの友だちも大人も、小さなころからあまり変わらない顔ぶれだったりします。進級しても進学しても、そのことで安心を感じる反面、どこか退屈でいつも同じ毎日の繰り返し。もっと新しいことがしたいのに・・・。
都会の高校生なら放課後に寄り道できるスタバもショッピングモールもないし、インスタ映えするオシャレな雑貨屋さんもない。刺激的なものはどこか遠いところにあり、自分とは無縁の世界。自分もいつか都会に行って・・・。
しかし、実は只見町には自分を成長させてくれる材料もたくさんあります。高校生たちが気付いていない魅力もたくさんあります。カッコいい大人も学びの機会もたくさんいます。それに、結構時間もあります。
それらを顕在化させてつなぎ、体系化したプログラムにして磨いていきたい。
足元にあるいろいろな刺激を再発見し、自分から蓋をしていた『やる気スイッチ』を引っ張り出してあげることができれば、やりたいことも少しずつ見えてくるかもしれない。
これまでなんとなく通っていた高校が、あたり前のように素通りしていた通学路が、挨拶を交わすだけだった大人たちが、『やる気スイッチ』に変わるはず。
そんな想いが、只見町の高校魅力化プロジェクトには詰まっています。
ちなみに、只見町の大人たちも町の魅力については日常に密着しているがゆえにかえって目に止まらなかったり、顔は知っているあの人がどんなこだわりを持って仕事をしているのかを知らなかったりもします。だからこそ、これまで只見町のことを全然知らなかった人にしか発見できない只見町の魅力があるはずです。
「まだまだこんなものじゃない」只見の雪に溶け込む只見高校
学生寮『奥会津学習センター』はきれいな女子寮も新設されました
只見町で育った子どもたちが只見町に愛着をもって帰ってきてくれるように。
高校魅力化の主役は、あくまで高校であり、そこで学ぶ生徒たちであり、彼らと本気で関わろうとする先生方であり、それを支える地域の大人たち。
私たちが出会いたいのは、その中に入って、一緒に汗をかき、泥まみれになれる方です。
大事なのは、誰かから押し付けられたものをこなす従順さではなく、とにかくやってみようというフットワークの軽さと、失敗を成功の餌にできる楽観さです。加えて、地域の中で働くには、多少の愛嬌と愛想があるとさらにいいかもしれません。
教育指導の経験がなくても問題ないですし、年齢や性別ももちろん関係ありません。崇高な教育観を語れなくてもそれは後からついてくるものです。
『教育』は短期間で目に見える効果が出るものでもないですし、生徒が100人いれば100通りの教育の形があっておかしくありません。おそらく型にはまった正解はないはずです。だからこそ、試行錯誤を繰り返すプロセスに意味があり、粘り強く生徒と向き合う時間も必要です。
その分、手間暇かけて関わった生徒たちの変化は、なにものにも変えがたい充実感と感動を与えてくれます。そして、1人の生徒の変化は、その周りの生徒に波及し、半信半疑だった先生たちもいつの間にか前のめりになっていきます。その連鎖が高校の中だけではなく、町の大人たちにも広がり、いつしか町全体が高校と共存している・・・。それが『高校魅力化』の醍醐味です。
今回募集する心志塾のスタッフの仕事は、具体的には以下の通りです。
・高校生に対する教科指導、キャリア教育等
・只見町の教育振興活性化に向けた新たな企画立案
・生徒指導等
・公営塾運営に関する業務
・その他教育委員会に関する業務 など
今、心志塾で働いているスタッフの方たちは、地域や学校と連携するためにさまざまな関係者のみなさんと打ち合わせを重ねたり、目の前にいる生徒とじっくり向き合ったりと、いくら時間があっても足りないような日々を過ごしています。そして、生徒たちにとって魅力的な大人のロールモデルになれるようにと、切磋琢磨しています。
地域の魅力を掘り起こして考え、どうしたら高校生に(さらにいえば町の大人にも)特別な経験を提供できるのか。それを一緒に悩んで、挑戦してくれる方、ときには一緒に失敗もしてくれる方、そんな方と出会いたいと思っています。
『学校だけが学びの場ではない。只見町全体が教育のフィールド』
『教員だけが先生ではない。只見町の大人たちみんなが生徒たちの成長に責任をもつ』
そんな教育環境は、都会では絶対に実現できません。
しかし、ここ只見町ならできます。
それはなぜか?
只見高校の魅力化プロジェクトに関わっている只見町の大人たちは、みなさん本気だからです。
そして、只見町が好きなのです。
もし、あなたが・・・
・人の話を聞くのが好き
・人のいいところを見つけるのが上手
・人と人をつなげるのが好き
・まわりを明るくできる
・みんなの最大公約的な幸せを見つけ出せる
・地域が変わっていく理由の1つになりたい
・フットワークが軽い
・相手の立場を想像できる
・誘われたらあまり断らない(断り方が洒落てる)
・自分の経験や人脈を地域のために使える
・子どもと関わるのが好き
・他人の成長が自分の喜びになる
・教えるのが好き
・教育の可能性を信じている
・教育業界でキャリアを積んでいきたい
1つでもあてはまることがあれば、きっとこの只見高校魅力化プロジェクトで有意義な経験をしていただけると思います。
みなさんのご応募をお待ちしております。
只見町内の運動会で町の方々と交流する高校生たち
ダム湖でのレクリエーションの様子
自ら主体的に考え、動き、チームで協働できる方を募集!
■募集元:只見町教育委員会
■募集職種
公営塾(心志塾)のスタッフ
■雇用形態
只見町会計年度任用職員として、町長が任用します。
年度ごとの任用となりますが、最低1年以上の勤務を前提とし、最長3年を限度に再任する場合があります。
■給与
・月給 170,000円~(月21日勤務の場合の目安)
※ 教員経験年数による加算があります。
※ 給与改定等により額が変更となる場合があります。
※ 期末手当の支給があります。
■待遇・福利厚生
待遇・福利厚生
・雇用期間中の住居は、原則的に只見町で準備する住宅に居住し、生活費は電気代、水道代、生活備品や食費等は準備願います。
※住居にかかる賃貸借料(家賃)は4万円を上限に町で負担します。
・活動に係る車輌及びパソコンは無償で貸与します。
・活動に係る消耗品、教材、研修旅費等活動経費は、予算の範囲内で町で負担します。
・社会保険等は、厚生年金保険、健康保険、雇用保険、非常勤公務災害補償に加入し、年次休暇(有給休暇)については基準法等関係法令によります。
・転居するに当たり必要な費用は、個人の負担とします。
■仕事内容
・高校生に対する教科指導、キャリア教育等
・只見町の教育振興活性化に向けた新たな企画立案
・生徒指導等
・公営塾運営に関する業務
・その他教育委員会に関する業務
■勤務地
福島県南会津郡只見町内
※主たる勤務地:
・只見町公営塾(教育委員会内にある心志塾、只見高校内にある心志塾)
・只見町教育委員会(福島県南会津郡只見町只見字町下2591-30)
■勤務時間
13:00~21:00(休憩時間:各自1時間)
原則として、1週あたり5日の勤務とし、労働時間を37時間30分と定めるフレックスタイム制とします。
年度ごとの任用となりますが、最低1年以上の勤務を前提とし、最長3年を限度に再任する場合があります。
■休日休暇
週休2日制(原則土日)、年間休日約120日、 祝日、GW、年末年始、有給休暇
■応募資格
・三大都市圏をはじめとする都市地域等※に在籍し、採用決定後は只見町に住民登録し生活拠点を移すことができる方(※総務省 特別交付税措置に係る地域要件確認表参照)
・普通自動車運転免許(オートマ限定可)を有する方又は着任までに取得できる方
・パソコン操作ができる方
・教育業務に関心があり、田舎暮らしを楽しみながら、地域の子どもたちや住民と協力し活動に取り組める方
・地方公務員法第16条に規定する一般職員の欠格条件に該当しない方
■募集期間
2020/07/1~2020/09/30
※コロナの影響により変更の可能性あり
■採用予定人数
2名
■選考プロセス
※詳細はメッセージにてお伝えします。
書類選考・1次面接 WEBにて(株式会社 Prima Pinguino)
↓
2次面接 WEBにて(只見町教育委員会担当者、株式会社 Prima Pinguino)
↓
最終面接 只見町にて(役場職員)※交通費等については個人負担となります。
↓
採用
・採用試験は、株式会社 Prima Pinguino と只見町教育委員会の担当者が担当します。
応募に係る経費(書類申請・面接に伴う交通費等)はすべて応募者の負担となります。
・取得した個人情報は、採用選考にのみ使用します。
・選考プロセスは変更になる可能性があります。
・不採用理由についての問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください。
■求める人物像
1:地域の人やモノ、文化などを大切にしていただける方
2:生徒と誠実に向き合い、共に成長する気持ちのある方
3:自ら主体的に考え、動き、チームで協働して物事を進めていける方
生徒一人ひとりと向き合う
心志塾で学ぶ生徒たち
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- あなたのプロフィールを見た地域の人からスカウトが届く
- 気になった地域の人に直接チャットすることができる
福島県只見町は、新潟県魚沼市と隣接する、全国でも有数の豪雪地帯。只見町は、昭和の経済成長を支えた水力発電の町でもあり、2014年には東北初のユネスコエコパークに認定され、豊かな自然環境と、自然と豪雪を利用した暮らしが今も残る町です。
東京が日本の政治の中心地「首都」であるなら、福島県只見町が掲げるのは自然の中心地「自然首都」。たとえば、約40,000ヘクタールにもわたって広がる手つかずのブナの自然林、雪が何年もかけて山肌を削る「雪食(せっしょく)地形」、そしてそれによってつくりだされる急峻な山々の尾根に馬のたてがみのように木が残るモザイク景観・・・。こうした只見の美しい景観は、学術調査で「世界遺産級」と称されるだけでなく、ユネスコから自然と共生するモデル地域「只見ユネスコエコパーク」として指定されるほどです。
・・・と文字で書いても百聞は一見に如かず。只見町の魅力は、ぜひ現地を訪れて五感で味わってください。
現在は、Prima Pinguinoという会社で、各地の高校魅力化プロジェクトに携わっています。
現代の子どもたちを取り巻く教育環境は大きな転換期を迎えています。
大人として子どもたちの教育環境をより魅力的にすること、3児の父親として子どもたにの『この社会ってまんざらでもないぞ』ということを伝えること、そして、子どもたちが『自分のチカラで幸せになる』土台づくりに真剣に向き合うことが責任だと感じています。
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