50代からの地域企業への転職、高い専門スキルより求められる力とは?

読みもの

公開日:2025/04/03 02:44

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「興味ある」が押されました!

2025/04/07

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みなさん、こんにちは。JOINSの猪尾と申します。

2025年2月20日、SMOUT・JOINSの共催で「今の働き方や暮らし方、このままでいいのかな?」と思う50〜60代の方に向け、都市部での生活を一区切りして、新しいステージを地方で始めた方々の経験を紹介するイベント

「固定概念にとらわれない50代からの移住と地域でのフレキシブルな働き方を考える」 を開催しました。

アンケートや懇親会で多く挙がったのは、

  • 「移住や二地域生活は、恵まれた環境の人だけができるのでは?」
  • 「中小企業で地域に貢献したいけど、高い専門スキルがないと役に立てない?」

という声でした。果たしてそうなのでしょうか? その答えを、イベント内容から一部抜粋して、ご紹介します。

【メーカーを65歳で定年後、静岡のホテルへ転職した神奈川在住の河村さん】

登壇者は、キヤノン株式会社で再雇用期間を終えた後、静岡・御殿場で1994年からホテルを営む株式会社時之栖に2024年1月から転職された河村紀夫さん。転職活動のプロセスや企業が河村さんを採用した理由などを、JOINS担当の私との対談でお話しいただきました。

JOINS: 新卒でキヤノン株式会社に入社後、ソフトウェア開発部門やアメリカ駐在などを経て、2018年10月に定年されたんですよね。

河村さん: はい。再雇用期間が65歳で終わる2023年9月が近づくにつれ、「家で過ごすだけはしんどい」と思い、2023年春くらいから転職サイトで60社ほど応募しましたが書類選考で落ち続けました。 そんな中、JOINSにも登録し、紹介されたのが「時の栖」でした。東京ドーム7個分の敷地にホテルやレストラン、地ビール工房などを展開する約900名の組織です。課題は人手不足とアナログな業務慣習。DX推進の専任者を探していました。 私も興味を持ち、2023年10月末のオンライン面談、11月13日の現地面談を経て、11月22日に内定をいただきました。

JOINS: 今日は、面談の後に、時之栖の庄司社長がおっしゃっていたことをお伝えしちゃいます。 「当社のなかなかDXが進んでいないアナログな仕事の実態を伝えた時の河村さんの表情を見ていたんですが、それを受け止めてくれていた感じでした。」 「うちは多様な業務をやっていて、PCが苦手な社員もたくさんいるし、年配の方もたくさんいる。河村さんは、そんなうちの社員の老若男女問わず、誰とでも話せる、懇切丁寧にやれる人だと感じた。その能力に年齢は関係ないですよね。」 「キヤノンで60歳で再雇用後、現場業務に戻り、ITツールを使った業務効率化をした話を聞いた。それは河村さん自身が実際に手を動かしてやったということがよかったです。」

河村さん: そんなことをおっしゃっていただいていたんですね。良かったです(笑)

💪 求められていたのは「柔軟性」と「手足を動かす筋力」

庄司社長は、河村さんのITエンジニアのソフトウェア開発力よりも、誰とでも話せる柔軟性や、自分で作業して改善する姿勢を評価していました。これはJOINSが支援してきた多くの地域企業にも共通したニーズです。

2020年のコロナ以降、Web会議が地域の中小企業にも浸透した結果、高い専門スキルやノウハウ自体の外注化がしやすくなりました。

そうなると、内部で必要性が高まるのは、外部の専門家を活用しながら、アナログな業務習慣が残る社内に粘り強く浸透させる、外部と内部の結節点や調整役です。

その役割に必要な力こそが、上から目線などにならず、ホテル事業で言えば、運転手さんや料理人、ホールスタッフ、植栽、掃除スタッフ、フロントスタッフなどさまざまな職種・立場の方々と分け隔てなく話せる「柔軟性」。そして、自分も一緒に汗をかいて仲間の輪に入り込める、頭や口だけでなく「手足を動かす筋力」なのです。

いかがでしたでしょうか。

「今でも、経営サイドの指示は受けながら、目線落として、若手の相談にも乗ってる。」 「最近でも、商談に行くし、企画書書くし、見積もり作って、提案してる。」

など、「柔軟性」も「手足を動かす筋力」も、長く企業勤めをされてきた50〜60代の方なら自然と身についていることが多いのではないでしょうか。

特別な専門スキルがなくても、そのようなベースとなるビジネススキルがあれば、年齢のハードルを越えて地域の企業で十分にご活躍いただけます!

ぜひ、以下の特集ページで、気になるお仕事や地域があったら、「いいね!」や「応募したい」をクリックしてみてください。 https://lp.smout.jp/job-matching-joins

企業への提案や面談の前に、JOINSの専門の担当者が、みなさまのこれまでの経験に耳を傾けて、企業へのアピールをお手伝いいたします。

新しい場所で、新しい人と、新しい自分に出会える。 そんな可能性に満ちた「地域とのつながり」。 始まりの一歩、お待ちしています。

追伸)近日中に、河村さんのように50〜60代で地域企業へ転職・移住を実現した方のお話が聞けるオンラインイベントも企画中です。SMOUTのプロジェクトでご案内しますので、ぜひご参加ください!

イベントの様子。皆さんの地域での新たな仕事と暮らしへの高いエネルギー感じました
イベントの様子。皆さんの地域での新たな仕事と暮らしへの高いエネルギー感じました
河村さんの時之栖さんとのオンライン面談の様子(右側が社長)
河村さんの時之栖さんとのオンライン面談の様子(右側が社長)

このプロジェクトの作成者

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SMOUTの運営チームとタッグを組み、地域おこし協力隊やローカル起業に加わる地域で働く選択肢として、地域の企業への転職やリモート副業をサポートする「地域企業のお仕事マッチングサポート」を行っています。 https://lp.smout.jp/job-matching-joins

お仕事の面をJOINS、お仕事が決まったあとのその地域への移住・二地域居住などの暮らしのサポートをSMOUTが行わせていただきます。

本サービスの特徴は、特に50-60代の皆さまの地域に貢献する仕事や暮らしをしたいという想いにお役に立つことです。人手不足が加速が進む日本の地方の地域では、年齢にとらわれずに、必要な人材を採用したい企業が増えています。

これまでの皆様のご経験を活かしてもらう上で、地域の企業が求めていることは、「手足を動かせる筋力」と「多様なメンバーとも分け隔てなく関係を作れる柔軟性」。

JOINSは、ただお仕事をご紹介するだけでなく、皆さまのこれまでのエピソードをお伺いして、企業へ魅力を発信するサポートも行わせていただきます。

(JOINS株式会社概要) ミッションに共鳴してくださった長野県の地方銀行である八十二銀行グループを初めとして、主に、地方の企業の方から出資を得て事業運営をしています。

事業内容: 地方中小企業と都市部人材のマッチング

設立:2017年6月21日 資本金:2億7,774万円(準備金含む) 役員: 代表取締役 猪尾愛隆 社外取締役 鈴木栄

主な株主: 八十二キャピタル株式会社(八十二銀行グループ)、株式会社山陰合同銀行、京都キャピタルパートナーズ株式会社(京都銀行グループ)、株式会社ドーガン・ベータ、マネックスベンチャーズ株式会社、ダブルシャープ・パートナーズ株式会社、HOXIN株式会社、一般財団法人社会変革推進財団、三菱UFJキャピタル株式会社、創業者、個人株主等

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