伝統工芸「深山和紙」の職人&プロデューサーを募集!【地域おこし協力隊】

山形県白鷹町の深山地区でつくられる「深山和紙」。かつて、上杉藩の御用紙として都でも用いられてきた和紙で、県の指定無形文化財にもなっています。

大多数が農家であった集落で、長く厳しい冬期間の家内工業として各家庭で和紙漉きが行われていましたが、時代とともに各家庭での和紙漉きはなくなり、現在、地区で唯一の和紙漉き職人・高橋恵さんが生産を続けています。

この度、恵さんの技術や意思を受け継ぎ、深山和紙を後世につないでいく方を地域おこし協力隊として募集します。

和紙を漉く、和紙をつくるだけでなく、「どうすれば深山和紙をより多くの人に知ってもらえるか、使ってもらえるか?」を考え実践したり、地域と関わりながら信頼関係を築いたり。「自分でなにかをプロデュースしてみたい」、「地域や人と関わりながら働きたい」という方からのご応募をお待ちしています!

地域の誇り「深山和紙」を後世につないでいきたい

深山和紙の生産は江戸時代初期に始まったと言われており、農作業ができない冬の家内工業として受け継がれてきました。 素材としては、やわらかな風合いとあたたかさが特長で、以前は主に障子紙として使われており、現在では白鷹町の小中高校の卒業証書や表彰状、名刺などにも使われています。

昭和のころ、深山には50軒ほど紙漉き農家があったといいますが、西洋紙の普及や、障子のある和室が少なくなったこともあり、今や「深山和紙研究振興センター」の1か所だけになってしまいました。

惠さんは、結婚を機に白鷹町へ移住し、深山和紙に心惹かれ職人の道へ。

惠さん「紙を漉く前は町役場に勤めていたのですが、先代が引退を考えていて、後継者がいないことを知りました。このままでは『深山和紙がなくなってしまう…!』と思いましたし、当時子どもが小学生だったので、深山和紙の卒業証書がもらえなくなる!という思いもあり、自分が後継者になることを決意したんです。」

「深山和紙」ができるまでには、原料となる楮の栽培から収穫、そして紙を漉くまでの加工とたくさんの工程があり、一人では決してできません。自分の家で紙漉きをやっていた方や、深山和紙を大切に想う方々が集まり、みなが作業に協力することで、今日まで深山和紙づくりが受け継がれてきました。

惠さんの夫であり山形県の農村づくりプロデューサーでもある信博さんは、深山和紙は「地域の人たちの誇り」だと語ります。

信博さん「紙のことになるとみんなが協力的です。ここでの仕事は『職人の仕事場』をイメージしてしまうと続けられないかもしれません。伝統工芸や紙漉きへの関心だけでなく、深山ののどかな風景や時間、地域の人たちとの関わりを大切にできる人、楽しめる人に来てもらえたらうれしいですね。」

地域の人と交わりながら、伝統を継承していくことに興味のある方、ぜひ一度お話してみませんか?

深山和紙職人・高橋惠さん

深山和紙職人・高橋惠さん

深山和紙で作られた卒業証書

深山和紙で作られた卒業証書

深山和紙の今後の展開について、一緒に考えませんか?

募集を通じて、こんな方と出会ってみたいです!
・伝統工芸や和紙づくりに興味のある方
・伝統工芸品のプロデュースをしてみたい方
・職人としてものづくりに携わりたい方
・のどかな里山で地域の人と関わりながら暮らしたい方

楮ふかしなど大きな行事(作業)の後には、必ず直会(なおらい)が付きもの。ジビエや地元の料理を囲んで、宴をおこないます。宴席で毎年必ず「もう今年で最後だ!(笑)」と言うベテランもいますが、次の年も、そして次の年も、作業の際は地区の人たちが集います。

そんな地域の文化、人と人の結びつきを楽しみながら、深山和紙の技術と誇りをつないでいってくださる方をお待ちしています。

楮ふかしの様子

楮ふかしの様子

未経験可!白鷹町で伝統工芸の職人&プロデューサーに

・雇用形態:会計年度任用職員(任期は最長3年で年度ごとに更新)
・勤務時間:8時30分~17時15分(昼休憩1時間)
・勤務地住所:〒992-0776 山形県西置賜郡白鷹町深山2527(深山和紙振興研究センター)
・報酬:月額191,800円
・社会保険:健康保険・厚生年金・雇用保険
・手当:通勤手当(通勤距離2㎞以上)、退職手当(勤続6カ月以上)

冬季は白鷹町営スキー場でウィンタースポーツも楽しめます

冬季は白鷹町営スキー場でウィンタースポーツも楽しめます

蕎麦打ち名人の手打ち蕎麦

蕎麦打ち名人の手打ち蕎麦

白鷹町企画政策課
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白鷹町
白鷹町企画政策課が紹介する白鷹町ってこんなところ!

白鷹町は、山形県南部の置賜盆地北部に位置し、町の中央に最上川が流れ、白鷹丘陵と朝日連峰に囲まれた自然豊かな町です。県都の山形市までは車で30分のアクセスで、豊かな田園地帯が広がる中を山形鉄道フラワー長井線が走ります。

町内には樹齢500年以上のエドヒガンザクラの古木が多いことから、春は「古典桜の里」として訪れる人も多く、夏に咲く県花「紅花」 の日本随一の生産地でもあります。また、秋には、最上川に常設された日本一の規模のヤナ場に鮎がかかり、毎年9月には鮎まつりが開催されています。

白鷹町では、新たな視点で地域を見つめ、自分の能力や特技を生かし、地域住民と共に魅力あるまちづくりに取り組んでいただける「白鷹町地域おこし協力隊」を募集します。

白鷹町企画政策課
白鷹町役場 企画政策課

山形県南部に位置し、白鷹丘陵と朝日連峰に囲まれ、町の中央に最上川が流れる白鷹町は、田園風景が広がる人口約12,000人の小さな町です。町の中心地から県都山形市までは車で約30分のアクセスで、公共交通機関では、南陽市赤湯駅まで山形鉄道フラワー長井線、山形市までバスで移動ができます。
大きな商業施設などはありませんが、しらたかふるさと森林公園でのキャンプ、周辺の山々での登山、晴れた日にはパラグライダー、冬は白鷹町営スキー場でのウインタースポーツ(ナイター営業もしています)など、アウトドアでの楽しみもたくさんあります。
春夏秋には、町内の直売所に採れたての山菜や野菜、果物など旬の食材がずらりと並び、最上川ではヤナに鮎がかかり、冬には蕎麦打ち職人が打つ手打ち蕎麦…などなど、四季折々の食も存分に楽しめます。

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