初日は俵山温泉街の中心部にある、ゲストハウスねる山「ねる山サロン」に集合し、それぞれ自己紹介をすることからスタート。お互いの顔や名前が一致し、場が和んだ後は、俵山温泉のまち歩きガイドツアーに参加しました。

　ガイドを務めてくださったのは、俵山のことなら何でも知ってる俵山の重鎮・宮野さん。暑い中、俵山愛溢れるガイドで、参加者のみなさんに俵山温泉街の歴史と魅力を語ってくださいました。普段は見ることができない温泉の源泉を特別に見せていただくことができるのもこのガイドツアーならではです。
　
　ガイドツアーで温泉街を散策した後は、温泉に浸かりひと休み。俵山温泉は、外湯文化が残る温泉街で、「まちの湯」「白猿（はくえん）の湯」の２つの温泉があります。国から国民保養温泉地に指定された温泉地でもあり、効能高い温泉で心身ともに癒されます。

　夕食は、俵山温泉街の地域活性化に取り組まれているSD−WORLD代表藤永さんを囲んで、俵山温泉の名物料理、蕎麦やジビエ料理をいただきました。俵山温泉は湯治で栄えてきた温泉街ですが、近年は湯治客の減少や旅館のオーナーの高齢化の影響で客足が減少してきています。そこで現在では、行政や地元のかた、移住者などが協力しながら温泉街の再生に取り組んでいます。藤永さんなど地元の方々がこれまでに取り組んできたことや今後やっていきたいことなどをお話ししていただきました。

　夕食の後は、高台にあるグラウンドで星空観察。満月だったため、星数はやや少なめでしたが、心地よい風が吹き、大きくて綺麗な満月と星々に癒されるひとときでした。

　２日目は、藤永さん指導のもと、そば打ち体験にチャレンジしました。俵山温泉の名物料理の一つに手打ち蕎麦がありますが、昔は俵山は蕎麦のまちではなかったそう。約15年前に地域活性化の取り組みとして”俵山を蕎麦のまちにしよう”と活動し始めたのがきっかけだそうです。俵山産のそば粉を使用した”蕎麦”料理は絶品で、今では俵山になくてはならない名物料理です。そば打ち体験を通じて、地域活性化の取り組みについて触れることができました。

　午後は、川へ行ったり、滝に打たれたり、真夏ならではの水遊び。みなさん童心に帰って、水の冷たさを楽しんでいました。

　最終日は「ねる山サロン」に集合し、今回の”お試し暮らし体験プログラム”の感想シェア会を行いました。みなさんそれぞれが、今回の俵山温泉での滞在の感想や自分の人生を振り返ったり、今後やっていきたいことなどをお話しをしてくださったりと、あっという間の2時間でした。

　俵山温泉は湯治場としてこれまで多くの人々の心身を癒してきた歴史があるので、ここは心身を休めるとともに、一度立ち止まって人生を見つめ直すのにも適した場所でもあります。温泉に入ったり、自然に触れて心が穏やかになることで、何かを手放そうとふと思ったり、アイデアが湧き起こったりするのかもしれません。

　また俵山温泉に遊びに来たいとの感想も言っていただけて、今後も交流が続くような機会を作っていきたいと感じた感想シェア会でした。

　また、このような長門市に遊びに来るきっかけとなる機会を作りたいと思っていますので、お楽しみに。