近江八幡 暮らし観光的まち案内 vol.3 -左義長まつり-
公開日:2025/01/06 00:47
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2025/01/13「興味ある」が押されました!
2025/01/12私は、2022年7月に大阪市から滋賀県近江八幡市へ移住し、現在は近江八幡市観光まちづくり分野の地域おこし協力隊をしています。
地域おこし協力隊としての活動スタート時に出会ったのが「暮らし観光」という言葉。 「暮らし観光」とは、これまで当たり前とされてきた、名所旧跡や温泉を巡るような観光ではなく、その地域独自の暮らし――地元の人に親しまれているお店や食べ物、文化などを楽しむ観光、を表す造語。
今回は、「暮らし観光的まち案内」として、地元を代表する祭り「左義長まつり」を紹介します。
近江八幡の「左義長まつり」
近江八幡では、春に伝統ある二大祭りが行われます。そのうちのひとつが、3月の「左義長まつり」です(もうひとつは4月の「八幡まつり」) 「左義長まつり」は「とんど」「どんどん」などとも呼ばれ、一般的には1月に行われることが多いお祭りですが、近江八幡では毎年3月半ばの土日2日間に掛けて行われる、火祭りです。
旧市街の13の町ごとに製作される「左義長」が、2日掛けて旧市街を練り歩き、日牟禮八幡宮に奉納され、最後は奉火されます。 400年以上続く伝統あるお祭りで、「天下の奇祭」「湖国に春を呼ぶ祭り」ともいわれています。
お祭り当日も見応えがあるのですが、私が特に興味をひかれたのが「ダシ」製作の様子。 その年の干支をモチーフに、すべて食べもので作られているのが特徴です。 1月に入ると各町ごと仕事終わりに夜な夜な集まって作業が進められ、毎晩コツコツと3月の本番直前までとんでもなく根気のいる作業が続きます。
担ぎ棒以外は奉火ですべて燃えてしまうので、土台となる松明から細かな飾りのひとつひとつまで、毎年毎年すべて新たに製作されます。
ご縁あって、いくつかの町の製作現場にお邪魔させてもらっていますが、 そこでお聞きするお話のどれもが、とても興味深く、地元の方々の生活と共にあるお祭りであることを強く感じます。
お祭り本番では、華やかで派手な面に目を向けられがちですが、 観光客のための見世物ではなく、「日常」のなかにある祭りだという側面も感じてもらえると嬉しいです。
近江八幡の<日常>のまちの魅力に触れてほしい!
【近江八幡 暮らし観光的まち案内 vol.3】 左義長まつり 2025年3月15日(土)および16日(日) https://www.sagicho.net/ (左義長保存会ホームページ) *「伴家住宅」「文化伝承館」では、お祭り当日以外でも展示用「ダシ」の見学が可能です。
近江八幡には、たくさんの観光客の方が来られますが、ごく一部のエリアや特定のスポットのみを短時間でまわられるケースがほとんどです。 もっとまちを広くゆっくり歩いてもらえると嬉しいと考え、一般的な観光とはひと味違う<素の魅力>に気付くことが出来る「暮らし観光」をテーマに日々活動中です。
今後も、いわゆる観光名所とは違う、日常のまちの魅力をお伝えしていきたいと思います。
主催:近江八幡市地域おこし協力隊(観光まちづくり分野) 大矢沙代
このプロジェクトの地域
近江八幡市
人口 8.11万人
大矢沙代が紹介する近江八幡市ってこんなところ!
滋賀県近江八幡市は、滋賀県の中ほど&琵琶湖の東岸に位置し、大阪や京都などから比較的アクセスのしやすい町です。
旧市街と呼ばれるエリアには、観光地として有名な八幡堀/商人屋敷/ヴォーリズ建築/観光客の方向けの飲食店や土産店だけでなく、まちの方が普段使いするお店/町家/昭和レトロな住宅/現代風の住宅が入り混じっています。東西・南北の通りや筋が碁盤の目に走り、まち歩きに最適なエリアだとも感じます。
私自身、移住してから、地域おこし協力隊としての活動や日々の暮らしのなかで旧市街を歩く機会がたくさんありますが、そこで発見するなにげない日常の風景や出会った素敵な人々に魅力を感じています。
有名な観光スポットを駆け足で巡るだけではなく、まちを広くゆっくり歩いてもらい、そういった日常の近江八幡ならではの魅力に出会っていただけると嬉しいです。
このプロジェクトの作成者
私は、2022年7月に大阪市から近江八幡市へ移住しました。 前職は、住宅の設計/インテリアデザイナーを約18年していました。それ以前に旅行業界での勤務経験もあります。
現在は、近江八幡市・観光まちづくり分野の地域おこし協力隊をしています。