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- 求ム、秘境の鈴木敏夫!ローカルプロデューサー募集!
最近、地域×クリエイティブディレクターやローカルプロデュースという分野の仕事が増えているようです。例えば、『地域の課題を解決するクリエイティブディレクション術』(田中淳一、宣伝会議、2022)という書籍が発行されたり、岩手県遠野市でローカルプロデュースを行っている富川さんという方がLOCAL PRODUCE BOOK
https://note.com/gakutomikawa/n/n2299fad9a796?sub_rt=share_pw
というnote記事を書かれたりなど、上記分野での仕事の裾野の広がりが感じられます。
椎葉村においてもクリエイティブディレクターやプロデューサーは求められており、実際に椎葉村図書館『ぶん文Bun』は「クリエイティブ司書」という地域おこし協力隊員が中心となって作り上げました。この図書館を作り上げる際には、多くの図書館で用いられている日本10進分類を使用せず、独自のLENコードを作成し、書架の配置も下の写真のように本を探す楽しみが生まれるように工夫されています。また図書の購入については椎葉村観光協会を通すことで、村内に新たな雇用を生み出しました。さらに、図書館という場を活用したイベントを継続的に開催することで、「関係人口」を生み出す図書館として機能してきました。
「ぶん文Bun」は椎葉村が「図書館をつくる」というプロデュースを行い、そのミッションをめがけてやってきた「クリエイティブ司書」がディレクターとなり完成しました。つまり、プロデューサーとディレクターのどちらも必要であり、それぞれの仕事次第で一つの施設の使われ方や村外との関係性構築にも大きく影響することが分かりました。では、村全体をプロデュース&ディレクションすることができれば、椎葉村はどう進化するのかを考え始めました。
また椎葉村の地域おこし協力隊にはプレイヤーがたくさんいます。例えば「アートマネージャー」としてアーティスト隊員のマネージャー業務をしつつ、椎葉村をアートで活性化するための企画をたくさん考えている隊員がいます。また「時おこす司書」として椎葉村のデジタルアーカイブを目指しつつ、特技の落語で村の子ども落語存続の危機に立ち向かう隊員がいます。さらに「山奥学芸員」として椎葉村の伝承を調査したり、伝統文化を学校教育に活かしたりする二人の隊員がいます。他にも椎葉村には個性豊かな隊員が計19名います(2024年10月1日時点)。
これらの隊員は、プロデューサーとディレクター業務を行っていると言えます。それぞれが椎葉村の面白い所や伸びしろのある所を見つけ、各々で演出を行っている状態です。ここに、プロデューサーを加えることができれば、もっと各方面の活動が活発になるのではないかと考えました。
そこで今回の募集においては、村全体をプロデュースしてくださる方を求めています。
目指すは椎葉村の鈴木敏夫
自画自賛になりますが、椎葉村は非常に素晴らしい文化や暮らしを持っています。分かりやすいものだけでも神楽や焼畑、狩猟に重要伝統的建造物群保存地区などがあり、それに加えて、暮らしてみてようやく分かるような春夏秋冬の文化や知恵も色濃く残っています。
これらの文化を面白がって継承のために奔走したり、文化を入り口に椎葉村を知ってもらおうと活動しているプレイヤーはたくさんいます。上記でもお伝えしたように、個々人がプロデューサーとディレクターを兼ねている状態です。そのため活動の幅に限界を感じることもあります。例えるなら、鈴木敏夫さんと出会う前の宮崎駿さんや高畑勲さんがたくさんいるイメージです。
この状態を村としても非常にもったいないと捉えており、鈴木敏夫さんのような存在を早急に欲しています。
では、椎葉村の鈴木敏夫に求めることは何なのか。
それは本物の鈴木敏夫さんが行ったように、一歩引いた目線で伝えるべきものを、伝えるべき方法で、伝えるべき方々に届ける企画を実行することです。例えば上記のアートで活性化するアイデアは、椎葉村の子どもたちに描いてもらった絵をTシャツにして、椎葉村中心部の通りでポップアップショップとして売ることです。このアイデアを実現するために、なぜ椎葉村の子どもたちに描いてもらった絵をTシャツにするのか、ポップアップショップが適切な方法なのか、そもそもターゲットは誰か、というようなことを発案者と共に整理していただいて、企画を確固たるものにしてくださることを求めています。
繰り返しになりますが、椎葉村の現役協力隊はバラエティ豊かで、皆が活発に活動しています。そのため、プロデューサーとして着任していただいたら、今あるアイデアを実行するだけでもかなりの業務量になると思います。数あるアイデアの中からやるべきこと・やりたいことを選んでいただいて構いません。椎葉村には宮崎駿さんや高畑勲さんの卵がたくさんいるので、化けさせてくださることを望んでいます。
椎葉村図書館「ぶん文Bun」の配架
椎葉村情報誌『ONLY ONE Shiiba』
ローカルプロデューサーになりたい方、募集
協力隊の任期は3年ですが、その後は独立していただくことを想定しています。そのため、椎葉村地域おこし協力隊の3年間でローカルプロデュースの経験を積み、自治体や地元企業から仕事を自分で受けていきたいと思っている方が、このミッションに向いていると思います。
独立や起業に不安を感じる方は多いと思います。しかし、椎葉村の地域おこし協力隊卒業生には独立や起業を行った方が多いため、適宜相談しながらキャリアを築いていってもらうことが可能です。本物の鈴木敏夫さんが宮崎駿さんとタッグを組んでジブリを創業したように、ディレクターと共同で起業することも可能性としてあるかもしれません。
長くなりましたが、お伝えしたいのは、飛び込んでもらえたら、面白い素材やプレイヤーはたくさんいるし、全力でサポートしていくということです。
ローカルで仕事をしていきたい人、プロデュースが得意な人、広告・エンタメ業界で経験を積んだ自分に任せろ!という人、様々な方からのご応募をお待ちしています。
▼募集要項はこちら▼
https://www.vill.shiiba.miyazaki.jp/promote/2024/10/post_246.php
重要無形民俗文化財の椎葉神楽
縄文から続くと言われる焼畑農業
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日本三大秘境の一つ、椎葉村。
広大な村の面積の96%が森林地帯、残りの斜面を家や田畑として利用してきた村の人々。山で生きる知恵と相互扶助の文化が暮らしに色濃く残る地域です。
自然の恵みを活かしながら、暮らしと仕事を成り立たせてきた椎葉の人は、たくましく賢く、器が大きいです。都会では感じにくい、「人に支えられていること」を日々実感できるのが、椎葉での暮らしです。
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