日本とブラジルを行き来するなかで、上森さんは、ブラジルで人材派遣業を始めたお母さんを手伝うことに。また、スラム街で汚水を飲む子どもの姿を見たことで、自分の恵まれた環境に気づき、20歳のとき「日本に戻って起業する」と一念発起します。

愛知県の派遣会社では、入社前に滋賀県甲賀市の会社で働いていた経験から、甲賀市の電子部品製造会社に派遣されている日系ブラジル人約400人の管理担当になるなど、滋賀県との縁が深い上森さん。

懇意にしていただいていた社長の後押しもあり、2004年、24歳で人材派遣会社を創業。現在は、労働派遣業やITシステム開発、新人社員研修など複数の関連企業を立ち上げ、INFINITY GROUPとして活躍の場を広げています。

【上森さんコメント】
目標を持って頑張ることは、簡単ではありません。でも「できない」と思ったら、絶対にできない。母にもよく言われましたが、自分が話す言葉は「予言」です。だから、ポジティブな言葉が必要だと思っています。

湖南市立水戸小学校内には、日本語初期指導教室「さくら教室」があります。日本語や日本の文化・習慣などを集中的に学ぶ機会を設けることで、湖南市の小中学校へのスムーズな転入を支援する制度です。

【上森さんコメント】
私の2人の娘は、さくら教室にすごくお世話になりました。ボランティアの方々による活動継続は、大変なことです。幼少期の教育に特化していること、思いやりを持った先生たちに出会えたこと、湖南市の小中学校に通えたことは、本当に良かったと思っています。

また、経営者として感じる湖南市の魅力は「湖南ロータリークラブ」の存在です。素敵な先輩たちから、経営者としての考え方や行動、地域社会のことを学ばせていただいております。

湖南市で暮らしていて、もどかしいと思うのは、日本人コミュニティ、外国人コミュニティ、どちらもいい人がたくさんいるのに、お互いが控えめでつながりが生まれにくいことです。少しずつイベント開催や情報発信を通じて、関係を深めていけたらと思っています。

【上森さんコメント】
湖南市には「Bar & Pizzeria Capricciosa Konan」や「KANKUN RESTAURANT」など、南米やブラジルの雰囲気と食事が味わえる店があります。ぜひ、足を運んでみてください。とてもおいしいです！

ブラジルの人たちにとっては懐かしい場所、日本の人たちにとっては、まるで海外に行ったような気分が味わえる場所として、湖南市に新たな情報発信拠点を広げていきたいです。同時にINFINITY GROUPの事業の発展を通じて、外国から来られる方々が、湖南市の魅力に触れ合う機会や環境づくりへの貢献を目指していきます。

「湖南市のブラジル料理店に行ってみたい！」「湖南市楽しそう！」と思った方は、ぜひ「興味あり」ボタンを押してください！