「オモシロイ教育」で「オモシロイ」長浜に(先輩移住者にインタビュー⑥)
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公開日:2024/09/24
終了日:2024/12/31

「オモシロイ教育」で「オモシロイ」長浜に(先輩移住者にインタビュー⑥)

行けばなんとかなると、縁もゆかりもない長浜へ移住。教育ビジネスを地域で展開させていくには? 実際に地方で暮らすことで見えてきた自らの役割がありました。

★★中井健太さん★★
2022年京都の大学を卒業後すぐ長浜市へ移住。大学時代に起業した合同会社「andstep(アンドステップ)」の代表として、長浜を舞台に教育を通じたまちづくり事業に邁進する。長浜中心市街地在住

教育ビジネスの実践地に

◯まずは暮らしてみよう
【中井】大学時代に教育関係のSNSを通じて知り合った長浜の方に会いに行ったんです。滋賀は学生時代から子供体験キャンプの手伝いなどで何度か訪れていたものの、長浜はあまりなじみがなくって。このとき初めて「andstep」の事業を取り組む地域としてふさわしい場所だと直感しました。
andstepは大学4年のときに仲間と二人で始めた社会教育(※)の事業化で、地域の資源を学びの視点で活用し「オモシロイ教育」を企画していこうというもの。琵琶湖はもちろん自然が身近で、歴史もある、まちづくりにも熱心な長浜に惹かれ、卒業してからすぐ移住しました。コネも人脈も土地勘さえもゼロの状態でしたが、とりあえず住んでから考えよう、なんとかなるとの思いでした。

(※)社会教育は、学校教育課程を除き、主として青少年及び成人に対して行われる組織的な教育活動のこと。学習した成果を地域社会に還元していく役割を果たす。公民館やなど公的な施設での講座や青少年教育向け事業、大学等の公開講座、民間のカルチャースクールなども含む。

◯つながりが広まってきた
【中井】はじめはもちろん無収入でした(笑)。子供向けの体験プログラムを織り込んだ塾をスタートしましたが、認知度がなさすぎて人が集まらずで。学生時代からの縁の社会教育事業を手伝うなどで乗り切ってきました。
風向きが変わってきたのが、1年ほど経ってから。滋賀県の事業をお手伝いしたのがきっかけで人とのつながりが広まっていきました。長浜中心市街地のまちづくりを行う事業者さんから子ども向けのプログラムの企画運営のお声掛けをいただくようになり、さらには長浜市の未来こども若者課さんからも青少年向けの事業委託を受けるようになりました。

市内高校では授業づくりにも関わっている。高校生が地域や企業と関わっていく内容を企画

市内高校では授業づくりにも関わっている。高校生が地域や企業と関わっていく内容を企画

地域と小学校とが一体となったイベントでの、プログラム運営に携わったときの様子

地域と小学校とが一体となったイベントでの、プログラム運営に携わったときの様子

プレイヤーではなく調整役として

◯やりたいことを実現
【中井】andstepは現在の僕一人で運営しています。一緒に立ち上げた仲間は長浜で新たなかたちでの社会教育事業を始めました。そんなandstepのメインの業務になっているのが、高校生大学生のためのサードプレイス「itteki(いってき)」の運営です。長浜市から委託を受け、リーダーとして学生たちと関わっています。
ittekiはJR長浜駅前にあるフリースペースで、学生は勉強していてもいいし、周りに迷惑にならなければただしゃべっているだけでもいい。ここに集まる子たちに「長浜でやりたいことを実現してもらう」のが僕の役割。とはいっても、やりたいことなんてみんなにあるわけじゃないし、いきなり僕に話してくれるわけもない。だから彼らと人間関係を築いたうえで、漠然とした希望をかたちにしていくわけです。これまでに高校生主体のワンデイカフェや「まちの文化祭」を開催してきました。

◯調整役はたいへん?
【中井】こうしたなかで、自分のやりたいことが変わってきたんです。青少年のための社会教育の指導者をめざしていたのですが、青少年が社会教育に関わっていくための調整役を自分が担うことがミッションなのだと。
地域で青少年のための社会教育を進めていくには、学校と地域とをうまくつなぐ必要があります。学校に対しては先生方の負担が増えてしまわないよう「めんどくさい調整」はすべて引き受けるつもりで。そして地域においては、関わってくれる大人なくしては成立しません、だからこそまず僕が積極的に地域の人たちと腹を割って話せるような関係を築くことが不可欠です。
そこに地元企業も共感し参画してほしい。学校、地域、企業がうまく連携するために僕が縁の下を支えよう。長浜の魅力を通じた教育の場が生まれるのなら喜んで裏方に回ろうとの思いです。調整役ってたいへんそうと言われがちですが、長浜のいろんな分野の方とつながっていけるなんて僕にとってはとても大きな財産です。

悩みというほどでもないですが、今関わっている人たちが僕より大人か若者が圧倒的なので、同世代の長浜友達が少ないんですよね(笑)。僕の取り組みを知って、何かやってみようという若手が長浜に来てくれるとうれしいですね。

★中井さんの運営する合同会社andstepの詳しい内容はこちら!
https://andstep2022.studio.site/

高校生(中央二人)が実現させたワンディカフェ

高校生(中央二人)が実現させたワンディカフェ

ittekiに集まる高校生。登録者数は約650人、月間のべ800人の利用がある

ittekiに集まる高校生。登録者数は約650人、月間のべ800人の利用がある

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長浜市
いざない湖北 が紹介する長浜市ってこんなところ!

滋賀県内で有数の観光地である長浜。
羽柴秀吉が初めての城持ち大名となって開いた城下町で、戦国の三英傑が駆け抜けた足跡が数多く残る戦国ロマンあふれるまちです。
歴史だけでなくユネスコ無形文化遺産である長浜曳山祭りや黒壁スクエアなど市民が中心となって作り上げた新旧の文化が交差しています。
古くから交通の要衝であり、総合病院もあり、暮らしに不便を感じることはほとんどありません。
次の文化をつくるために、リモートワークや起業、副業・兼業も促進しています。
そんな長浜市の空き家情報はこちらで公開中。
https://www.nagahama-capital.net/
もしお好みの物件が見つからなかった場合はこちらもご覧ください。
高島市
https://move-takashima.jp/sumai
米原市
https://koisuru-akiya.com/akiyabank/
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https://www.hikone-akiya.com/

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びわ湖の東北部に位置する滋賀県長浜市です。
羽柴秀吉が初めての城持ち大名となって開いた城下町です。
豊かな歴史と自然に恵まれながら、新しい文化もはぐくむ長浜で、やりたかったことにチャレンジしてみませんか?
移住だけでなく、リモートワークや起業、副業・兼業と新しい働き方も支援します。

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