募集終了

地元のお母さんたちと「つまき(ちまき)」をこさえてみません?

最新情報

プロジェクトの募集が終了しました。

2025/06/14

「興味ある」が押されました!

2025/06/08

 このまちに来て感動した食文化のひとつが、各家々、集落で作られてきた「ちまき」作りです。買うものではなく、作るもの、という事に、衝撃を受けました。  滋賀県多賀町萱原(かやはら)の「つまき(ちまき)」は、旧暦端午の節句に作られます。そのほか、町内の山間部集落では、旧暦の節句に「ちまき」を作り、神さんや仏さん、山の畑にお供えしてこられました。新暦の5月5日では、まだクマザサの新芽が出そろっていないから旧暦で作るそうです。  同じ多賀町内でも、集落によって、「ちまき」の作り方が違います。団子をクマザサで包む方法、結ぶ紐の素材も、結び方も違います。  残念ながら、コロナ禍を経て、集落や家々に寄って「ちまき」を作ることがほぼ無くなってしまいました。当時の方法を「記録」して「つなぐ」を目的に、今回企画をしました。  ワークショップで教えていただくとなると、来てくださるお母さん方には負担になるので、雑談をしながら交流しつつ、昔ながらの「ちまき」作りを見せていただき、みんなで作る機会になればと思います。

おくどさんで火を熾して「ちまき」を茹でます

 滋賀県多賀町敏満寺(びんまんじ)地区にある胡宮神社(このみやじんじゃ)社務所庭園は、昭和初期に国指定になっています。建物が修復され、葦(よし)葺き屋根の建物にはおくどさん(かまど)があります。おくどさんに薪をくべて火をおこし、ちまきを茹でます。

 ちまきの材料、米粉もクマザサも、笹を結ぶ菅(スゲ)やイイ(イ草)、ショロ(シュロ)も、その土地にある身近なものです。「郷土料理は、徒歩圏内のモノで出来ている!!」  今回は、まず、「多賀植物観察の会」の案内で、胡宮神社周辺で見られる植物観察を30分ほど見学しながら、クマザサを摘んできます(お母さんたちは、笹葉(ササバ)を折ると言います)。  この季節にクマザサを採ることにも意味があります。ちまきを包むクマザサの新芽が育って一番香りの良い季節が、旧暦端午の節句頃だそうです。この季節でしか爽やかな香りが楽しめないそうです。 

 クマザサを摘んできたら団子をこねます。米粉を使った団子の郷土料理が色々あるのも米どころの特徴。団子をこねる専用の鉢は、「べに鉢」と呼び、どこの家にもあったそうです。一家に2~3鉢、大中小あり団子や餅作りに欠かせない道具だったそうです。母から娘に親子3代以上受け継がれたべに鉢もあるそうです。このべに鉢で米粉をこねます。

かまどに火をおこして、ちまきを茹でます
かまどに火をおこして、ちまきを茹でます
クマザサを採りながら植物観察をします
クマザサを採りながら植物観察をします

郷土料理に出会うことは、この地の文化に出会うこと

 ちまきの作り方もいろいろ。  多賀町河内(かわち)地区の方に教えてもらう紐の結び方は、軸の方から葉先に巻き上げて上を縛り巻いて根元におりてくる方法。  多賀町大君ケ畑(おじがはた)地区の方から教えてもらうのは、葉先のほうから茎の根元方向に巻きながらおりてきて結ぶ方法。  また、多賀町霜ヶ原(しもがはら)地区では神社のお祭りに男性がつくるもの。さらに、畑にチマキと赤飯をさしてお供えする地区、軒先に干して乾燥させ保存食にし、食べるときに茹で戻す・・・などなど。かつて作っていた「ちまき」からこの地域の知恵が見えてきます。  郷土料理は文化そのもの。地元のお母さんとお話ししながら、この地の生活を感じてもらえたら嬉しいです。さらに、手仕事を体験し、笹の爽やかなかおりと薪が燃えるにおい、火がはぜる音を存分に感じてください。

多賀町萱原集落の、イ草の花が見えるように包む方法
多賀町萱原集落の、イ草の花が見えるように包む方法
茹で上がったちまき5本お持ち帰りいただきます
茹で上がったちまき5本お持ち帰りいただきます

募集要項

※募集者 / 主催者に連絡を取りたい場合、まずは「応募したい」ボタンを押してメッセージを送ってください。

イベント名

このみやさんで「ちまき」づくり

開催日程

2025/06/14 01:00 〜 2025/06/14 03:30

所要時間

6月14日土曜日 10時から12時半頃

費用

1組2000円(1組ちまき5本・保険料・材料代)

集合場所

滋賀県犬上郡多賀町敏満寺49 胡宮神社社務所 集合 電車の場合:近江鉄道多賀大社前駅9時20分集合

募集者 / 主催者
YOBISHIプロジェクト/協力・多賀植物観察の会・多賀町教育委員会・多賀町まちづくりネットワーク
その他

・募集人数:若干名 ・解散場所:滋賀県犬上郡多賀町敏満寺49 胡宮神社社務所 ・スケジュール: 9:20 多賀大社前駅到着の電車があります。  送迎希望の方は要予約 10:00 胡宮神社社務所集合 ~10:30 植物観察(自然観察員指導) ~12:30 ちまき作り       持ち物: エプロン・三角巾・ハンカチ・持ち帰り用、ちまきを包む新聞紙や袋など・飲み物・帽子

お申込み:多賀町立文化財センター * 「興味ある」を押していただきますと、お申込みURLをご案内いたします。

YOBISHIプロジェクト/協力・多賀植物観察の会・多賀町教育委員会・多賀町まちづくりネットワーク

このプロジェクトの経過レポート

このプロジェクトの地域

滋賀県

多賀町

人口 0.64万人

多賀町

龍見 茂登子が紹介する多賀町ってこんなところ!

胡宮神社(このみやじんじゃ)がある多賀町敏満寺(びんまんじ)地区は、奈良時代に東大寺荘園があった地。地区名の敏満寺は鎌倉期に全盛を誇ったが、難が続き浅井長政、織田信長による焼き討ちにあい衰退し、今は無き寺院。名神高速道路多賀サービスエリアがある一帯は、中世に敏満寺を支配していた僧侶が住む巨大宗教都市でした。現在も胡宮神社境内周辺は神仏習合の面影が色濃く残っています。  ここ敏満寺が要衝であった理由は、ここからの絶景をひとめ見れば納得できます。湖東平野が一望でき、荒神山、琵琶湖の後方には比良山系まで西側が見渡せます。その西方浄土が見渡せる斜面には日本最大級中世墓地の国史跡敏満寺石仏谷墓石があります。  国指定名勝庭園の胡宮神社社務所(写真)周辺は紅葉の名所。そして、鎌倉時代、東大寺再建を成し遂げた俊乗房重源が敏満寺に寄進した金銅製五輪塔は、国の重要文化財。近江猿楽「みまじ座」発祥の地と、歴史的にすごいが集中した場所です。  天気が良ければ、胡宮神社の神体山「青龍山 標高333m」登山がおすすめです。片道30分ほどです。磐座を参拝してから頂上へ。頂上からは湖東平野、琵琶湖が見渡せます。

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

香川県東かがわ市生まれ 高校卒業後、県外の大学に進学 大学卒業後、東京で就職。 転職後、京都市内に住む。 結婚して、京都府木津川市に住む。 その後、天理市、奈良市に住み、 現在パートナーの実家がある滋賀県多賀町に住んで17年になります。 多賀町の自然の美しさに感動し、草花の種類の豊富さに驚き、越して来たころは植物図鑑片手に植物の名前を調べ歩きました。 2014年頃より、多賀町の民俗聞き取り調査に参加。 主に食文化について調査しています。 2019年、多賀町中央公民館オープン時に、地元の郷土料理を展示してふるまうイベントをみんなで開催しました。 2019年4月より、「多賀の食べるをつなぐ」をコンセプトにYOBISHIプロジェクトがはじまりました。 現在YOBISHIプロジェクトの代表をしています。 YOBISHIよびしとは、多賀町の方言で親戚やご近所さんを呼んで行事の時などにおもてなしをすること。 多賀町に伝わる郷土料理の聞き取り調査をして、レシピ化する活動をしています。聞き取った内容は、noteに綴り公開。また、動画撮影をしてYouTubeで少しずつ公開しています。 イベント情報はYOBISHIのInstagramアカウントで発信中。 年数回イベントに合わせて、町内全戸に「よびし通信」を発行。

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