【協力隊募集】耕作放棄地から生まれる未来の循環。フルーツパーク開園プロジェクト（南三陸町）

なぜ、私たちが「みんなのフルーツパーク」を目指すのか？ それは、フルーツが持つ可能性と、私たちが抱える課題が結びついているからです。

南三陸町を含め、日本の農業は今、高齢化による深刻な担い手不足と耕作放棄地の増加という二つの大きな壁に直面しています。 それに加え、地球温暖化への対策やネイチャーポジティブを目指す世界的な動きにも対応していかなければなりません。

この現状を乗り越え、地域社会の活力を守りながら農業を未来につなげていくためには、「環境」「経済」「社会」の三つの側面から、 地域農業の可能性を大きく広げていくことが必要不可欠です。

こうした課題がある中で、南三陸町では今、フルーツが持つ無限の可能性を信じ、その魅力と恵みを最大限に活かした地域振興に力を入れています！ 特に、地域の気候風土を活かした「しおかぜ葡萄」のブランド化や、フルーツを使ったスイーツで町の魅力を発信するため「南三陸スイーツ協会」を設立するなど、地域のフルーツを軸にした取り組みが活発化しており、私たちも関わっています。

つまり、このプロジェクトは、持続可能な農業の新たなモデルを築き上げるための挑戦に他なりません！ フルーツを魅力的な観光資源として磨き上げることで交流人口を増やし、地域全体をさらに豊かにする未来に向けた重要な投資でもあるのです。

【フルーツパーク開園で期待される多面的な効果】 ・地域資源の活用→放置された農地を再生し、新たな価値を生み出す。 ・持続可能な農業モデルの確立→ 収益性の高い果樹栽培技術を導入することで、農業所得の向上と安定化を目指します。 ・南三陸ファンの増加/交流人口の創出→フルーツ狩りや収穫体験、その場で食べられるなどの体験を通じて、地域内外の人々が集まる賑わいの場をつくります。 ・雇用の創出→事業が軌道に乗れば、将来的には地域住民の雇用にもつながります。 ・獣害対策: 人の手が入る場所が増えることで、鳥獣による被害の対策につながる。

【受け入れ事業者】 南三陸町では、活動実績のある町内の事業所・団体が直接雇用する「企業雇用型」制度を採用しています。 今回、プロジェクトの受け入れ事業者は有限会社山藤運輸さんです。 「想いを運ぶ 未来につなぐ」をスローガンに、物流を通じて人々の仕事や生活を支え、地域の発展に貢献している運送会社です。

彼らが運送業の枠を超えて農業に取り組むきっかけは、東日本大震災でした。 震災時の緊急輸送を通し、物流だけでなく「食」「農業」の安定が地域発展に不可欠だ、と痛感しました。

最初は農作業支援から始めましたが、高齢化や耕作放棄地の増加という厳しい現実を目の当たりにし、「沿岸部を支えてくれた農家さんを守りたい」という想いから、農業を本格化しました。

現在、山藤運輸さんは、地域おこし協力隊の先輩隊員が任期後も活躍し、現役隊員も新たなミッションに挑む、活気あふれる受け入れ事業者さんです。

物流で培った「運ぶ力」と、震災を経て生まれた「地域への想い」が交差する地。 山藤運輸さんと共に、持続可能な未来につながる南三陸の農業を創り上げる、このチャレンジにあなたも参加しませんか？

【こんな人におすすめ】 ★果樹栽培や農業に興味・関心がある方 ★地域の方々やボランティアの方々と積極的にコミュニケーションをとれる方 ★協力してプロジェクトを推進できる方 ★新しいことにチャレンジする意欲と、開園まで粘り強く取り組める方 ★南三陸町の魅力に共感し、地域活性化に貢献したいという熱意のある方 ★果樹が実るように、3年後、5年後の未来を思い描ける方 ★体を動かし、泥だらけになって働くのが好きな方