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- 剪定枝が果樹の里を救う! 地域資源で新しいビジネスのかたちを探る。
北のフルーツ王国とも呼ばれる青森県南部町は標高615メートルの名久井岳と、北上山地から流れる馬淵川の恵みを受けた全国でも屈指の果樹生産地域です。
初夏にはウメやサクランボが実り、季節が流れるごとにアンズ、プラム、モモ、ネクタリン、ブドウ、リンゴ、ナシ、イチゴと、一年を通してさまざまな種類の果物が収穫できるのが自慢です。
町の魅力は、笑顔あふれる明るい農家と、山と川に育まれた豊かな自然が育む農業です。このヒトと自然、産業が南部藩発祥の地でもある南部町を支えてきました。
一方で、農家の高齢化はじわじわと果樹の里を苦しめています。
特に冬場の剪定(枝狩り)は、一年の果物の量や質を決める重要な作業であるにもかかわらず、北国特有の寒さや園地の広さもあり、高齢農家にとっては負担となっています。
足場の悪い雪道での移動、寒さにかじかむ手指、脚立に上っての枝切り、広い園地に散らばった枝を集める作業…。どれもこれも、重労働です。
「この枝どうにかならんべか?」、「枝集めがなければもう少し農家やれるべな」。地域の農家からはこんな声も聞かれます。
こうした地域課題に向き合い、新しい解決策生まれれば。。。
そんな願いを抱いています。
「この枝どうにかならんべか?」が新しいビジネスアイデアに
このプロジェクトで大事になるのが以下の3つです。
1つ目が、地域の果樹農家の作業支援です。
こちらは、達者村農業観光振興会の農家さんを中心に、りんごやぶどう、さくらんぼや梅などの果樹の剪定作業を支援しながら、農家本人から日々の悩み事や苦労話、農作業の面白さなどをヒアリングして、ビジネスアイデアや新商品開発のヒントにしてほしいと考えています。果樹の剪定は農家により考え方や技術が違うので、果樹栽培に今日もがある人には内容自体も楽しめますし、何よりリアルな農家と話しができる良い機会になると思います。
2つ目が、地域課題でもある剪定枝の活用方法の模索です。
実際に農家で剪定作業をした後に出る剪定枝が、どのように活用できるか考えてもらいたいです。農家の話しはもちろん、まちの成り立ちなども学びながら、剪定枝を’地域資源’ととらえた活用方法を期待します。参考例として、弊社では剪定枝をチップにしてスモークナッツや燻製鮭とばなどの燻製商品をつくっています。もちろん、このほかにも有効活用できるアイデアがあると思いますので、画期的なアイデアが生まれることを楽しみにしています。
3つ目が、剪定枝を活用したビジネスや商品の企画、立案です。
農家のヒアリングや自分のアイデアが実際にカタチになっていく企画と実施の作業です。加工場で新しい商品をつくってみたり、農家と協力して観光コンテンツをつくってみたりと、自分のアイデアを具現化して、モニタリングしてみたいと思います。
上記を3つの重点項目を中心に、1週間~2週間の住み込みで活動してもらいたいと考えています。滞在場所はこちらで用意します。農家民宿に泊まったり、まちのお試し住宅に泊まったりする予定です。冬は氷点下まで冷え込む南部町ですが、リアルな北国の暮らしを味合うきっかけにもなると思います。ぜひ、冬の北国を味わいたい人にもおすすめです。
もちろん、弊社や地元のNPO法人がコーディネーターとなって、農家とのマッチングや観光事業者との商談など、リアルな起業イメージで伴走しますし、仮に滞在期間が過ぎても、弊社がアイデアやビジネスプランを引き継ぐことも可能です。実際に弊社南部どきでは剪定枝を使った燻製商品の加工や農業体験の受け入れも行っていますので、弊社の人脈やノウハウ、機器なども存分に使いながら、肉体と頭脳をフルに使っていただきたいと考えています!
名久井岳と馬淵川
収穫シーズンが終わると、大量に出る剪定枝
南部町の地域課題を通じて農家や町の人たちの声をたくさん聞いてほしい
弊社としては、新ビジネスや新商品、新事業が生まれることをもちろん期待していますが、何よりも参加者の皆さまには
1、南部町の地域課題を通じて農家や町の人たちの声をたくさん聞いてほしい
2、少しでも南部町のことを知ってほしい
3、ローカルビジネスの可能性を探ってほしい
と思っています。
長い目で皆さんが得た知識や情報、そして経験がこの先の南部町のまちづくりにもつながると信じています。
体験いただく剪定作業は農家ごとに技術やノウハウがあり、なかなか教えてもらうことができない農作業ですので、今回は果樹の里の熟練農家から剪定や果樹栽培の知識を得ることができます。
また、南部町の農家や町の人たちと交流しながら短期間ではありますが町内に滞在することでローカルライフを味わえ、農村や地方に移住をされたい方や他地域間での居住を考えている方には良い経験になると思います。
南部どきの看板商品 無塩スモークナッツ
三戸駅前の倉庫を改装したCAFE
所要時間:~3月までの期間内で1週間程度活動スケジュールは、12月中旬から3月上旬くらいまでの間に1~2週間です。
費用:宿泊場所はこちらで用意
定員:2 人
最小催行人数:1 人
集合場所:青い森鉄道三戸駅
解散場所:集合場所と一緒
1~2週間の滞在が条件です。
スケジュールの参考例として、2週間滞在の場合は下記の通りです。
①初日~4日目【第1ターム】
・農家との対面や交流
・剪定作業
・農家民泊
②5日目~8日目 【第2ターム】
・第1タームの振り返りをしながらアイデアをカタチにする時間
・プランに合わせた関係事業者との面談や打ち合わせ
③9日目~12日目 【第3ターム】
・商品の試作やビジネスプランの試行
・モニタリング
④12日目~14日目 【第4ターム】
・商談
・ビジネスプランの提案 などをイメージしています。
それぞれ休みを含みながら活動していただく予定です。
1週間だと、このスキームが下記のように半分になるイメージです。
①初日~2日目②3日目③4日目~6日目④最終日
現地まで来ていただければ、滞在場所はこちらで手配します。 町内の移動手段も保険付きの軽乗用車をお貸しします。 町内にはコンビニエンスストアやドラッグストア、スーパーマーケットなどもありますが、やはり田舎なので車を運転できるほうが動きやすいです。 空き家を活用する際は、水道光熱費と食費はご負担いただきますが、水道光熱費は1日当たり200~300円程度となると思います。
※プロジェクト参加者のタスクとメリット
本プロジェクトは、「令和2年度農山漁村振興交付金人材発掘事業」の体験研修プログラムとして実施されるため、参加者の方には日報・報告書の作成や、キャリアカウンセリングの受講などをお願いする一方、農山漁村での活動期間中の奨励金の支給や、農山漁村までの交通費補助(上限あり)の支給を行う予定です。
またプロジェクト期間の前後を通じて、受け入れ団体や地域のことをよく知っているコーディネーターが、みなさんを伴走支援しますので、地域のこと・しごとのこと・その他なんでも相談してください。詳しくは、プロジェクト参画決定前のリモート面談の際にお知らせします。
※プロジェクト参画から終了後までの流れ
SMOUTの画面で「応募したい」を押す
→事務局からのスカウトメールを送付
→受け入れ団体などとのリモート面談の日程を決めて面談実施
→参画決定
→プロジェクト参加
→報告書の提出と、活動奨励金等の支給手続き
各地の受け入れ団体やコーディネーターと一緒に、みなさんとのやり取りを担当します。
NPO法人プラットフォームあおもり(担当:米田)
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南部町は、山(名久井岳)と川(馬淵川)に抱かれた自然豊かな美しい町です。農業が盛んで、さくらんぼ、りんご、もも、なしなど、多種多様な果物が年間を通して収穫される、県内有数のフルーツの産地です。究極のグリーン・ツーリズムを目指した「達者村」事業を独自で展開し、多方面にわたり交流を図っています。
町としては特に、子育て支援や商工業者への支援に力を入れています。たとえば、安全安心な暮らしのために不可欠な保健、医療、福祉の充実に向けては、現行の包括ケアシステムに「住まい」「生活支援」を取り込み、「交通」「情報通信」「セキュリティ」の地域機能を加えたモデル事業を、県の協力のもと展開しています。また、中学生までの給食費や医療費の無償化制度、医学部の大学生に対する奨学金制度を採り入れ、子育てしやすい環境づくり、地域医療の確保に重点的な対応しています。
1981年生まれ。大阪芸術大学文芸学部卒業後、Uターン。新聞記者、オーストラリア滞在を経て2011年、シェフの弟とフレンチレストラン開店。農業のかたわら「NPO法人青森なんぶの達者村」立ち上げに関わり2年間事務局を務める。16年、合同会社南部どき設立。観光コンテンツの開発やエリアリノベーション、農家民泊、子ども向けに遊び場を提供する事業などを展開。18年12月、三戸駅前に同名のカフェを開店。
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