【幸福度スコア、一般平均の1.5倍】次世代経営者向け研修「島流し」をつくる仕事
フェリーが港に近づくと、青い海と緑の山が広がる。 ここは、島根県・隠岐諸島の海士町(あまちょう)です。
人口約2,300人の小さな島で、ある実験をしてみました。 「この島で働く人の幸福度を測ったら、どうなるんだろう?」
株式会社風と土との取締役・長島さんは、そうして調査を受けた1人です。 調査の結果で目立ったのは、「やってみよう力」が96点、「健康力」が100点。 いずれも一般平均(「やってみよう力」が65点、「健康力」が64点)を大きく上回る結果でした。
いったい、どんな働き方をしているんでしょうか? この記事では長島さんと、同じ会社で働く岡本さんへのインタビューから、その数字の裏側を覗いていきます。 また、おふたりが所属する株式会社風と土とでは、企業向けリーダーシップ研修「SHIMA-NAGASHI」の企画・運営メンバーを募集中。
幸福度の高い島暮らしが気になる! ——そう感じたら、ぜひ読んでみてください。
<このシリーズについて> 「この島で働く人の幸福度、測ってみた」シリーズでは、海士町で働く方々の調査結果と、その職場の募集情報をセットでお届けしていきます。
「やってみよう力」が96点、「健康力」が100点!
株式会社風と土とは、海士町で企業研修・出版・地域づくりを手がける、社員5名の会社です。
社名の由来は、「風の人=よそ者と、土の人=地元の人が、共に風土をつくる」。 オフィスは、後鳥羽上皇に仕えたと伝わる村上家の、築120年以上の古民家です。
今回、幸福度調査を受けてくれたのは、この会社で働くおふたりです。 一人目は、取締役の長島さん。本土の企業勤めを経て、移住して6年になります。
―「やってみよう力」が96点でした!これはなぜだと思いますか? 長島さん「『これやりたい』と思ったときに、『やめた方がいい』と言われたことが、この6年間で一度もないんです。 なんでも『やろう』という雰囲気で進んでいく。」
―会社勤めの頃とは、違いますか? 長島さん「企業にいた頃は、稟議で3階層くらいのフィードバックを通す必要がありました。 前の会議で指摘されたとおりに直したのに、次の会議で『最初のままが良かった』と言われたり(笑) 今は、それがないですね。」
―まさに「やってみよう」の環境ですね。 ほかには「健康力」が100点だったのですが、この島での暮らしと関係がありますか? 長島さん「僕は、我慢するということが基本的にできないんです(笑)。 なにか気になることがあれば、その場で言う。それを、まわりが受け取ってくれるので、ストレスがないからかなと思います。」
―言いたいことを、言い合えるっていいですね。会社でもそういう雰囲気があるんですか? 長島さん「うちには『自分の給料は自分で決める』という文化があって。 言いたいことを言い合わないと、そもそも成り立たない組織なんです。」
もう一人、企業研修を担当する岡本さんにも話を聞きました。 プライベートの自分と、仕事の自分を分けない暮らしがいいなと思っていたことが移住のきっかけだそう。
―岡本さんの「職場の幸せ力」は91.1点。ずばり、この職場の何がオススメですか? 岡本さん「対話の文化があることです。プライベートも仕事も含めて、お互いが何を大事にしているかを全員が理解している。だから、仕事がやりやすいんです。」
―その対話は、どんな場で生まれるんでしょうか? 岡本さん「給料を決める話し合いや、年に一度の株主総会には、社員全員が参加するんです。 会社の決めごとを話すときに、個人の思いや背景も、一緒に話すことが多くて。」
―ふだんの日常でも? 岡本さん「お昼は、野菜をたくさんもらったりお客さまが来たりしたときに、誰かが作ったまかないを、みんなで囲むことも多いです。」
―「チャレンジを推奨する雰囲気」も、強みの上位でした。後押ししてもらえた経験はありますか? 岡本さん「給料を決める話し合いの場で、『今年はお客さんへの提案業務を増やしたい』と伝えたんです。 そうしたら、長島さんが技術的な面までサポートしてくれて、他のメンバーもアドバイスをくれました。」
「やめた方がいい」と言われない環境。 我慢せず、その場で言い合える関係。 お互いが何を大事にしているかを、全員が知っている職場。
立場の違う2人の高いスコアの裏側には、共通して「言葉を交わし合う文化」があるのかもしれません。
必要なのは、社会への「違和感」。企画運営の仲間を募集!
風と土とでは、SHIMA-NAGASHIの企画・運営を一緒に担う仲間を募集しています。 ーーーーーーーーーー ★SHIMA-NAGASHIとは?
承久の乱に敗れ、1221年にこの島へ流された後鳥羽上皇。 そこから名をとったのが、企業の次世代リーダー向け・2泊3日の「島流し」研修です。 2021年から、年10回前後開催しています。
この研修が重きを置くのは、「教えない」こと。 講師もテキストも、ありません。 一度の研修に、町長や高校生など、島の方が10名ほど対話相手として登場します。
体を動かし、大自然の中で内省し、普段話さない人と対話する。 そのサイクルの中で、参加者は自分の腹落ちした言葉を見つけていきます。
ーーーーーーーーーー ★どんなポジション?
ひとことで言うと、研修の前から後まで、参加者と島をつなぐ運営担当です。
研修前は、参加者との連絡や交通の手配、来島前1時間のオンラインセッション。 当日は、2泊3日のプログラム運営と、島の方々への依頼・調整。 研修後は、30分のオンライン振り返り会。 2ヶ月に1回ほど、島の外へ出張し、お客様と直接話す機会もあります。
研修を監修する早稲田大学ビジネススクールの入山章栄さんと、じっくり時間を共にできるのも、この仕事ならでは。
研修担当は現在、社員3名。 島の人や場所に触れていないと語れない仕事なので、入社後はまず、島を知ることから始めます。
ーーーーーーーーーー ★人生が動く瞬間に、立ち会える研修
初めて女性役員になり、プレッシャーを感じていた大手企業の方が、研修の中で「自分がやりたいこと」を言葉にして涙し、「私はこれをやっていく」と語った日がありました。 「会社のKPIを変えます」と、誇りを軸にした提案を持ち帰った参加者も。
参加者の人生のターニングポイントに立ち会えることが、この仕事のいちばんの醍醐味です。
ーーーーーーーーーー ★こんな人におすすめ
この仕事に、資格や研修運営・講師の経験は要りません。 研修の企画運営が仕事ではありますが、「楽しそう」と思って来てもらえたら、それで大丈夫。そのうえで、 「今の組織や社会に、心のどこかで『もっとこうだといいのに』という違和感がある人」が合うだろう、と取締役の長島さんは話します。
その違和感を、SHIMA-NAGASHIという手段で形にしていくことができる。 このプログラムを通じた自己実現に関心がある方におすすめです。
ーーーーーーーーーー <島での暮らしが気になった方へ>
島暮らしが、はじめてでも大丈夫。 風と土とのメンバーは、みんな島の外から移住してきた人たち。 全員が、移住の先輩です。
働き方はフレックスタイム制なので、島の暮らしを楽しみながら働けます。 たとえば、朝6時に海へ釣りに出て、8時に戻って、そのまま仕事を始めるメンバーも。 出勤前に畑へ寄る朝や、夏なら素潜りに行く朝もあります。
選考は、まずオンライン面談するところから。 その先で、実際に島へ来ていただく機会もあります。 まずは「興味ある」を押してお話ししてみませんか?
募集要項
※募集者 / 主催者に連絡を取りたい場合、まずは「応募したい」ボタンを押してメッセージを送ってください。
企業向けリーダーシップ研修「SHIMA-NAGASHI」の企画準備・運営・事後サポート ・参加者、参加企業との事前連絡や交通手配 ・来島前のオンラインセッション(約1時間)の実施 ・2泊3日のプログラム当日の運営、島内での依頼・調整 ・終了後のオンライン振り返り会(約30分) ・2ヶ月に1回程度の出張(顧客企業との対話)あり
人や組織の変容に関心があること(研修実施の経験は不要です)/普通自動車免許
特になし
・月給25万円〜35万円(2026年度実績) ※試用期間中(3ヶ月)も同額支給 ・業績に応じた決算賞与あり(7月)
年1回、社員全員が参加する話し合いの場で、役員も社員も一人ひとりが自分の給与を提案し決定する文化です(入社時は相談の上で決定します)
・正社員(試用期間3ヶ月) ※試用期間終了後、基本的に本採用となります
・フレックスタイム制を導入しています コアタイムは、9:45~17:00です ・オフィス以外に、自宅や島内のコワーキングスペースでの勤務も可能です ・一部当番制でオフィスに誰かがいるように運営しています
<祝日・休暇> ・週休2日制(土、日、祝) ・夏季休暇、年末年始休暇、特別休暇(育児、介護、慶弔休暇等) ・6ヶ月経過後の年次有給休暇日数 10日 ※業務の都合により休日出勤が発生した場合は、振替休日での対応となります
住所
連絡先
・男女の産休・育休制度の利用実績あり ・家族都合での急なお休みOK
<待遇・福利厚生> ・ガソリン代補助 ・交通費支給 ・社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金) ・退職金制度 ・ジョイメイトしまね加入(島根県内での各種割引制度あり) ・事業所健康診断あり
株式会社 風と土と
このプロジェクトの地域
海士町
人口 0.22万人
島の人事部(民間)が紹介する海士町ってこんなところ!
フェリーが港に近づくと、青い海と緑の山が静かに出迎えてくれる。島根県・隠岐諸島に浮かぶ海士町は、人口約2,300人の小さな島です。 コンビニも娯楽施設もありません。でも、ここには「ないものはない」という言葉があります。ないからこそ、「どう楽しむか」を自分で考える。欲しいものは自分の手でつくる。そんな文化が、暮らしの隅々に息づいています。 この島では、暮らしと仕事の境界が、潮の満ち引きのようにゆるやかに溶けあっていきます。 通勤は平均15分。畑に出て土に触れ、仕事を終えれば、水平線に沈む夕日を眺める余裕もある。 足りないものを数えるのではなく、目の前にあるものから豊かさを見つける島で、あなたの新しい一日が始まります。
このプロジェクトの作成者
人口減少をストップさせ、少子化から多子化に転じた奇跡の島=海士町において、ひとりひとりがより自分らしくやりがいを感じながら働ける環境を作るため、島の民間事業者の採用をサポートしている3つの団体(隠岐國商工会/海士町観光協会/海士町複業協同組合)が集って「島の人事部(民間)」を立ち上げました。
2300人の小さな島で「働く」ことをサポートし、よりよい地域社会のモデルを作ろうとしている3つの団体(隠岐國商工会/海士町観光協会/海士町複業協同組合)が集って「島の人事部(民間)」は生まれました。