休学中に跳び込んだ竹富島!飲食と農業の現場から見えた未来のビジョン

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公開日:2026/09/01 04:22

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2026/09/10

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大学で環境問題や地域社会を専攻していた佐藤ひよりさんは、「机の上の勉強だけでなく、現場を自分の目で見て体験したい」という強い想いから、大学4年時に休学を決断しました。 仙台でのアルバイトや全国各地での農業・地域体験を重ねるなかで、自分の本当にやりたいことや「農業」への関心が急速に高まっています。

そんな佐藤さんが次なる挑戦の舞台として選んだのが、沖縄県の八重山諸島です。 「チャレンジ石垣島共創プロジェクト」との出会いをきっかけに、それまで一度も訪れたことがなかった沖縄・石垣島エリアへと渡り、竹富島の人気カフェ「ちろりん村」で働きながら島での生活をスタートさせました。

宮城や和歌山での農業体験を通じて「猛暑と植物の育ち方」に問題意識を持っていた佐藤さんにとって、本土とは全く異なる沖縄独自の植生や気候、豊かな自然環境は、毎日が新鮮な発見と驚きの連続です。竹富島では朝7時に起床し、日中は10時から16時半まで「ちろりん村」などで働き、夕方には徒歩10分の美しい海で泳ぐという、自然と一体化した心豊かな日々を送っています。 地域のおじいとの温かい交流や、海辺に漂着するゴミ問題、観光客のリアルな動向など、現地で働くからこそ得られるリアリティ溢れる気づきを深めています。

さらに、竹富島での勤務や暮らしを通じて「将来は地元・宮城で自分の会社を立ち上げ、オリーブ栽培や加工、カフェ経営に取り組みたい」という具体的なビジョンも芽生えました。 新卒という選択肢を大切にしながらも、遠く離れた沖縄の離島で芽生えた農や飲食への情熱と、自分らしい未来を模索する佐藤さんのリアルなストーリーをお届けします。

現場主義の学びを求めて休学!全国の農と地域を巡った探求の軌跡

宮城県出身の佐藤ひよりさんは、東北に進学し、環境問題や地域社会のあり方について深く学んできました。 マレーシアでのフィールドワークなどを経験するなかで、佐藤さんが一貫して大切にしてきたのが「現地に足を運び、自分の目で見て考える」という現場主義のスタンスです。

大学ではスーパーの惣菜部門やファミリーレストラン、塾講師など様々なアルバイトを経験し、特に某アパレルショップでは約2年近く働きました。環境保全への強いコミットメントや社員を尊重する企業文化に深く共感しながら接客に携わる中で、食や環境、持続可能な地域づくりへの関心がより一層強まっていきました。

大学4年目を迎えた際、佐藤さんは「学生という貴重な時期だからこそ、自分が本当に好きなこと、興味のある農業や地域づくりを現場で徹底的に学びたい」と考え、休学という大きな決断を下します。 「一度新卒を捨てて1年間フリーターとして過ごしてもいいかもしれない」という選択肢も頭をよぎりましたが、自身のキャリアや将来の可能性を冷静に見つめ直して決断。「新卒のチケットは大切にしながらも、今しかできない挑戦を全力でやろう。やらないで後悔するより、やったほうが絶対にいい」と前を向きました。 内定を辞退してでも自分の手で確かめたい世界がありました。

休学期間中、佐藤さんの行動力はさらに加速します。某アパレルショップでの研修で訪問した福島県の有機米でのお酒作りを行う酒蔵をきっかけに、環境の負荷に少ない農業に興味を持ち、より勉強したくなっていきました。 また、和歌山県にある畑付きのゲストハウスに1週間短期滞在して住み込みで農作業や運営補助を経験したりしました。

さらに、四国(愛媛〜高知〜香川)をバスで巡りながら、全国各地の多様な農業や地域の現場を体感していきました。

特に和歌山での住み込み農業体験や地元・宮城での経験を通じて、佐藤さんは近年の地球温暖化による「猛暑」が及ぼす農業への深刻な影響を肌で感じました。

「地元や和歌山でも、夏場が暑すぎて豆類がうまく育たない」という現実を目の当たりにした佐藤さんは、「では、日本最南端の沖縄ではどのような植物がどう育っているのだろう? 暑い地域の独自の植生や農業について直接話を聞き、自分の目で確かめてみたい」という新たな疑問と強い好奇心を抱くようになりました。

知識ゼロの状態からスタートした農業への探究心と、「環境や食の本質を知りたい」という熱い想いを胸に、佐藤さんは本土を離れ、未踏の地である沖縄・八重山エリアへと一歩を踏み出すことになります。

対岸 広葉樹の山並みと平らな白い石が重なり、透き通った水が流れる和歌山の川辺
対岸 広葉樹の山並みと平らな白い石が重なり、透き通った水が流れる和歌山の川辺
香川県・高松港のシンボルアート「Liminal Air -core-」前で
香川県・高松港のシンボルアート「Liminal Air -core-」前で

ちろりん村で働き感じた島生活!豊かな自然と観光のリアリティ

「チャレンジ石垣島共創プロジェクト」との縁により、佐藤さんはこれまで足を踏み入れたことがなかった沖縄・石垣島へと渡り、そこから竹富島での生活をスタートさせました。沖縄自体が人生で初めてだった佐藤さんにとって、竹富島の風景や文化、気候はすべてが鮮烈な体験でした。

竹富島では、島内の人気店「ちろりん村」などでアルバイトとして働き、接客やお店の運営に携わりながら10時から16時半までの時間を過ごしています。 朝7時に起床し、日中は働き、夕方の業務終わりには住まいである寮から徒歩わずか10分ほどの場所にある美しい海へ泳ぎに行くのが日課となっています。 「ダイビングのように深く潜らなくても、海辺に身を置くだけで本当に心が癒やされる。毎日、生きているだけで幸せだなと感じる」と佐藤さんは笑顔を見せます。

地元・宮城ではヤギを飼っている経験もある佐藤さんにとって、竹富島の独特な植物や動物たちの生態を観察することは尽きない楽しみです。 熱帯特有の力強い植物の成長スピード、根っこが地上に露出した独特の樹木、海の中でエビと魚が共生する生態系などを目の当たりにし、自然のたくましさと面白さに日々感動しています。 また、泰鍛窯のおじいさんとは仕事終わりに少し話すことができ、竹富島や石垣の農業の変遷や、沖縄ならではの面白い習慣についてお話を伺いました。すこしづつですが、日常の会話の中で島に伝わる昔ながらの農業の知恵や暮らしの歴史を直接教わっています。

一方で、接客の現場や島での生活を通じて、外部からの観光客としての視点では決して見えなかった「地域のリアルな課題」にも直視するようになりました。台風の通過後に海岸へ足を運ぶと、大量の商業ゴミや不法投棄されたプラスチックゴミが打ち上げられている現実に強いショックを受けました。

また、水着のまま集落の路地を歩く観光客の姿や、昼間のビーチや街中が観光客でごった返す様子を目の当たりにし、「観光資源としての島のあり方」と「住民が静かに暮らす生活の場」との不協和音について深く考えさせられるようになりました。

「何もない静かな環境だからこそ、自然の尊さや人との温かい関わりが際立つ」。夜には静寂に包まれる竹富島で、佐藤さんは環境保全と地域コミュニティの重要性を肌で学び取っています。

竹富島の星砂の浜(カイジ浜)などでよく出会える、サンゴの影に隠れたヤドカリ
竹富島の星砂の浜(カイジ浜)などでよく出会える、サンゴの影に隠れたヤドカリ
竹富島の美しい海を護るビーチクリーン(海洋ゴミ拾い)
竹富島の美しい海を護るビーチクリーン(海洋ゴミ拾い)

竹富島での気づきを未来へ!オリーブ栽培と自分の会社設立への夢

竹富島での「ちろりん村」勤務や移住生活を経て、佐藤ひよりさんの将来のビジョンはより具体的かつ野心的なものへと進化を遂げています。

離島での暮らしを通じて「自分はやはり商業的に洗練された場所よりも、何もない静かで素朴な環境が好きだ」という原点を再確認した佐藤さん。 同時に、観光客で溢れかえる島の現状を経験したことで、「ただ観光客を集めるだけのビジネスではなく、地域住民や自然環境に寄り添った、持続可能な事業をつくりたい」という強い想いを抱くようになりました。

当初は「将来、農業をやったらおじいちゃんと一緒に観光客向けのカフェをやれたら良いな」という漠然としたアイデアを持っていましたが、竹富島で観光のリアルを体感しました。 さらに、宮城県から遊びに来てくれたお母さんと一緒に石垣島の市街地を巡る中でターゲット層やカフェのあり方を再考するきっかけを得ました。 観光客だけに頼るのではなく、地域に根差した場所づくりが必要だと感じています。

そんな佐藤さんが現在、自身の将来の会社事業として力強く見据えているのが「オリーブの栽培と加工ビジネス」です。 実は、佐藤さんの祖父は会社を経営しており、現在その祖父の会社でアルバイトをしながら、すでに宮城県内で北限とされるオリーブの苗木を30本植えるという具体的な挑戦をスタートさせています。

宮城県ではオリーブの搾油(オイル抽出)を行う施設がまだ非常に少ないため、佐藤さんは単に実を収穫するだけでなく、近隣のパン屋さんへ食材として提供したり、オリーブのピクルスなどの加工食品を自社ブランドとして開発・販売していきたいと考えています。 さらに、「町としてオリーブを作っていく」構想を地元の他の農家さんと共に描いています。

「海外へのワーキングホリデーなども頭をよぎりましたが、今は行くタイミングではないと感じています。それよりも、日本国内の現場でしっかりと農業の基礎と経営を学び、自分自身の会社としてオリーブ事業を本格的にやっていきたい」と佐藤さんは力強く語ります。

竹富島で触れた熱帯の生命力あふれる植物、「ちろりん村」での接客経験、地域のお年寄りから学んだ知恵、そして環境ゴミや観光問題といった現実的な課題。そのすべてが、佐藤さんにとって「自分の会社を立ち上げ、農業とカフェ、加工事業を組み合わせて地域に根差す」という未来を描くための貴重なエネルギーとなっています。

休学前は、新卒のカードを手放すことをとても惜しいと思っていましたが、休学中の経験から、現在は新卒で働くことは以前ほど重要ではないです。新卒としての就職活動やキャリア形成を大切にしつつも、竹富島で培った「現場を愛し、自然と共生する視点」を胸に、佐藤さんは自分だけの新しい農のカタチを切り拓いていきます。

竹富島の西桟橋からコンドイビーチへと続く美しい海岸線の夕暮れ時の風景
竹富島の西桟橋からコンドイビーチへと続く美しい海岸線の夕暮れ時の風景
竹富島のコンドイビーチで、波打ち際を素足でお散歩
竹富島のコンドイビーチで、波打ち際を素足でお散歩

このプロジェクトの地域

沖縄県

石垣市

人口 4.76万人

石垣市

チャレンジ石垣島が紹介する石垣市ってこんなところ!

♦︎石垣島ってどんなところ? 沖縄県八重山諸島の主島である石垣島は、東京から約2,000km、飛行機で約3時間半の亜熱帯の楽園です。島全体が美しいサンゴ礁に囲まれ、透明度抜群の海には色鮮やかな熱帯魚やマンタが泳ぐ世界有数のダイビングスポット。 夜空は「星空保護区」に認定され、光害の少ない島だからこそ見られる満天の星空は、都会では味わえない感動をもたらします。グルメも充実!「石垣牛」は濃厚な味わいで人気を集め、新鮮な魚介類や南国フルーツも豊富です。 そして何より、この島の宝物は「人」。温かく、のんびりとした島の人々の人情は、訪れる人の心を包み込みます。「イチャリバチョーデー(一度会ったら兄弟)」という言葉のように、初めて会った人とも家族のように接する文化が今も息づいています。

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沖縄県

沖縄県全体

人口 146.82万人

このプロジェクトの作成者

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コンセプトは、「島から、世界を面白く」 〜石垣島のコラボ&発信拠点〜

チャレンジ石垣島は、世界で働く人たちを受け入れるワーケーション施設であり、イベントスペースを設けた石垣島最大規模のテレワーク施設です。 島内外の地域や世代を超えた人々がつながって、島の魅力や新しい価値観に触れながら様々なプロジェクトにチャレンジできる、まさに沖縄のチャンプルー文化を体現する石垣島の発信拠点。 人と、島と、地域につながる日本最南端のイベント&コワーキングスペースです。

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