拙者は甲賀市地域おこし協力隊の忍者「嵩丸（たかまる）」と申します。

忍者好きが高じて協力隊として甲賀へ移住してから、早１年半が経とうとしています。
この辺りには甲賀忍者の末裔のおじいさん達がたくさんいらっしゃるのですが、彼らはよくこんなことを口走ります。

「ワシらの祖先は、秀吉に武士身分を剥奪されて領地も奪われたんじゃ・・・」

市役所がある水口町にそびえたつ「水口岡山城跡」。
ここは甲賀市全体を一望できる立派な山城跡ですが、秀吉が建てたこの城の出現によって甲賀忍者達は秀吉の傘下となり、不遇の時代を迎えたと言われています。
忍者好きの僕としては、その甲賀忍者達の無念さを晴らしたい・・・と思わざるをえませんでした。

そこで、日本遺産にもなっているこの「水口岡山城跡」を、忍者達が夜に奇襲して攻め寄せるイベントを企画いたしました！地域に潜む歴史的な因縁を解消するだけでなく、実際に関ケ原の戦いの際にこの地で行われた合戦と、甲賀忍者達が最も得意としたとされる「夜討」を忠実に再現するイベントとなっております。

甲賀忍者の研究をする中で、夜討ばかりしている甲賀忍者の記述を見ていると、「夜討をしないと甲賀忍者のことはわからないんじゃないか？」と思ったことも、イベント企画のきっかけでした。どうしても夜討がやりたくて、観光庁の補助金を得つつ、観光協会などの地元の関連団体を巻き込んでなんとか実現しました。

甲賀市では、熱意さえあればこうやって少しぶっ飛んだことでもやらせてくれる、非常に懐の広い自治体です！「こんなことがやりたい・・・！」と妄想を抱いた一人の地域おこし協力隊が、市の関係各所を巻き込んで少しぶっとんだことをやった結果、どんなイベントができたのか？と冷やかし半分でぜひ参加いただけると嬉しいです！

僕も自他共に認める忍者オタクなのですが、どうしてもやりたいことで、かつ、忍者の聖地甲賀じゃないとできないことをいろいろと実現してきています。
ぜひそんな妄想を抱いている人がいたら、いろいろお話をしてみたいです！