大好きな日本酒に、農家として関わる。酒米専門農家の髙橋さんを取材しました。
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2023/12/31経過レポートが追加されました!「取材第二弾田植え編を更新しました!キラキラ水面が輝く田んぼが気持ちいいです」
2023/06/08花巻市石鳥谷町滝田で酒米専門農家を営む≪岩手・花巻 さっち a beautiful farm≫の髙橋亮介さんをご紹介します!
髙橋さんは盛岡市出身で、10年前にご夫婦・お子さんの三人で花巻市へ移住してきました。 東和町で農業研修を受けたのちに、地域の農地や空き家について農業委員さんから情報をもらって現在の石鳥谷町滝田の家に住み始めました。 以前は児童養護施設に勤務していて、農業とはまったく違う仕事をしていました。夜勤もあり、朝型の髙橋さんにとってはなかなか大変な暮らしでした。
農家になった今では自分で段取りをし、時間を決めて働くことができます。 酒蔵で働いた時期もありましたが、酒米農家として日本酒造りに携わりたいという気持ちが大きくなっていったそうです。
農業をすることは、『地域に就職する』ということ。
農業を始めて、大変だと感じたのは『自分が家主としてやること』が多いところです。 農家というのは代々続いているところが多く、髙橋さんの周りもそうでした。 世代ごとに分かれ役割分担をしている家庭が多い中、髙橋さんはお一人かご夫婦でやることがほとんど。 農作業以外の地域の活動もたくさんあります。公民館の掃除やみんなで使う場所の草刈りなども。 家や仕事以外のところでやることがたくさんあり、髙橋さんは地域に就職したんだと感じているそうです。 髙橋さん家族は滝田の家とは他に、別の地域に住居があることもあり今でも『外から来た人たち』と言われるそうですが、『実際そうだからね~!』と笑っていました。
お米の種類、酒蔵への気遣い、移住希望者へのメッセージ
食べるお米と酒米は何が違うのでしょうか? 髙橋さんが作っているお米の品種は『亀の尾』と『結の香』の主に二種類。 酒米だから食べられないということはなく、髙橋さんの家では亀の尾を食べているそうです。 食べる用として売られている品種と比べるともちもち感や甘みが少なく、さっぱりあっさりとした味。 かたいお米はあっさりとした日本酒に、やわらかいお米は味が出やすいのだとか。 日本酒の辛口・甘口はこういったところも関係しているのですね。
また、お米の味は毎年味わいが変わります。天候や環境など様々な要因があります。 髙橋さんのお米を使っている酒蔵は岩手県のほか佐賀県や三重県にもあります。「今年のお米のでき具合はどうなのかな?」などの不安をなくすため、毎月『通信』を発行してお米の生育状況などを写真と文章でお伝えしているそうです。 これなら安心してお米を待つことができますね。
髙橋さんは新たに農業を始めたい方にはまず体験をしてほしいと仰っていました。 お米であれば、種まき・田植え・刈り取りなどは大きなイベントごとであり、日常業務としては草刈りや水位の確認など地道なことがたくさん。 全体を知ってから始めることで、いざ始めてみたら思っていたのと違った…というのを減らせるはずです。
髙橋さんには引き続き取材をさせていただく予定です!よろしくお願いいたします!
執筆者:花巻市定住推進課 菅崎
このプロジェクトの経過レポート
このプロジェクトの地域
花巻市
人口 9.32万人
菅崎 小夏が紹介する花巻市ってこんなところ!
【花巻市】岩手県のほぼ中央に位置し、花巻空港や新幹線の発着駅があり、交通の便も優れています。 岩手県の県庁所在地である盛岡へも電車や車でスムーズに移動できます。 おいしいお店が多い市街地から少し離れると、気持ちの良い自然を味わうことができます。
花巻・大迫・石鳥谷・東和の4地域で景観や雰囲気も異なりますので、 自分に合った地域が見つかるかもしれません。
このプロジェクトの作成者
千葉県出身、今まで住んだことのある地域は京都・大阪・東京です。 2020年1月にIターンで岩手県花巻市に移住してきました! 花巻市に興味がある方、移住してみたい方を移住者の目線でサポートしてまいります。