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パーマカルチャーを基に、ずっと続く豊かな暮らし・地域づくりを実践する先輩移住者の仕事を体験
弘法大師空海ゆかりの地、九度山町と接する橋本市は、古くから高野山往還の宿場として栄えてきたエリアです。その北西部、大阪府との県境にある住民700人ほどの里山集落「信太地区」で、パーマカルチャーという概念を軸にした循環型の暮らしを、パートナーと共に実践する移住者がいます。片岡真央さんです。
熊本県出身の片岡さんは、大学卒業後、大手人材派遣会社で地方創生事業に従事していました。そこで「社会課題の根源の多くは、食やエネルギーの問題から生まれているのではないか」という気づきを得たことが今の暮らしを始めるきっかけです。
「小さなコミュニティ単位で、食やエネルギーを自給自足する暮らしを作ってみたかったんです。」と片岡さん。それにより環境負荷を抑えるとともに、経済的な基盤も築けるような仕組みを模索しています。
気候変動や環境問題に関心を持つ人々は増えていますが、片岡さんは、その解決を「こうすべき」という強制力に委ねることに違和感があると言います。
だからこそ「みんなが楽しく最初の一歩を踏み出せるような場を作りたい。我慢するのではなく、シフトチェンジを自ら望んでしたくなるような体験を提供したい。」と農家民泊の開業も準備中です。
パーマカルチャーとは、人と自然が共存する持続的な暮らしをデザインするための手法。片岡さんが実践する暮らしを体験しながら、その手法を学び、これからの暮らしや社会のあり方を一緒に考えましょう。
今回体験できる内容
片岡さんは、パーマカルチャーの考えを取り入れた自身の暮らしを「INとOUTの循環が目に見えてわかる生活システム」と表現します。
トイレは流さずに土に返し、それを肥料に畑の作物を育てる。エネルギーは太陽光を活用し、発電量と使用量をきちんと把握する。こうしたサイクルを可視化することが、「捨てること」「無駄にすること」というロスの軽減につながるのです。
まずは、片岡さんが実践する暮らしを体験してみてください。移住してから、会社員時代の同僚や友人を100人以上招いてきた片岡さんは、「人によって、好き嫌い、許せる許せない、心地良い悪いという感覚がそれぞれ違う」ことを実感しています。
だからこそ「何が自分にとって心地よいのかという判断基準を提供できる。」と片岡さん。「意外とみんなストライクゾーンが広い」そうですよ。
その他、自給自足のための農作業はもちろん、炭作り、山椒摘み、狩猟・解体の体験などの季節ごとの里山の生業、農家民泊開業に向けた古民家のリノベーション作業にも参加することができます。
また移住仲間と共に交流会や小さなイベントを実施したり、使われていない材をアップサイクルするような場づくりなども企画しており、「面白い仲間がたくさん居るのでぜひ会ってもらえたら。」と地域の方との交流の場も用意しています。
パーマカルチャーや自給自足の暮らしに興味がある方だけでなく、幅広い方々に新たな楽しみ、発見を与えてくれる体験になるはずです。
しごと・暮らしの特徴
大学時代は大阪、会社員時代は淡路島で過ごした片岡さん。移住を考え始めてからは、西日本を中心に2年ほどの間、移住先を探し回ったと言います。
最終的に橋本市に移住を決めたのは、橋本市の高野口に実家があるパートナーの縁で、狩猟や炭焼きをはじめ里山暮らしを実践する師匠と出会うことができたから。技術の継承は、地域の文化を守ることにもなると考えました。
しかし、「会社での仕事も楽しくて、辞める決心がつかなかった。」と当時を振り返ります。そこで、週末に橋本市を訪れる二拠点生活を送り、自分の気持ちを見極めていたのだとか。その期間に拠点となる古民家を見つけ、2022年4月に本格的に移住。今に至ります。
実は片岡さんは「わかやましごと暮らし体験」の参加者でもあります。移住にあたって、橋本市の移住定住担当の女性職員と出会ったことも片岡さんの転機となりました。「信太地区」出身のその女性職員の後押しで、橋本市の地域プロジェクトマネージャーに就任し、前職での経験を活かす機会にも恵まれたのです。
現在、週3日は橋本市の地域プロジェクトマネージャーとして里山集落活性化の為のプロジェクトを地域の方と進め、残りの4日で民泊の為の古民家再生、里山を楽しむイベント開催、パーマカルチャーデザイン、地域での炭づくりなどを行っています。
地元の方に「信太地区はこれから真央ちゃんが担ってくれるんやな。」と期待されている片岡さん。これからもっとプレーヤーを増やしていきたいと意気込みます。
「自然を通して、自分のありたい姿、生き方をコーチングできる場としても農家民泊を育てていきたい。」とビジョンを広げる片岡さん。この機会に片岡さんと一緒に自然と向き合い、自分を見つめ直してみませんか?
所要時間:2泊3日程度 ※ご都合に合わせて調整可能です。
費用:無料 (宿泊費:3,000円/泊まで補助あり ※初回の体験のみ適用 |食費:実費負担 |交通費(自宅~集合場所):実費負担)
最小催行人数:1 人
集合場所:和歌山県橋本市高野口町竹尾375
解散場所:和歌山県橋本市高野口町竹尾375
◎ 1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.「earthman」の仕事の説明
3.パーマカルチャーを知る
・システムの紹介
・自給自足の農体験
※日々の仕事状況によって変更があります。
◎ 2日目(9:00~17:00)
1.仕事のお手伝い
・農家民泊リノベーション作業など
(参加者のご希望や、日々の仕事の状況に合わせて実施)
2..仕事のお手伝い
・自給自足(農業体験)
・生業作り(炭作り、狩猟、木こりの説明。時期が合えば見学、体験も含む)
※お昼ご飯は体験者と。実際の仕事状況によって変更があります。
◎ 3日目(9:00~15:00)
1.信太地区の紹介
・地域住民との関わり、距離感について
・地域プロジェクトマネージャーについて
2.仕事のお手伝い
・農家民泊リノベーション作業など
(参加者のご希望や、日々の仕事の状況に合わせて実施)
3.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
● 参加者からの感想が届きました!
earthmanのお2人の暮らしを一緒に体験して普段の生活では感じられない事を沢山体験できました。自分の気持ちも再確認できて
貴重な時間となりました^ ^!
2人のお人柄もとても魅力的で出会えて嬉しい気持ちです。ありがとうございました!
● 参加者からの感想が届きました!
普段体験できない貴重な体験をさせていただき、今後の仕事や暮らしについて改めて考える機会となりました。パーマカルチャーについては詳しく知りませんでしたが、植物にとって草引きではなく草刈りの方がいいこと、農薬や水遣りが無くても自然に成長すること等、様々なことを教えていただき、目から鱗でした。また、滞った川の水を通すことで風が通り、周囲の生命体の循環が良くなるということを実際に体感でき楽しかったです。
お二人の人間性と生き方はとても素敵で、これからも応援したくなりました。また民宿の実現に向けてお手伝いさせていただきたいと思います。お忙しい中、ありがとうございました。
● 参加者からの感想が届きました!
この旅を通してたくさんの学びを得られました。
earthman の真央さん、球さん、わかやま移住定住センターの内田さん、本当にありがとうございました。
体験を終えて、かつての私が想像していたよりも、楽しみながら生きていける道をたくさんあるんだなと学びました。
また、辛いことから逃げない勇気も持ちたいと思いました。
お二人の姿を見て、100%の情熱を注げるものを信じて突き進んでいくことの大切さを実感しました。
和歌山の魅力をたくさん見つけたので、また行きたいです!
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「紀州わかやまの玄関口で都会と田舎のいいとこどり生活」
◎ なんばまで直通約50分の通勤圏。大阪府・和歌山市・奈良県のどの方面へもアクセスしやすい好立地です。
◎ 世界遺産高野山の麓にあり、中央には清流・紀の川が流れ、山河の自然も豊かです。
◎ 「出産・子育てしやすい街」として関西圏で2位(週刊東洋経済 2013.8掲載)。子育て環境が充実しています。
◎ 柿・卵・ぶどう・紀州へら竿やパイル織物などが地場産品です。
東京都に住みながら、キャリアコンサルタントとして、和歌山の仕事の情報発信や、職業体験の企画をしています。
和歌山のこと、お仕事のこと、なんでもお気軽にご連絡ください。
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