山間地域で350年以上続く和紙の伝統に触れる|体験交流工房わらし

紀伊半島の中部に位置する有田川町。町内を東西に流れる有田川は、みかんや山椒などたくさんの特産品を育んできました。棚田百選選出の「あらぎ島」があり、昔ながらの景観も残っている地域です。

有田川町の東部にある山間地域・清水地区では、「保田紙(やすだかみ)」と呼ばれる和紙が生産されています。紙の原料である「楮(こうぞ)」の栽培から製紙まで、すべて地元で行われるのが特徴です。

保田紙をめぐってはこんな歴史的エピソードも残されています。

保田紙は、紀州徳川初代藩主・徳川頼宣公が領地の産業として、紙の生産を求めたことから始まりました。地元の大庄屋・笠松左太夫が依頼を受け、紙漉きの盛んな土地に見学に行きますが、製法をなかなか教えてもらえません。

そこで村の美男子3人を紙漉きの盛んな土地に潜入させると、それぞれ紙漉きのできる女工3人を連れて帰りました。その後、左太夫は村人に紙漉きを広め、最盛期には400軒もの紙漉き屋が軒を連ねるまでに発展しました。

その丈夫な紙質から、保田紙はかつて和傘にも使われていました。しかし洋傘の普及や昭和28年の紀州大水害の影響により、昭和40年頃には廃絶の危機に瀕します。

保田紙の復興と継承を担っているのが、今回の体験先の「体験交流工房わらし」です。工房で和紙を製造し、うちわや便箋など和紙製品の販売も行っています。

有田川町の豊かな自然に囲まれながら、350年以上続く伝統工芸に触れてみませんか?

今回体験できる内容

今回は、保田紙づくりの工程の一部を体験します。2時間余り炊いた楮の皮を剥き、水で洗い、天日乾燥させたあと、再び釜で煮ます。それを水と共に砕き、漉くことで和紙が作られます。

体験を案内するのは、保田紙の技術を受け継ぐ鈴木孝代さん。紙漉きの作業はとてもデリケートで、その日の天候や材料の配合、気温などが紙1枚に変化をもたらします。

鈴木さんは、1日に80枚から100枚ほど紙を漉いているそうです。「紙漉きは繊細な仕事であり、重労働でもあります。毎日同じ作業のようで、同じ作業ではありません。そこが楽しみであり、喜びでもあります」と話してくれました。

紙漉きの工程を体験しながら、手作りの素材ならではのあたたかさや手作業の繊細さを肌で感じてみてください。

しごと・くらしの特徴

紙づくりに携わって20年以上になる鈴木さん。保田紙を後世に伝えていきたい思いから、若手職人の育成も行っています。

鈴木さんは元々、町役場で臨時職員として働いていました。契約期間が終了するタイミングで、「紙漉きの職人の後継者を探してるので、一度試しにやってみないか?」と知人に誘われ、体験交流工房わらしを訪れます。

小さいころから、手先を動かすことが得意だった鈴木さんは、そこでの体験に深く魅了され、保田紙職人として新たな道を歩むことを決心しました。

しかし、はじめは仕事をほとんど教えてもらえず、先輩職人の仕事を見ようみまねで学ぶ日々が5年ほど続きました。

「保田紙が始まった時代も、紙漉きを習いに行って教えてもらえなかった歴史がありますから。昔の人は、見よう見まねで学べという考えがあるんでしょうね」と話してくれました。ご自身の経験も踏まえ、若手職人には入ったその日から、和紙作りに触れてもらっているそうです。

伝統工芸に限らず、クリエイティブやアートの分野に興味を持っている人の参加も歓迎です。

保田紙の魅力は、使い道が自由自在なこと。うちわや便箋といった小物のほか、

大きなサイズの和紙も漉くことができるので、雑貨やインテリアなど様々な用途に使用できます。アイデア次第で和紙の使い道が広がるので、和紙を使った新たなアイデアや和紙を使ってまちを盛り上げる方法をぜひ一緒に考えてみましょう。

保田紙の伝統が息づく有田川町。ぜひこの機会に自然いっぱいの有田川町と伝統工芸の魅力に触れてみてください。

イベント・ツアー内容

所要時間:2泊3日(近隣宿泊施設利用)

費用:無料(食費、現地までの往復交通費は自己負担)/宿泊補助あり(5,000円/日 ※初回のみ)

集合場所:体験交流工房わらし  

解散場所:

スケジュール

■スケジュールイメージ

◎1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.体験交流工房わらしの仕事の説明・工房案内
3.体験交流工房わらしの仕事の体験
※実際の仕事の状況により変更があります。

◎2日目(9:00~17:00)
1.体験交流工房わらしの仕事の体験
2.(希望する場合)有田川町の案内
※実際の仕事の状況により変更があります。

◎3日目(9:00~13:00)
1.体験交流工房わらしの仕事の体験
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答

■補足事項
最少催行人数:1名
宿泊場所 :近隣宿泊施設
集合場所 :体験交流工房わらし
交通手段:体験場所は最寄り駅(JR藤並駅)から車で約50分かかるため、レンタカーの利用をおすすめします。

■体験経費
参加費:無料
宿泊費:5,000円/泊まで補助あり
食費:実費負担
交通費(自宅~集合場所):実費負担

主催:わかやまキャリアチェンジ応援プロジェクト
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有田川町
わかやまキャリアチェンジ応援プロジェクトが紹介する有田川町ってこんなところ!

和歌山県は、本州最南端の県で一年を通じて温暖な気候と起伏に富んだ地形が豊かな自然を育んでいます。特に南部は冬でも暖かく、南国ムードにあふれています。
大阪中心部から電車や車で約1時間、関西国際空港からもリムジンバスで約40分という近さです。

公共施設、医療施設、教育施設などが充実しています。
快適で安全な生活環境を実現させるため、基幹道路網や生活道路の整備を進めています。
海水浴場や温泉などの観光資源が豊富にあり、釣りやマリンスポーツなどのレジャーが充実しています。

わかやまキャリアチェンジ応援プロジェクト
わかやま定住サポートセンター

東京都に住みながら、キャリアコンサルタントとして、和歌山の仕事の情報発信や、職業体験の企画をしています。

和歌山のこと、お仕事のこと、なんでもお気軽にご連絡ください。

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