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- ART PAYSAN ~丘の上にたたずむ小さなワイナリー~
皆さん、こんにちは!
岩手県花巻市で地域おこし協力隊を担当している栗澤です。
いつもは地域おこし協力隊のことを記事にしている私ですが、今回は趣向を変えて花巻市でワイン醸造を行っている「ART PAYSAN WINERY(アールぺイザンワイナリー)」について、ご紹介していきます!
それでははじまり、はじまり~
「アールぺイザンワイナリー」は、岩手県花巻市の美しい棚田や山々を見渡す丘の上にひっそりとたたずんでいます。
さわやかな風が吹き抜けるこの場所で、この地ならではのテロワール(土地の個性=気候・土壌・地勢などの総合的な地域性)を凝縮した果実を使い、独自の個性を引き出したシードルやワインを醸造しています。
また、効率を追わない豊かな花巻の暮らしから、この地独自のものを創ることを目指したワイナリーです。
「アールぺイザン」の名前には、フランス語でアール(ART)は「芸術」、ぺイザン(PAYSAN)は「農民」を意味し、ワインもまた創造の産物であり、芸術の域にまで高めたものを創りたいという願いが込められています。
そんなアールぺイザンワイナリーで、新プロジェクトがたちあがったと聞いて、早速、取材に行ってきましたので、今回はその内容を中心にお届けします。
新プロジェクト「ぶどうのポット栽培」って!?
アールぺイザンワイナリーが取り組むのは、「ぶどうのポット栽培」!!
ぶどうと言えば、畑のイメージですが、なんとアールぺイザンワイナリーでは、「ぶどう」を「屋内(ハウス)で」「ポット栽培」することに、今年から挑戦しています!!
「ぶどうのポット栽培」は、畑に直に植えるのではなく、ポットを使った根域制限栽培の一種で、ハウス栽培をすることで天候によるリスクを回避し、地植えと違い土壌による生育のバラつきがないため、安定的で高品質なぶどうの生産が可能だそうです。
また、地植えと比べて収穫までの期間が短くすみ、3年目からフル収穫が可能です。(地植えだと収穫まで通常7年程度かかるとか( ゚Д゚))
このプロジェクトに取り組むのは、岩手県内では初で、全国的に見ても事例は少ないそうです。
ちなみに、アールぺイザンワイナリーでは、約20aのハウス内で、シャインマスカット、バイオレッドキング、クイーンニーナ、富士の輝(ふじのかがやき)や雄宝(ゆうほう)など合計87本のぶどうを栽培しています。
ここでワインやぶどうに詳しい方はあれ?と思うかもしれませんが、このプロジェクトで栽培しているのは、生食用の大粒種のぶどうとなっています。
ここでさらに「なぜワイナリーが生食用のぶどうを栽培しているの?」という疑問が浮かんできます。かく言う私もそうでした。
そこのところをアールぺイザンワイナリーで栽培・醸造責任者を務める高橋和也(たかはしかずや)さんに聞いてみたところ、一般の販売はもとより、ゆくゆくはギフトやぶどう狩りなどの観光農園としての活用など、事業の多角化を見据えて、このプロジェクトに挑戦しているとのことでした。
高橋さんがこう考えたきっかけは、アールぺイザンワイナリーを訪れるお客さんとの交流でした。
これは実際に来て見て欲しいのですが、アールぺイザンは棚田に囲まれた非常に風光明媚な場所、かつ新幹線の停車駅であるJR新花巻駅から約3kmの場所に立地しており、ワインとその景色を楽しみに、県外からもよくお客さんが訪れるそうです。
そんなお客さん達を迎え入れていくなかで、この自然や景色を活かしてもっとお客さん達を楽しませることができないかという想いが膨らんだことがこのプロジェクトに取り組んだきっかけのようです。
また、それらが実現できれば、花巻市を訪れる価値がより上がっていくのではと考えたそうです。
その他にも、周辺の棚田は、後継者不足等の影響もあり、どんどん耕作放棄地化が進んでおり、この素晴らしい景色を守るためにも、「ぶどうのポット栽培技術」を活用・普及することで、そういった問題にもアプローチできるのではないかという想いもお持ちのようです。
私も実際にハウス内を見せていただいたのですが、ハウス内にはぶどうのポットが整然と並び、きれいですっきりとした印象を抱きましたし、さらに取材当日は雨だったのですが、ハウスなので、雨も気にしなくてもよく、たしかにこれはぶどう狩りにピッタリだな~と感じました!!
アールぺイザンワイナリー
ぶどうのポット栽培用ハウス
アールぺイザンワイナリーを舞台にした「おためし協力隊」を企画中です!!
ここには書ききれないくらい色々な話を聞いてきたのですが、なぜ協力隊担当の私がこんな記事を書いているかといいますと、見出しにもあるように、現在、この「アールぺイザンワイナリー」を研修場所にした2泊3日程度の「おためし協力隊ツアー」を企画中です!
現段階の構想では、7月頃から順次開始し、収穫や醸造体験など、全部で3回程度ツアーを開催できればと考えております。
そこで、皆さんには、今回ご紹介した「ぶどうのポット栽培」プロジェクトに触れていただくほか、アールぺイザンワイナリーが経営する他のぶどう畑での作業体験もしてもらおうと思っております(景色がとてもいい場所なので、こちらもおすすめ!!)。
また、ぶどうに関わる作業だけではなく、花巻での暮らしや花巻ならではのアクティビティなんかも体験してもらえたらと思っております。
「おためし協力隊」の募集・詳細については、6月頃にSMOUTや花巻市ホームページ上でお知らせする予定ですので、この記事を読んで興味を持った方は、ぜひ「興味ある」を押して、続報をお待ちください!!
それでは、現場からは以上です。
また次の記事でお会いしましょう!!
プロジェクトに挑戦する高橋さん(右)と永井さん(左)
アールぺイザンが提供する見た目もおしゃれなワイン達
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【花巻市】岩手県のほぼ中央に位置し、花巻空港や新幹線の発着駅があり、交通の便も優れています。
岩手県の県庁所在地である盛岡へも電車や車でスムーズに移動できます。
おいしいお店が多い市街地から少し離れると、気持ちの良い自然を味わうことができます。
花巻・大迫・石鳥谷・東和の4地域で景観や雰囲気も異なりますので、
自分に合った地域が見つかるかもしれません。
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