【復興の光、大槌の鮭】岩手県大槌町

岩手県のリアス海岸沿いの町、大槌。天然の鮭の漁獲量が激減する中、2019年より大槌川上流の桃畑養魚場にてギンザケの養殖を始め、町の新産業に育て上げようという取り組みが始まりました。建築業から養殖業へ。震災復興を復”光”にしようと挑戦し続ける「大槌復光社協同組合」が、地域おこし協力隊を募集することになりました。数年経った今、大自然の中で育てるからこそのクマ被害や自然被害と共存しながら、毎年生産量を増やし続けています!

復興の光 ー浜にもう一度、元気をー

【山の中の養魚場】

大槌川の上流に養魚場があると聞いたことがあったが、長年大槌町民である私でも行ったことがなかった。
だいぶ奥まできたよなぁ、もっと奥なのかなぁと思いながら、川沿いに車を15分走らせる。

水が溢れる涼やかな場所、あそこかな!と思った。そこが「桃畑養魚場」だった。
住所地としては「大槌町大槌(おおつちちょう・おおつち)」(”大槌”が2回繰り返される)だが、通称「桃畑(ももばたけ)」と呼ばれている。昔は桃の木がいっぱいあった場所なのだろうか。現在も山に囲まれ、自然豊かでのどかな場所である。

【復光社の金﨑さん】

初めて来たなぁ、どきどき……!と車を降りると、大槌復光社協同組合(以下、復光社)の金﨑拓也さん(復光社理事)が待っていてくれた。
知人に言わせると「いかにも大槌の建設業らしい」雰囲気である。

大槌がにわかに盛り上がる9月の大槌祭りでは、郷土芸能の虎舞に情熱を注ぐ。柔和さの中にも、熱さを秘めているような方。怖そうな人でなくて、ほっとひと安心。
(金﨑さんのお話しする動画はこちらから。)
https://www.youtube.com/watch?v=JLS8n8t0-WU&t=6s

【復光社のはじまり】

復光社は魚を扱うことは全くの初心者の、建設業者の集まり。
震災後、「水揚げされる魚が減って活気を失ってしまった浜を、もう一度元気にしたい」と新たな挑戦を始めることを決めた。それに加えて、震災からの復興が落ちつき建設業の仕事が減ったのをきっかけに「大槌に新産業を立ち上げて、地域で働く若者をもっと増やす」と願いを込め、社名を「復光社」と名付けた。そして、2019年から鮭の仔魚の飼育を開始。町役場や町内の養殖・漁業関係事業者と連携しながら、稚魚養殖事業に挑戦、成長させてきた。

【水のなかできらきら光る鮭たち】

エサやりの体験をさせてもらった。広い生簀に、広範囲にエサを撒くのが意外と難しかった。光る水面に目を凝らすと、大きいのや小さいのや、きらきら光っていた。その中から、金﨑さんに一尾を絞めてもらい、地元の魚屋さんに捌いてもらって、お刺身となったサーモンを試食をした。淡白な味で、フライなどにしても美味しそうだ!

この養魚場で育ち出荷される、一度も海に行かないサーモンは、その地名から「桃畑学園サーモン」と名付けられている。桃畑生まれ、桃畑育ちである。(なぜ「学園?」と思った方。ストーリーがあるので、ぜひ調べてみて下さい!)

海に行くサーモンは、養魚場で1年弱育てた後、「岩手大槌サーモン」の稚魚として、海上養殖へと旅立っていく。吉里吉里の冷たい海育ちらしく脂を蓄えていて、都会の飲食店へと出荷される。こちらも試食させてもらったが、醤油皿に脂が光り、しっかりと脂が乗っていた。

山に囲まれた養魚場

山に囲まれた養魚場

地元のこどもたちに向けたイベント活動

地元のこどもたちに向けたイベント活動

大槌の鮭 ーサーモン屋さんになるー

今後は稚魚養殖の量ももっと増やし、「桃畑学園サーモン」の知名度と販売量を上げていきたいところ。そのために、ブランド化やPR活動、そして商品開発に力を入れていきたいのだが、大槌らしい課題とも言える、熊やその他獣害の被害に遭うこともあったりと……。
ーーまだまだ挑戦は続く。

だからこそ、復光社では、金﨑さんと一緒に「サーモン屋さん」になり、この未知の世界への冒険を一緒に楽しんでくれる人を募集します!(地域おこし協力隊制度を活用)

普段は、屋外で稚魚の飼育、養魚場の維持管理、鮭の出荷など胴長を着ての作業が多い。自然の中で、生き物を扱う仕事。力仕事もあるが、女性でも作業ができるそうだ。

◇復光社では、このような方を求めています!

・屋外での作業ができる方

・生き物が好きな方

◇加えて、以下の技術・経験があると尚良いです。
…無くても「やってみたい」という想いがあれば構いません!

・SNSでの発信に慣れている
・人との交流が好き

・中型自動車免許をお持ちの方 (希望があれば取得可能)

・フォークリフト免許をお持ちの方 (希望があれば取得可能)

・魚類の養殖を経験したことがある方


大丈夫かな?と思う方も、自分こそは!という方も、まずは「地域おこし協力隊のお試し制度」にて、2泊3日からお仕事体験ができるので、お気軽にお問い合わせください。

復光社さんとのお仕事のことだけではなく、大槌での暮らしや移住相談など、移住コーディネーターや地域おこし協力隊の事務局メンバーみんなで、あなたの想いに寄り添います。

【事業者のFacebook】
復光社での日常が綴られており、より身近に感じられるかと思います。ぜひご覧ください。人間味の感じられるおもしろい投稿で、いつも楽しみにしています♪(土木のお仕事の投稿が多いのはご愛嬌!)
https://www.facebook.com/komatugumi

【大槌町移住定住メディアの金﨑さんの記事は こちらから】
https://otsuchi-iju.com/live/ootsuchifukkousha/

【岩手大槌サーモンPV 岩手県大槌町 long verは こちらから】
https://www.youtube.com/watch?v=M3EqRX_5UvE

【地域おこし協力隊 募集説明会】
オンライン説明会の申し込みはこちらから!
https://forms.gle/hCab4XKaGbqHMpDV6

※合わせてぜひ「興味ある」ボタンも押していただけると嬉しいです!

真剣な表情の金﨑さん

真剣な表情の金﨑さん

活きのいい鮭たち!

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大槌町
一般社団法人おらが大槌夢広場が紹介する大槌町ってこんなところ!

【 岩手県 大槌町 (おおつちちょう)】

岩手県のリアス海岸のほぼ中央にあり、海と山の両方の暮らしができる町です。また人との交流も楽しめる一方、自然にどっぷり浸りながら穏やかな暮らしもできます。

2011年に発生した東日本大地震で甚大な被害を受けた町でもある大槌町。そこから長い復興期間を経て、現在はあたらしい町の未来をつくるために「成長」へと舵を切り始めました。

町をあげて特産化に取り組んでいる「大槌ジビエ」と「大槌サーモン」をはじめ、2011年からスタートした地域おこし協力隊は、2023年6月時点で総勢20名が活動しています。

移住前の暮らしより、自分と向き合い自分の時間を有意義に過ごせるようになったという声をよくききます。家には太陽が差し込み、窓を開けると新鮮な空気が入ってくるという暮らしは、移住者にとって魅力的に映ることでしょう。自然のなかに毎日の暮らしがあるのが大槌町の大きな特徴です。

一般社団法人おらが大槌夢広場
一般社団法人おらが大槌夢広場

【一般社団法人おらが大槌夢広場】
東日本大震災により激甚な被害を受けた「岩手県大槌町」において、町民・専門家を含めた幅広い知識と行動力を結集し、まちづくりに関する事業を行い、観光業・商工業・農水産業の発展と、それらの担い手である大槌町民の生活再建に寄与する事を目的に、2011年11月11日に「一般社団法人 おらが大槌夢広場」を設立しました。

行政機能の低下した分野の補完をはじめ、外部への情報発信強化、地場産業やツーリズムの活性化、施設運営、地域おこし協力隊事務局、移住定住事務局、震災伝承など「地元の人が育つ機会を提供」するような様々な取り組みを行なっています。

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