「ぶん文Bun」という響きの通り、椎葉村図書館は二ホンミツバチをモチーフにしています。彼らには「逃去性」という、気に入った巣箱には帰って来るけれど、そうでない巣箱には戻ってこないという性質があります。

　開館からもうすぐ4年。「クリエイティブ司書」と、村内各地に本を運ぶ「飛び出す司書」、椎葉村の知恵をデジタルアーカイブする「時おこす司書」の3人は、椎葉村の住民、特に高校入学時から村の外に出て行ってしまう子どもたちを二ホンミツバチに見立て、彼/彼女らが気に入って帰ってきてくれるように、「ぶん文Bun」という巣箱を作ってきました。

　2024年度からはクリエイティブ司書が拠点を北九州に移し、九州の複数個所でクリエイティブディレクションを行うことになりました。その中の一つとして「ぶん文Bun」があり、月に一度来村してもらう関係を継続していきます。

　そんな別れもありましたが、SNSでの情報発信を行う「灯り照らす司書」という新しいメンバーも加わりました。つまり常駐3人の司書体制です。これは人口2300人の村にとっては、とても厚い体制だと思います。

　しかし同時に大きな課題が２つあります。

　それは、全体を統括し続けるクリエイティブディレクターが常駐していないことです。「ぶん文Bun」は大変にコンセプチュアルで、例えばキャラクターのコハチローのSNS運用一つとっても、周到な監督作業が必要になります。

　そして、まだ地域に根差し切れていないことです。開館から4年が経とうとしていますが、村民の中にはまだ訪れたことが無い方が多く、「気軽に利用できない」という声も聞かれます。これを解決すべく「飛び出す司書」と「時おこす司書」が活動していますが、まだ道半ばです。

　これらの課題を解決し、地域に根差したUIターンを生み出す巣箱を作り続ける「シン・クリエイティブ司書」を募集します。

　参考までに、旧クリエイティブ司書が行っていた業務を示します。

・公共図書館コンテンツを活かした自治体ブランディング
・外部図書館ディレクターとも協業した図書館運営方針等の事業企画
・寄稿執筆や講演等を含むメディア対応等の広報活動

　この方向性で巣箱を拡大するも良し、全く違うアプローチも良し。

　もちろん、旧クリエイティブ司書が月1でやって来ますので、上記業務はしっかり引継ぎを行います。その上で、「シン・クリエイティブ司書」のあなたが行いたい業務を、既に着任している3人の司書と共に描いてください。

　司書経験やディレクター経験は問いません。少しでも興味を持たれた方は、ご連絡をお待ちしております。

▼募集詳細はこちら▼
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