
イタドリ煮の継承を手伝って!
開催日程:
12024/10/21 ~ 2024/10/25
最新情報
経過レポートが追加されました!「樽からイタドリを出しました!」
2024/10/23経過レポートが追加されました!「明日、けだし作業です!」
2024/10/21「イタドリ」と聞いて「鶏肉」と勘違いされる方が多いのですが、道端に生える野草、タデ科の植物です。 犬上川上流の山間部では、春にイタドリを収穫してぬか漬け保存します。保存していたイタドリを樽から取りだし、谷水に三日間晒して塩味と酸味を取りのぞき、醤油とお出汁で調理します。 秋から冬の親戚や近所の人が寄る「よびし(寄り合い)」のおもてなし料理の一品にも「イタドリ煮」を作ります。 雪の多い山間部の知恵で、野菜のない冬に、たくあんなど、ぬか漬け保存したものを「けだし(塩抜き・あく抜き)」して塩味を完全に抜いて、醤油や出汁で味をつけなおす煮物料理のひとつです。 環境や食文化の変化で地元でイタドリ煮を作れる人がどんどん減っています。大量に作ってイベントで販売していた団体も高齢化で継承が危うくなってきました。
継承がギリギリ
継承がギリギリの原因は・・・ 1 高齢化 あって当たり前の物で、この地のみに伝わる希少なものと認識されていなかった。 2 環境の変化 鹿の食害でイタドリが減少。 軒下など樽の保存場所や、出しっぱなしに出来る井戸水がある住宅環境の減少。 上流にひとが住んでいない、あく抜きができる谷水がある環境で調理する難しさ。 食品衛生法の改正で販売するには営業許可が必要。 3 手間がかかる 採ってきて、すぐに調理して食べられない。 一人で出来る作業ではない。 などなど・・・。 イタドリ煮に限らず、日本中の郷土料理がよく似た状況にあると思います。


初のお手伝い募集をワークショップで
6年ほど前、多賀町藤瀬公民館に初めて行ったとき、集落の美しさに感動しました。 犬上川大蛇ヶ淵から数百メートル上流の谷が眼下にあり、産卵で遡ってきたビワマスが何匹も痛ましい姿でまだ遡ろうと泳いでいました。水田が段々に広がり集落があり、八尾山が奥に続きます。 ぬか漬け保存に使う米ぬかが豊富に手に入り、山菜が採れる。谷水が山から犬上川に流れる環境を体感しに来てください。
力仕事や気の遠くなる調理作業は、一人ではなかなかできないもの。それを地域のお母さんたちのグループで、味わうために楽しんで作ってこられました。 いっぺん食べたら忘れられん味、皆さん虜になりイベントで販売されるのを楽しみにしてこられました。
YOBISHIプロジェクトで数年前から、習って記録して作り方を追ってきました。 トップの動画撮影した時はグループの人のみで出来ていましたが、動ける人が今年は2人だけになってしまいました。 さらに、今年のイタドリ収穫量は昨年の4分の1となり、色々な事情でイベント販売が出来なくなってしまいました。 イベント販売はできませんが、お手伝いいただいた方に召し上がっていただき、もっと多くの人に知ってもらいたく、そして、現地を見ていただきたくて、初のワークショップ募集をすることにしました。


募集要項
2024/10/21 〜 2024/10/25
22日(火) 10時~11時半ごろ / 26日(土) 10時~14時頃
22日(火) 100円(保険料) / 26日(土) 1000円 大学生以下500円(昼食代・保険料)
多賀町藤瀬公民館 *多賀大社前駅もしくはあけぼのパーク多賀より送迎可(事前予約必要)
・定員:10名 ・最小催行人数:1名 ・解散場所:多賀町藤瀬公民館 *多賀大社前駅もしくはあけぼのパーク多賀より送迎可(事前予約必要) ・スケジュール: 【1日目】 日時:10月22日(火) 10時~11時半ごろ 開催場所:多賀町藤瀬公民館周辺 滋賀県犬上郡多賀町藤瀬589 集合場所: 9:20多賀大社前駅(事前予約必要) 9:30あけぼのパーク多賀(事前予約必要) 10:00 多賀町藤瀬公民館 参加費:保険料100円 内容:イタドリをぬか漬け樽から出して洗い谷水に浸す作業の見学、お手伝い 郷土料理の継承。 ※2日目参加不可の方はレターパックを準備いただければ出来上がりを発送します。140g 500円
【2日目】 日時:10月26日(土) 10時~14時ごろ 開催場所:多賀町藤瀬公民館 滋賀県犬上郡多賀町藤瀬589 集合場所: 9:20多賀大社前駅(事前予約必要) 9:30あけぼのパーク多賀(事前予約必要) 10:00 多賀町藤瀬公民館 内容:イタドリを谷水から引き揚げ、洗い、調理します。 昼食付(多賀のお米のごはん・多賀の味噌玉味噌汁・イタドリ煮) 参加費:1人1000円・大学生以下500円(昼食代保険料込み) (お持ち帰り用140g 500円)
各回〆切:10月18日 各回定員:10名 申し込み先・お問合せ:多賀町立文化財センター *イベント内容が変更になることがあります
共催:YOBISHIプロジェクト・藤瀬レディースファレー高取 協力:多賀町教育委員会・多賀町まちづくりネットワーク
このプロジェクトの経過レポート
このプロジェクトの地域

多賀町
人口 0.64万人

龍見 茂登子が紹介する多賀町ってこんなところ!
多賀町富之尾の大瀧神社横を流れる犬上川、写真の大蛇ヶ淵には大蛇が住んでいたという伝承「小石丸伝説」があります。
その昔、「稲依別王命」が「小石丸」という忠犬を連れて猟をされていました。しかしミコトがお疲れになって休んでいると、小石丸がけたたましく吠え立てます。ミコトがやかましい!となだめるも吠え立てます。ミコトは腹を立てて、犬の首を跳ね飛ばしてしまいました。ところが、跳ね飛ばされた小石丸の首は大蛇の喉に噛みつきミコトを救われました。
ところで、「小石丸」の子孫「鎮平六」が丹波篠山市でバケモノ退治をしたという伝説があることを知りました。「近江の国の犬上郡に鎮平六という犬がおって、バケモノを退治してくれる」という神のお告げがあり、かり出されて犬飼村の大歳神社へ行ったという。 近江の豪族が、古代水利などを治め、各地を治めていった歴史的背景が民話からうかがえます。
このプロジェクトの作成者
香川県東かがわ市生まれ 高校卒業後、県外の大学に進学 大学卒業後、東京で就職。 転職後、京都市内に住む。 結婚して、京都府木津川市に住む。 その後、天理市、奈良市に住み、 現在パートナーの実家がある滋賀県多賀町に住んで16年になります。 多賀町の自然の美しさに感動し、草花の種類の豊富さに驚き、越して来たころは植物図鑑片手に植物の名前を調べ歩きました。 2014年頃より、多賀町の民俗聞き取り調査に参加。 主に食文化について調査しています。 2019年、多賀町中央公民館オープン時に、地元の郷土料理を展示してふるまうイベントを主催。 2019年4月より、「多賀の食べるをつなぐ」をコンセプトにYOBISHIプロジェクトがはじまりました。 現在YOBISHIプロジェクトの代表をしています。 YOBISHIよびしとは、多賀町の方言で親戚やご近所さんを呼んで行事の時などにおもてなしをすること。 多賀町に伝わる郷土料理の聞き取り調査をして、レシピ化する活動をしています。聞き取った内容は、noteに綴り公開。また、動画撮影をしてYouTubeで少しずつ公開しています。 イベント情報はYOBISHIのInstagramアカウントで発信中。 年数回イベントに合わせて、町内全戸に「よびし通信」を発行。