離島・小豆島で農業を行う地域おこし協力隊を募集します!

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「興味ある」が押されました!

2024/12/17

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2024/12/17

瀬戸内海に浮かぶ島・小豆島。

オリーブ栽培発祥の地であるこの島は、地中海を思わせるオリーブ並木がゆらゆらと潮風に揺れ、とても穏やかな時間が流れています。

また、オリーブだけでなく、しょうゆ、つくだ煮、手延べそうめんなど、離島ですが大変多様な伝統産業が根付いており、棚田での米作りといった伝統的な一次産業もあります。

しかし、ほかの離島の例にもれず、島のそれらの産業では、大変深刻な人手不足が起きております。

このまま何もしないでいると、はるか昔から継承されてきたこれらの伝統産業が、縮小してしまったり、立ち行かなくなってしまう日が来てしまうかもしれません。

そこで、今回は、「棚田保全」と「オリーブ栽培」という小豆島の”農業”の分野で、実直に土を耕し、島の農業の未来と向き合っていただける地域おこし協力隊員2名を募集します。

棚田に稲が育ち、オリーブの木々が揺れる島の原風景を未来につなぎたい

小豆島でも山間部に位置する小豆島町中山地区には、中山千枚田という棚田があります。日本の棚田百選にも選ばれているこの棚田には、大小約800枚の田んぼがあり、初秋には黄金色に輝く稲穂が頭を垂れ、島の原風景の一つとなっています。

また、この棚田では、約300年前から行われている”虫送り”という行事があります。この行事は、人々が火手(ほて)と呼ばれる竹のたいまつを田にかざしながらあぜ道を歩き、害虫を払い豊作を願うもので、暗くなった棚田の中を、たいまつの火の列が進んでゆくその光景は、とても幻想的です。

この光景もまた、島の自慢の原風景ですが、棚田で耕作を行う人は年々減ってきており、稲が育てられていない”耕作放棄地”が増える中、私たちは、いつか棚田でのコメ作りがなくなり、虫送りの火の列や、金色の稲穂が実る原風景が失われてしまうのではないか、という危機感をもっています。

そして、島の原風景といえば、穏やかな瀬戸内海を背景に、オリーブの木々が風に揺れる風景もあります。

小豆島でオリーブ栽培が始まったのは110年以上前。以来、栽培技術を研究し、高めていきながら、日本におけるオリーブ栽培の”オンリーワン”としてそのブランド地位を確立してきました。

そのため、島ではオリーブ産業に従事する人も多く、令和5年の小豆郡内でのオリーブ収穫量は418トンにものぼります。また、約2,000本のオリーブを栽培し、多様な側面からオリーブに触れることができる「道の駅小豆島オリーブ公園」は、国内外からのお客さんで連日にぎわい、島のオリーブ産業はとても活気にあふれて見えます。

しかし、前述の中山地区の棚田と同様、高齢化や担い手不足はオリーブ産業にも及んでいます。活気にあふれて見えるその一方で、「自分は高齢になり、後継者もいない」と一から築き上げたオリーブの会社を手放す人もおり、「オリーブをつくる人」をなんとしても増やしていかなければならない時期がすでに来ています。

棚田を守り、オリーブ産業を継承し、島の原風景を未来につなぎたい。 農業で、島の未来をつくってほしい。

そんな想いから今回のプロジェクトは始まっています。

島の原風景 中山千枚田
やさしく揺れるオリーブの木

棚田保全とオリーブ栽培に取り組む隊員、それぞれ1名を募集します。

今回募集させていただくのは、「中山棚田保全推進員」と「オリーブ栽培・魅力発信推進員」それぞれ1名です。具体的な活動内容は以下のとおりです。

『中山棚田保全推進員』の活動内容

・棚田保全活動 小豆島町中山地区にある中山千枚田において、指導を受けながら棚田の耕作、石積みの修繕、景観保全などに従事していただきます。

・定住に向けた関係づくり 退任後は、起業したり、農業等に従事し、町に定住していただきたいです。そのためにも、地域の人たちや関係団体の皆さんと良好な関係を築いてください。

・棚田の活性化 保全とともに活性化も。様々なやり方があると思いますが、相談しながら一緒に考えましょう。

”中山棚田保全推進員はこんな方にぴったり” ・美しい原風景の作り手となることに興味がある ・伝統的な農業の継承に意欲があり、情熱もある ・体力に自信がある(狭い棚田の中で、重量のある耕作機械を操るのはけっこう大変) ・コミュニケーション能力に長けている ・農業の経験がある(なくてもOK)

『オリーブ栽培・魅力発信推進員』の活動内容

・プロ集団がはたらく「道の駅小豆島オリーブ公園」でオリーブ栽培 先輩たちに教わりながら、水やり、草刈り、施肥、剪定、収穫、選果、採油など栽培に関するあらゆることを行っていただきます。体力は必要ですが、きっと楽しい!

・イベントでのオリーブの魅力発信 島の内外で行われるイベントで、オリーブオイルの試飲などを行い、魅力を発信していただきます。着任していただく令和7年度は「大阪・関西万博」に加え、3年に1度の「瀬戸内国際芸術祭」(小豆島にも多数の作品を展示予定)が行われますので、魅力発信のビッグチャンスです! また、町が独自で行っている「オリーブ検定」の実施や、地元の子どもたちに向けた「収穫体験」もお手伝いをお願いします。

・就農や”オリーブに関係する企業”への就職に向けた関係づくり 活動しながら、退任後の定住に向け、就農や”オリーブに関係する企業”への就職を目指していただきます。オリーブ公園と役場を行き来していれば、自然とたくさんのオリーブ栽培関係者に出会います。いろいろな人の体験談を聞いたり、相談したりして、定住に向けた具体的なイメージを一緒につくっていきましょう。

・オリーブの可能性をひろげる、新企画の考案 オリーブ栽培のことがだんだんわかってきた頃に、オリーブ産業がこれからも元気であるための、あなたならではの新企画を考えてください。

”オリーブ栽培・魅力発信推進員はこんな方にぴったり” ・事務作業も現場作業もできる、好きである ・どんな仕事も積極的に行う ・体力に自信がある ・道の駅小豆島オリーブ公園や小豆島町役場オリーブ課をはじめ、関係者が多岐にわたるため、コミュニケーション能力に長けている方 ・オリーブ栽培は個性がでるため、多様なやり方に理解を示すことができる

【そのほか】給与や福利厚生のこと ・「中山棚田保全推進員」は週5日、1日7時間勤務で、年収約320万円です。 ・「オリーブ栽培・魅力発信推進員」は週4日、1日7.5時間勤務で年収約280万円です ・家賃は5万円まで町が負担します ・箱バンか軽トラ、活動用の車を1台貸与します(ガソリン代も町が負担します) ・活動に必要なパソコン・カメラなどの備品、研修参加費なども負担します ・小豆島町には現在13名の隊員がいるため、体験談を聞いたり、お悩み相談をする相手に困りません

応募の締め切りは令和7年1月31日15時です。

細かい募集の内容は小豆島町役場ホームページで見ることができ、応募フォームも設けてありますので、皆さまのご応募よろしくおねがいします!

また、このプロジェクトに共感していただけましたら、「興味ある」ボタンも押していただけると大変うれしいです。

棚田での稲刈り 体力勝負です
こどもに大人気 オリーブ手摘み収穫体験

小豆島町役場

このプロジェクトの地域

香川県

小豆島町

人口 1.39万人

小豆島町企画財政課が紹介する小豆島町ってこんなところ!

小豆島町は、日本におけるオリーブ発祥の地として、また、壷井栄の小説を基にした映画「二十四の瞳」の舞台として全国的に知られており、オリーブ発祥の地にはオリーブ公園、「二十四の瞳」の地には再映画化のセットを保存した二十四の瞳映画村があり、多くの観光客で賑わっています。そのほか、日本三大渓谷美に数えられる寒霞渓、18世紀頃に始まり、現在も伝承されている農村歌舞伎舞台など多くの観光スポットを有しています。

産業は、醤油、佃煮、素麺などの食品産業が中心で、電照菊やスモモなどの農業、大坂城築城からの歴史を有する石材業、豊かな観光資源を生かした観光関連産業やオリーブ製品の製造業も盛んです。

そして、令和元年5月に「知ってる?悠久の時が流れる石の島~海を越え、日本の礎を築いたせとうち備讃諸島~」が日本遺産に認定されたほか、令和6年9月には小豆島が持続可能な観光地として国際認証「シルバーアワード」を受賞するなど、地域の持続可能性に意欲を持って取り組んでいる町です。

このプロジェクトの作成者

瀬戸内海に浮かぶのどかな島、小豆島。その島にある小豆島町は、人口約1万2千人。 日本三大渓谷美に数えられる名勝・寒霞渓や道の駅小豆島オリーブ公園、海の駅・道の駅小豆島ふるさと村、二十四の瞳映画村など多くの観光地を有するほか、瀬戸内国際芸術祭をきっかけに多くのアート作品も生まれ、国内外からのお客さんでにぎわっています。 また、オリーブ、そうめん、しょうゆ、つくだ煮など、小さい町ながら多くの伝統産業があることも特徴です。

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