
なぜ大秘境「諸塚(もろつか)」へ? 【いっしーの諸塚村移住体験記 前編】
公開日:2025/01/22 02:41
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2025/02/04後編はこちら! https://smout.jp/plans/20907
■プロフィール 名前:石元 大稀(自称「いっしー」) 出身地:兵庫県西宮市 職業:地域おこし協力隊(農林業分野) 移住時期:2024年4月 前職:大学生 座右の銘:「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり(訳:人生は浮き沈みくらいある。気楽にいこうや!)」
■SNS Instagram:https://www.instagram.com/moro_okoshitai/ X (Twitter):https://x.com/moro_okoshitai
地域おこし協力隊を選んだわけ
諸塚に来る前、私はIT企業への就職を目指して関東の大学で情報系の学科を学んでいました。しかし入学当初からコロナ禍に見舞われ、キャンパスにはほとんど行けず友達もできないなど、本来の大学生活が送れずに味気なく過ごす日々が続きました。そんな中これまで漠然と考えていた自身の進路に疑問を抱き始め、またちょうどその頃読書にふけって昔の暮らしに興味を持っていた私は、自然に沿った暮らしの技術を幅広く学べる進路はないものかと探し始めました。 具体的に興味を持っていたのは農業、林業、木竹工芸、建築、狩猟などなど…挙げ始めるときりがありませんが(笑)これらを学ぶ上で都合の良い職を探していた折、たまたま知ったのが「地域おこし協力隊」の存在でした。当時の認識では「3年間お金もらいながらしたいことができて、起業や定住の支援まで受けられる!?そら天職やがな!!」くらいのもんでしたが…。


諸塚との出会い
地域おこし協力隊は自治体ごとに募集内容が様々あることを知り、いざネット上で探し始めると気になる自治体がいくつか見つかりましたが、そのうちの一つが「諸塚村(もろつかそん)」でした。九州のほぼ真ん中にある山奥の小さな村。求める人材は農林業分野を盛り上げる人。良い意味で曖昧に思える募集内容が、幅広く学びたかった私には合っている気がしました。 試しに候補地をいくつか下見して回りたいということで、たまたま最初に訪ねることになったのが諸塚村でした。実際に見て回って、展望台からの山々の景色が壮観なのは言うまでもありませんが、当時案内してくださった方のおかげで素晴らしい出会いとも巡り逢えました。2泊3日の旅程を終えて家で改めて振り返った時、「もうここに進路決めてしまおうか」と決心がつき、他の候補地を回るのもやめて正式に諸塚村地域おこし協力隊への応募手続きに取り掛かりました。


Q&A ~諸塚のあれこれ~
Q:諸塚の人はどんな人? 「山奥の村」と聞くと、中には「閉鎖的で村八分とかもあるんでは…?」と思われる方もいるかもしれません(笑)実を言うと私も移住前にそういう不安はあって、覚悟を決めて飛び込んだのを覚えています。結果として言えるのは、皆さん温かみに溢れる素直な方たちです。お節介と思えるほどに世話焼きで優しく、時に諸塚に来たことを感謝されることまであるので最初は恐縮しっぱなしでした。
Q:「地域おこし協力隊」はどう見られる? その地域での「地域おこし協力隊」の沿革によって様々あるでしょうが、諸塚ではしばしば別のボランティア制度と混同されることがあります。地域おこし協力隊制度がまだ浸透しておらず、これから自分たちの活動を周知する中で良いイメージを持ってもらえるよう取り組みたいと考えています。
Q:暮らしの利便性は…? ここが諸塚に来て一番驚いたことなのですが、村内にコンビニがあって、Amazonは最短翌日に届いて、携帯は大抵の場所で使えて…しばらく暮らす中でふと「あれ、前の暮らしとあんまり変わらん…?」と気が付きました。もちろん人によって求める利便性は違えば、地域や集落によっても差があるので一概には言えませんが、私としては不便は感じていないのが率直なところです。
Q:他に何か大変なことは…? 私が個人的に苦労したのは車に慣れることです。すでに車をバンバン乗り回せる方であれば何の憂いも要りませんが、移住当時の私は運転が不慣れなどころか乗り物酔いもひどく…。やはり山道が多いので最初は度々しんどくなることもありましたが、そんな人間でもしばらく住めば1, 2時間の運転は近所のようなもんです(笑)


このプロジェクトの地域

諸塚村
人口 0.13万人

星川 達哉が紹介する諸塚村ってこんなところ!
諸塚村は宮崎県の奥地に位置し、面積の90%以上が山林です。農業に適した平地が少ないため、村人は昔からこの山林を活かして生活してきました。現在でも、村の主な仕事といえば林業と原木シイタケです。
針葉樹と広葉樹を混植することで形成されたパッチワークのような独特の景観は、「モザイク林」として村の象徴になっています。環境に配慮したこの山づくりが評価され、村内の山林の多くがFSC森林認証を取得しています。
諸塚村といえば「山」「シイタケ」「モザイク林」、そんなイメージの村です。
▼諸塚村役場ウェブサイト https://www.vill.morotsuka.miyazaki.jp/
このプロジェクトの作成者
宮崎県諸塚村役場に勤めています。地域おこし協力隊の担当です。私と一緒に諸塚を盛り上げてくださる方を大募集しています。山々に囲まれ、おいしい自然の恵みがあなたを待っているかも?気軽にご連絡ください!