
【姫路市】島で働く協力隊の仲間に突撃インタビュー中編【Jターン協力隊が島の魅力をご紹介!】
公開日:2025/02/17 04:43
最新情報
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2025/03/31「興味ある」が押されました!
2025/03/07~ここは家島 瀬戸の島 ここが始まりの島~ 姫路市家島地域おこし協力隊としてR5年4月に着任した隊員が見つけた島の魅力を定期的に発信します。記念すべき第15回となる今回は特別編として姫路市家島諸島で働く協力隊の仲間を紹介したいと思います。元々、この地域に所縁を持つ自分だからこそ、島の魅力を発信してさまざまな人に来てもらうことで島々に恩返しができればと思います。
なお、島自体の紹介は過去の記事(SMOUT記事:https://smout.jp/plans/8493 )やページ下部をご覧ください♪
■この記事と書いた人について
姫路市家島地域おこし協力隊の小林昂祐(こばやしこうすけ)です(島の人たちは同じ苗字が多いので名前で呼ぶのがスタンダードだったりします。なので、私もそれに倣って昂祐(こうすけ)で活動しています)。私は母親の実家が同じ家島諸島の坊勢島で所縁があり、一般的な地域おこし協力隊とは異なり、最初から顔見知りも多いです。しかしながら、あるいは、恥ずかしながら、私自身は一度もこの島で住んだことはありませんでした。そんな私ですが、この島に「ただいま」と言えるくらいに原点の場所でもあります。 この記事はそんな私が感じたり、体験したり、再認識した家島の魅力を紹介する場所です!
皆様、こんにちは。姫路市家島諸島地域おこし協力隊の昂祐です。いつもは島の魅力をJターンした私の視点から紹介している、当ブログですが、前回に引き続き<特別編>をお送りします。
(注意:この記事は別記事の続きになります。まずは前編からご覧ください。)
二人が感じる地域の魅力を聞いてみました!
(昂祐:以下、昂) そういう意味では今年のアイランダーはしっかりと地域にフォーカスした取り組みとなりましたよね。ところで今更ですが、お二人が感じる地域の魅力ってどんなものですか?まずは文化や伝統行事の中で感動したものがあれば教えて下さい。 (阪井さん:以下、阪) 文化や伝統行事とは少し違うかもしれませんが、30回続くペーロンフェスタは島らしい海のイベントで、海はきれいだし、船はかっこいいし、来島者にも好評で、坊勢島を象徴するイベントだと感じています。ただ、実際の運営は暑い中での準備といった負担の大きさ等から、モティベーションの維持がむずかしくなっています。今年は運営スタッフからの要望で、学生ボランティアを新たに募集しました。大学生が熱心にハツラツと取り組んでくださる姿に元気をもらいました。 (岡庭さん:以下、岡) 私は採石・海運業ですかね。活動の中で石材採掘協同組合の方にお話を聞く機会があったのですが、何気なく使っていた神戸空港などの地盤が家島の石で造られていると知りました。これは島に移住しなければ知れなかったことですし、「なんて縁の下の力持ち産業なんだ…!」と、話を聞きながら思わずうるうるしたのを覚えています...
昂) ふむふむ。阪井さんは地域で行われているイベントに、岡庭さんは地域だけでなく日本を支え続けてきた産業にそれぞれ心打たれたということですね!自分も小さい頃に祖父に連れて行ってもらったサバの餌やりに感動したことを思い出しました。みんな違ったところに魅力を感じているのが面白いですよね!では次に島への移住というと「都会にはない日常の特別さ」みたいな事がよく言われますが、家島諸島での暮らしや自然環境についても魅力を教えて下さい。 阪) なんといっても、周りが海に囲まれていて、常に海を見ながら生活できるところです。通勤や仕事中の移動、お散歩のときなど、「海の見える道から行こう」と思う等、いつも海が見られる環境ってすばらしいな…と日々感じて暮らしています。他の移住者の方と畑をシェアしているので、作物を育てたり、収穫したり…というのも、楽しいです。 岡) 私は3つあって、1つ目は毎朝の通勤路で、朝日に照らされるキラッキラの海面を眺められる幸福感です。2つ目は大きな声で「おはようございます‼」と挨拶すると微笑み返してくれる、人との繋がりのあったかさ。3つ目は徒歩で海に行けてコンパクトに用事を済ませられる快適さです。 昂) 海が見える、近くにあるというのが共通の回答でそれが魅力なんですね!自分はそこまで感動した記憶はなかったのですが、二人の話や他の移住された方の話を聞いて意識するようになったかもです。確かに季節ごとに異なった色味や海から聞こえてくる様々な音は落ち着きます。また、ヒトとのつながりというのが二人に共通していたと思います。ではこんな質問をしてみます。


地域の方々との関係と卒隊後のビジョンについて
昂) 先ほどのお話で、畑のシェアや挨拶をしたときの軽いやりとりを回答していただきました。そのような素敵な日々を過ごす中で地域の方々と心が通じ合ったと感じたエピソードはありますか? 阪) みかん山の世話を手伝ってもらえないか…と相談があったことです。前々から何かお手伝いできることがあったら言ってくださいね…と言っていたのが、その方の心に残っていたのだな…と思い、うれしかったです。移住者の方にも声をかけ、希望者の方と協力しながらお世話をしようと計画中です。移住者の方も、坊勢島で何か協力できることがあれば…と思ってくださる方がいらっしゃるので、その気持ちを結実できるように取り組んでいきたいです。 岡) 活動の一環で出演したテレビ撮影の際に、いつもお世話になっている島民の紹介をちらっと入れたことがあって。ご本人が放映された部分に気づいてくれて「素敵に紹介してくれてありがとう~!何度も録画見返してる」と後日嬉しそうにご報告いただいたんです。伝わってよかった~!と嬉しくなりました。
昂) とてもいいですね。頼られたり、褒めてもらえたり、お礼を言ってもらえる。聞いているこちらも【なんかそういうの良いよね】って思えるエピソードだと思います。自分の考えですが、それが地域の幸福感、活力になっているのでは?と仮説を立てています。そこで、それをもっと広めるため自分は卒隊後に地域で新しい産業として缶詰工場を作って、島の人たちと一緒に働きたいです。お二人は卒隊後に考えていらっしゃること、ありますか? 阪) 私は2つあります。1つは、はじめてしまった地域猫活動の継続です。猫は生き物なので、ほったらかしにすることはできません。現在も協力してくださっている方と地域猫の見守り活動を継続したいと思います。 もう1つは活動中、坊勢島をテーマに卒業設計を制作された大学生がいて、「坊勢島にシェアカフェ・シェアキッチンがあったら」と提案してくださったんです。島内も島外の方も利用できてコミュニケーションが取れるような場が必要ということかな…と思い、実現可能かどうか、現在、計画を練っている段階です。 岡) 着任前には、ゆくゆくは空き家改修をして都市部の疲弊した方が何度も帰ってきたくなるサードプレイス的な場づくりをしたいと思い描いていました。が、今あるものを活かした方がいいのでは?や果たして自分にできるのか?など、絶賛模索しているところです。何かしらの形では、大好きな家島諸島に関わっていきたいと思っています。


協力隊として苦労したこと
昂) それぞれの夢の形が見えてきている感じですね。岡庭さんがいいことを言ってくれましたが、活動を始めた頃と今で、「協力隊としての自分」に何か変化を感じますか? 阪) 始めた頃は、とにかく言われたことをやるだけで精一杯でした。現在は「坊勢島への定住」を目標に活動しています。地域おこし協力隊は都会からの移住を促進させる制度だととらえ、前向きに取り組んでいます。よくも悪くも他人の評価が気にならない性格なんです。もしかしたらもうちょっと周りの評価を気にした方がいいのかな?と思ったりはします。 岡) 着任当初は、先輩方にご挨拶回りや日々の活動の進め方など手取り足取り教えて頂いていましたが、徐々に自分の活動スタイルを取り入れながら実行に移せるようになってきました。マインド面では、人の目を気にしすぎないように心掛けていることも変化です。信頼で成り立つ仕事なので、様々な立場の方の目を気にして自分のやりたいことを主張できずにいましたが、わかってくれる人はわかってくれると割り切ったら楽になりました。 昂) 初めのころは余裕もないし何かと苦労も多かったと思います。例えば地域の方々とのコミュニケーションで、言葉や文化の違いで苦労したことはありましたか? 阪) 坊勢の言葉は早口で、微妙に関西弁とも違うので聞き取るのはむずかしいです。大家さんに勝手に家に入られる問題は、移住当初からあり、行政担当者に訴えてもどうしようもなく、今でも非常にストレスを感じています。地域おこし協力隊の研修に行ったときに、家の玄関を勝手に開けてものを置かれる、よかれと思ってやっていることはわかるのだけどとっても嫌というような発言を聞いて、地方あるあるなのかな…とは思っています。 岡) 関東から関西への移住だったこともあり、当初はもう本当に方言が聞き取れなくて。会話が右から左へ受け流される日々でした…。しかも同じ諸島でも地域によって微妙に違う…。毎日必死にリスニングして耳を鍛え、皆と同じタイミングで笑えた時にはすごく嬉しくて感動しました!! 昂) 島ごとに少しずつ違っているのが面白い!と岡庭さん言ってましたもんね。そういえば地域の方とのコミュニケーション研修など色々な研修を受けにも行ってましたよね?実際受けて何か変わりましたか? 岡) 研修にたくさん行かせて頂けたおかげで、道端ですれ違った時のスモールトークから、話を膨らませていくヒアリング力が身についたかなと思います。地域がコンパクトな分、短期間でPDCAを回せて身に着けることができ、成長に繋がりました。 昂) 地域に溶け込むための努力がそのままスキルアップやご自身の成長にも繋がっているということですね。
さて、もともと1つの記事でまとまる予定だったこのインタビュー企画ですが、気が付けば2本目も文字数の限界を迎えてしまいました(汗)。それだけ思いがあるということで、読者の皆さんにはご理解を頂戴できたらと思います。というわけで、まさかまさかの次回に続く!


このプロジェクトの経過レポート
このプロジェクトの地域

姫路市
人口 51.98万人
姫路市地域おこし協力隊が紹介する姫路市ってこんなところ!
姫路市家島諸島とは・・・ 兵庫県姫路市の沖合い18kmの瀬戸内海に浮かぶ大小40余りの島々から成る家島諸島。家島、坊勢島、男鹿島、西島の4島が有人島です。 家島諸島の魅力の一つは、島の近海で獲れる新鮮な魚介類です。複雑な海岸線に囲まれた島周辺は、魚の格好の棲み家で、タイやタコ、アジなど年中多くの魚介が揚がります。特に、ぼうぜ鯖、ぼうぜがに(ガザミ)、華(はな)姫(ひめ)鰆(さわら)、白鷺(しらさぎ)鱧(はも)はブランド魚として売出し中で、島内の旅館や飲食店には新鮮な魚料理を求めて多くの来訪者があります。 また、家島本島の港の両側に山が迫る裾野に石材運搬船、ドックや建物が並び、島の人たちが生き生きと行き交う瀬戸内の港町や、隣接する坊勢島の湾奥の漁港を取り囲む漁村の風景は他の島では見かけることが少ない貴重な風景です。 まるで昭和にタイムスリップしたような原風景を大阪からは2時間、姫路市本土からは30分の至近距離で味わえます。 ぜひ一度、足を運んでみてください!
このプロジェクトの作成者
姫路市政策局ひめじ創生戦略室です。 主に兵庫県姫路市の離島、“家島諸島”で活躍する地域おこし協力隊に関する情報等を掲載します。 家島諸島とは・・・ 兵庫県姫路市の沖合い18kmの瀬戸内海に浮かぶ大小40余りの島々から成る家島諸島。家島、坊勢島、男鹿島、西島の4島が有人島です。 家島諸島の魅力の一つは、島の近海で獲れる新鮮な魚介類です。複雑な海岸線に囲まれた島周辺は、魚の格好の棲み家で、タイやタコ、アジなど年中多くの魚介が揚がります。特に、ぼうぜ鯖、ぼうぜがに(ガザミ)、華(はな)姫(ひめ)鰆(さわら)、白鷺(しらさぎ)鱧(はも)はブランド魚として売出し中で、島内の旅館や飲食店には新鮮な魚料理を求めて多くの来訪者があります。 また、家島本島の港の両側に山が迫る裾野に石材運搬船、ドックや建物が並び、島の人たちが生き生きと行き交う瀬戸内の港町や、隣接する坊勢島の湾奥の漁港を取り囲む漁村の風景は他の島では見かけることが少ない貴重な風景です。 まるで昭和にタイムスリップしたような原風景を大阪からは2時間、姫路市本土からは30分の至近距離で味わえます。 ぜひ一度、足を運んでみてください!