【後編】紀州備長炭の製炭会社が、大自然とともにはたらく製炭職人を募集しています。

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「興味ある」が押されました!

2025/03/16

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2025/03/16

大自然に囲まれた東紀州地域で、紀州備長炭の製炭職人を募集しています!

多くの漁師町を有しながらも総面積の90%が山林であり、豊かな自然をもつ三重県北牟婁郡紀北町。その矢口浦という集落で活動する『大自然本舗 えむてぃ』は、本場和歌山県のお墨付きを得て、三重県のウバメガシを原料とした最高品質の紀州備長炭を作っています。

代表の津村さんは30年以上のキャリアを持つ製炭職人。津村さんの作る最高級の備長炭は、国内外から注文が入るほど人気です。 一方で需要は増加しているものの最近では人手不足も相まって供給が追い付いていないという現状があり、『大自然本舗 えむてぃ』では従業員を募集しています。

*このプロジェクトは後編になります。ぜひ前編と併せてお読みください。

炭焼き職人に向いている人とは?

大自然本舗えむてぃさんでは、原木の伐採から出来上がった炭の箱詰めまでを、一貫して行っています。職人たちの業務も炭の焼き上げのみならず、原料となるウバメガシの伐採や運搬をしたり、窯の中へ積み上げやすいよう原木を整えたり。また出来上がった備長炭も自分たちの手で選別して箱詰めを行っています。 そのほとんどの工程が体力勝負なため、炭焼き職人に一番に求められる素質は、言わずもがな体力に自信があることでしょう。

では体力以外ではどんなひとがこの仕事に向いているのでしょうか。

重要なのは「炭焼きという仕事を面白いと感じること」だと職人たちはいいます。

炭焼きは非常にアナログな技術で、窯の中は見えないため感覚で取り出すタイミングを決める必要があります。煙の色や匂いが変わることで判断し、それによって炭の善し悪しが変わってくるそうです。新井さんは「もっといいものを作るぞ」と没頭できるような、より良いものを作ることをひたむきに追求できるような人なら向いているかもしれないと言います。

またひとつひとつの作業だけでなく、より広い視点でこの職業をみることも重要だそうです。炭焼きという仕事を通して自分自身が森林の保全や自然の循環にとって大切な役割を担っているのだと感じることは、モチベーションを大きく向上してくれます。

おなじく職人の鷹取さんは、4年前に移住し大自然本舗えむてぃで製炭職人として働き始めました。移住前から一次産業や自給自足の生活に関心があったそうで、前職は漁師を、その前は農業を経験してそんな暮らしを模索していました。

山で材料となる気を切り出す作業や焼き上げた炭を熱風とともに窯から取り出す窯出し。 製炭の工程の中でもとくに過酷に思える部分ですが、鷹取さんはそんな作業にこそ充実していると感じられるそう。 体を動かし汗をながして、そうして自分の生活の糧を得るという、とてもシンプルで根源的な喜びを実感することができる。ここはそんな生き方を知ることができる場所なのかもしれません。

山で食べるお昼ごはんや、自宅で備長炭を使って料理をするのも楽しみのひとつ。自分たちで焼いた紀州備長炭を使ってパンやお魚を焼いたり、最近ではコーヒーの焙煎なんかもしているそうです。 「やっぱり違うんですよ、オーブントースターとかで焼くのとは。一回こんなおいしい味を覚えちゃうと、もう戻せないじゃないですか。」 炭から火おこして調理する。現代の社会に慣れ切った私たち見るとちょっと面倒に思えるかもしれないけれど、かつてあった原始的で人間的な暮らしを踏襲しているだけなのかもしれません。

仕事を通じて森林保護に貢献して、自然との調和を大切にする暮らしがしたい。 ものづくりや手仕事が好きで、伝統産業の継承や「職人」という生き方に惹かれる。 自然の中で存分に体を動せる仕事がしたい。 よりよいものを作ることをひたすらに追及するのが好き。 現代の生活を見つめなおして、より人間的に生きたい。

そんな人ならばきっと、炭焼き職人という生き方に心から魅了されるのではないでしょうか。

*大自然本舗えむてぃさんは現在Instagramにて作業の様子などを発信中です。 また求人情報についてはハローワークにも掲載されています。

津村代表の後継者・津村衛さん。津村さんのInstagramで作業風景等を発信中。
津村代表の後継者・津村衛さん。津村さんのInstagramで作業風景等を発信中。
備長炭で焼いた干物。コーヒーの焙煎やお団子を焼くだけでも、炭が違えば味も変わる。
備長炭で焼いた干物。コーヒーの焙煎やお団子を焼くだけでも、炭が違えば味も変わる。

このプロジェクトの地域

三重県

尾鷲市

人口 1.40万人

尾鷲市

尾鷲市定住移住コンシェルジュが紹介する尾鷲市ってこんなところ!

三重県南部・太平洋を望む沿岸地域に位置し、温暖多雨な気候と黒潮によって古くから漁業、林業で栄えてきた尾鷲市。世界遺産・熊野古道伊勢路が通い、全国有数の降水量を誇る『雨の町』としても有名です。 過料発電所の撤退に伴い大幅に人口減少が進み、過疎化の最先端に立つ地方都市として、地方創生のための様々な取り組みを行っています。

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

「尾鷲に新しい人の流れをつくる」をミッションとして、尾鷲市内にある築90年の古民家を活用した事務所『おわせ暮らしサポートセンター』を構えて活動中。尾鷲での定住や、地方での豊かな暮らしを求めて尾鷲への移住を目指す人に向けた、空き家バンク・仕事バンク・移住体験住宅などの多彩な定住移住サポート業務を行っています。

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