
多拠点居住お試し体験レポート⑮~この街での暮らしを想像しながら過ごしてみる~
公開日:2025/03/27 05:49
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2025/03/30「興味ある」が押されました!
2025/03/29「多拠点居住生活してみたいな~」なんて考えたこと、一度はありませんか? コロナ禍を経て、フルリモートワークやテレワークを活用した柔軟な勤務形態が広がっている中、岩手県花巻市では、居住地=拠点を1か所に限らずに全国いろいろなところに拠点を持つ「多拠点居住者」を花巻市に呼び込む取り組みとして、実際に多拠点居住者や、首都圏等のハイブリットワーカー・テレワーカーに花巻で交流や宿泊などを体験をしていただき、その様子を情報発信する取り組みを行っています。
今回は、花巻市を訪れた、Sさんがまとめた体験レポートをご紹介したいと思います。
花巻到着! 賢治ファン移住者の塩野さんに聞く花巻移住
【自己紹介と参加に至った経緯】 はじめまして!2025年2月に開催された花巻市の他拠点居住体験ツアーに参加した者です。 まずは簡単に自己紹介させてください。都内のIT企業でインハウスのデザイナーとして働く30代、月に1,2回出社する以外は、基本的に自宅でリモートワークをしています。 出張や旅行で新しい景色や食べ物のおいしさ、人との出会いに感動する度に、いつかは東京から離れた場所で暮らしてみたいなという気持ちがありました。 とはいえ、関東から一度も出た事がない自分にとっては、いきなり単身での完全移住にはちょっと勇気がいるかも・・・。そんな風に考えていた時、気になり出したワードが多拠点移住。まずは他の地域での暮らしを体験しながら、ライフステージに合わせてシームレスに暮らしの拠点の比重を変えていけるとといいなと考えたのです。
【花巻到着! 賢治ファン移住者の塩野さんに聞く花巻移住】 東京駅から新幹線に乗り3時間ほど。だんだんと変化していく景色に心が躍ります。 新花巻駅に降り立つと澄んだ空気の冷たさに驚きました。 集合場所から参加者みんなでバスに乗り込み、宮沢賢治記念館にて交流会。宮沢賢治が好きすぎて移住したという元地域おこし協力隊、「まきまき花巻」編集部の塩野さんのお話を伺います。年代も近く、女性一人暮らしでの首都圏からの移住ということで、リアルなお話が聞けて花巻での暮らしのイメージが湧きやすかったです。 また、交流会の後には宮沢賢治記念館を案内していただきましたが、さすがの豊富な知識量と熱量でいろいろなことを教えてもらいながらの見学は充実した時間でした。
1日目のプログラムを終えた後は、滞在先のホテルにてテレワーク。PCから少し視線をずらすと窓の外には街の雪景色と遠くに見える雄大な山々が広がり、気分が上がります。


駅前エリアと人の魅力に触れる・早池峰神社に参拝 雄大な自然
【花巻駅前エリアと人の魅力に触れる】 2日目はまなび学園という施設で、「Machicoco」編集長北山公路さんの講演がありました。 花巻のことについてなら昔のことから今のことまで何でも知っている北山さんに、花巻の魅力や実際に花巻でどんな方々がどのような活動をされているかなど、さまざまなお話を伺いました。 魅力的な地域が作られるのはその地域を大事にする人たちの想いや実行力によるもので、地域の魅力というのも結局つまるところはそこに暮らす人々の魅力や意志の持つ力だなあと感じました。今後も魅力的な場所が増えていきそうな花巻にワクワクします。
夜は花巻駅前のLit work placeさんにて懇親。花巻市のリノベーションスクールにも参加された代表の高橋さんが、自分たちの手でリノベーションしたという内装はおしゃれで開放的な空間。駅を出てすぐの立地で、こんなおしゃれ空間で、クラフトビールが飲み放題でお料理もどれもおいしくて、このお値段は安すぎませんかという感動に打ち震えます。 (しかも朝7時からオープンしているそうで、仕事前の散歩がてら朝食とコーヒーを買いに訪れるのもよさそう・・!) おいしいビールとともに高橋さんからもいろいろなお話を聞く事ができ、昼間に北山さんから聞いたお話とも繋がる部分が多く印象に残りました。
【早池峰神社に参拝 雄大な大自然】 最終日の3日目は早池峰神社のあるエリアに撮影に行くという北山さんにお声がけいただき、同行させていただくことに。 この日はとても天気が良く穏やかで市街地の雪はほとんど溶けてきていましたが、山に近づくにつれてどんどん雪深くなっていきます。広大なりんご畑や葡萄畑を抜けてたどり着いた雪の早池峰神社は、澄んだ空気と静謐な雰囲気で、厳かな気持ちで参拝を終えました。神社の手前にずらりと並ぶ宿坊も趣のある光景です。早池峰神社の御朱印もいただくことができました。 地域ごとに特色豊かなお神楽や鹿踊(ししおどり)などの民俗芸能、早池峰山を霊山とする山岳信仰など、豊かな地域文化が今も息づいているのも花巻の大きな魅力。 伝統芸能や民俗学に興味があったり、不思議な話を聞くとワクワクするようなタイプにはたまらないのではないでしょうか。


【まとめ】多拠点生活を想像して感じた花巻の魅力
1.おもしろい場所や人が多い 今回の体験で直接お会いできた人やお話を聞いた中で感じたことは、移住してきた方も花巻生まれて戻ってきた方も、とにかくエネルギッシュな人が多いなということでした。 会話の中で「次はこんなことをしようと考えてるんだ」「いいね!」というようなやり取りが多く聴こえてくるのも印象的で、自身もやりたいことや何かを好きな気持ちを持って移住を考えている人にはとても最高の環境だと思います。
食材の宝庫 日常の買い物も楽しみに 農産物の直売所が大きくて、売り場も大充実していてびっくり、しかもリーズナブル。 東京では野菜もお米も何もかもが高騰している昨今、これはうれしいです。 どっさり買い込んでしまいたい気持ちを抑えつつ、スーツケースの容量と相談しながら厳選して、雑穀や大根の味噌漬けなどを買い込みました。東京に戻り早速夕飯にしましたが全てとても美味しかったです。普段は仕事が忙しいと外食やコンビニごはんも多いですが、こんな食材が日常的に手に入ったら健康的な自炊ができそう・・! 市街地には大きなスーパーや複合商業施設もあり、日常の買い物はむしろ今よりも充実しそうな気がしました。
休日の過ごし方が大充実 移住のデメリットとして都会に比べて娯楽施設が少ないよというような話を聞く事がありますが、自分の場合はかなり幅広い趣味が充実するような気がしました。。 例えば、読書・宮沢賢治が好き、民俗学・民族芸能に興味がある、お祭り好き、料理・ドライブをよくする、登山・キャンプなどのアウトドアが好き などなど 上記にひとつでもビビッとくる感心ワードがあった方は、休日の過ごし方は確実に充実するのではないでしょうか。
旅行者としてではなくこの街での暮らしを想像しながら過ごしてみると、気づいた事がたくさんありました。昔ながらの素晴らしい湯治場があることも教えていただいたので、次回は湯治+ワーケーションの形で長期滞在してみるのもいいなと妄想しています。 仕事したり、料理を作って食べたり、散歩したり人と会って話したり、普通の日々が今より特別になるような、そんな予感がするワーケーション体験。自分のように多拠点居住に興味を持つ方はぜひ花巻を訪れてみてほしいと思います。
〇JR東日本びゅうツーリズム&セールスの地域情報発信メディア「*and trip.」においても、体験の様子を掲載しています。 https://www.andtrip.jp/article/006542.html


このプロジェクトの地域

花巻市
人口 8.77万人

花巻市地域振興部定住推進課が紹介する花巻市ってこんなところ!
【花巻市】岩手県のほぼ中央に位置し、花巻空港や新幹線の発着駅があり、交通の便も優れています。 岩手県の県庁所在地である盛岡へも電車や車でスムーズに移動できます。 おいしいお店が多い市街地から少し離れると、気持ちの良い自然を味わうことができます。
花巻・大迫・石鳥谷・東和の4地域で景観や雰囲気も異なりますので、 自分に合った地域が見つかるかもしれません。
このプロジェクトの作成者
主なお仕事 ・花巻市への移住・定住の促進にかかわること ・花巻市のシティプロモーション ・地域おこし協力隊 ・花巻市ふるさと納税 ・婚活・結婚新生活支援