
北海道下川町 地域共育コーディネーターを募集します
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「興味ある」が押されました!
2025/04/23「興味ある」が押されました!
2025/04/23北海道の中央部に位置する北海道下川町。町面積の9割を占める森林を活かし、自然との共生をはかる「SDGs未来都市」としても有名なこの町で、10代のための居場所を立ち上げるプロジェクトが動き出そうとしています。 人口3,000人あまりの小さなまち・下川町に、なぜいま10代の居場所が必要なのか。居場所づくりに向けた動きを進めている立場から、その想いをお伝えします!
下川町の子どもと地域をつなぐ「地域共育ビジョン」
下川町の総合計画には「2030年における下川町のありたい姿」が掲げられています。当初は6つのゴールだったのですが、町民で構成される当時の委員からの意見を踏まえて「子どもたちの笑顔と未来世代の幸せを育むまち」というゴールが7つ目に追加されました。それらのゴールに対するパブリックコメントのうち30%は「子どもたちの笑顔と未来世代の幸せを育むまち」に関する意見だったこともあって、町民の関心が高いことは明らかでした。
7つ目のゴールを具現化するため、まずは家庭、学校、地域から16名の参加者を募って、ゴールに対する具体的なビジョンを策定することから始めました。そこでできたのが「子どものわくわくする好奇心と挑戦を育む地域」や「子どもたちがほっとする居場所がたくさんある地域」などを掲げた「地域共育ビジョン」です。最近はビジョンに対する認知も進んできていて、2024年2月に開催した地域共育フォーラムには町の人だけで80人以上も集まりました。


「10代が主役」の居場所を目指して
子どもたちが育つ環境や場づくりを学校だけではなく、地域の中にもつくっていく必要感から 既に10回ほど10代の居場所づくりを実験的に行っていて、回を重ねるごとにその場を楽しみにしてくれている10代も増えています。イベントには長期休み中に訪れるインターンシップ大学生が参加しているのですが、ただただお兄さん・お姉さんに会いたくてやってきたような子たちもいました。 これからの時代は、答えのない課題を見つけて、人と協力しながら考えていく力が必要だと思います。そして、そのために必要な教育のすべてを学校で行うことが難しいのは明らかです。下川町には面白い大人がたくさんいるので、そういった地域の人にも子どもたちをつなげたいのですが、地域との交流機会も中高生になると減ってしまう傾向があります。これまでは部活動がそういった役割を担ってきた部分もあると思うのですが、教員不足や働き方改革のさなかでそれも難しくなっていて。学校ではやりきれないことが増えているからこそ、10代の居場所機能が必要だと思います。 また、小さな町なので、自分が就きたい仕事に近いことをしている人がなかなか周りにいないケースも多いと思います。子どもたちが自分の可能性を広げるためにも「出会い」と「挑戦」がある環境をつくりたいと感じています。
今回下川町で立ち上げを目指すのは中高生のための家でも学校でもない第3の居場所(サードプレイス)です。下川町では現在、その立ち上げ・運営を担うリーダー(地域おこし協力隊)の募集を行っています。
<居場所づくりにあたって大切にしたいこと> ・居場所づくりのプロセスから子どもたちと一緒につくること ・子どもたちの気持ちに寄り添うこと ・大前提として「こういう居場所をつくらなければならない」ということはなく、基本的に新メンバーの方のやりたい!を最大限に活かしていきます
<検討いただいている方へメッセージ>
決まった形のないものをつくるからこそ試行錯誤が必要だと思いますが、周囲の協力を得ながら、正解のないことに自分なりの解を表現できるのがこの仕事の面白さだと思います。下川町にとどまらず、町外や道外をも超えて、全国に発信できることを試行したいと思っているので、是非一緒に取り組んでいただけたら嬉しいです。
下川町には共感して協力してくれる人たちが大勢いるので、確実にやりがいのある仕事だと思います。本気で教育・まちづくりに取り組んで、この機会をキャリアのステップアップにつなげたいという方はぜひご応募ください!
求める人物像については、こちらの記事をご覧ください https://www.town.shimokawa.hokkaido.jp/chiikikyouikuvision/interview/index2-9.html


募集要項
・中高生のやりたい事を深められる居場所づくりの企画と構築、場づくり ・北海道立下川商業高等学校における地域との連携や、課題研究などの授業支援 ・その他、学校と地域をつなぐ活動
(1)現在、三大都市圏をはじめとする都市地域等に在住しており、採用後、下川町内に生活拠点を移し、住民票を異動できる方 (2)下川町で地域共育ビジョンの実現に向けた取り組みを推進する意志のある方 (3)地方公務員法第16条に規定する一般職員の欠格事項に該当しない方 (4)地域の活性化に意欲があり、地域住民とコミュニケーションを図りながら、地域活動に積極的に取り組むことができる方 (5)普通自動車免許を所持し、日常的な運転に支障のない方 (6)パソコン(ワード・エクセル)の一般的な操作ができる方
月額 240,000円 その他 活動費160万円など、事業を遂行するための研修費用、旅費の支給などがあります。
8:30~17:00を原則とします。 勤務場所は、主に下川商業高等学校・下川町教育委員会とします。 休日 週休2日
待遇・福利厚生 雇用保険、厚生年金、健康保険、公務災害保険
下川町教育委員会
このプロジェクトの地域

下川町
人口 0.28万人

本間莉恵が紹介する下川町ってこんなところ!
下川町は、林業のほか、以前は鉱山もあって1960年頃には1万5,000人の人口を誇った資源の町でした。1970年代頃からは木材輸出入の自由化や環境規制の強化もあって主要産業が縮小し、人口が急激に減少。このままではまずいということで、経済・環境・社会という3つの柱を掲げた町づくりが進み、木質バイオマスなどの先進的な取り組みにつながりました。こういった歴史的な経緯もあって、下川町は挑戦する人に寛容な町がつくられていき、それは、下川に移住するひとたちが感じる魅力の一つにもなっています。 また、天然のコンパクトシティになっているだけあって、徒歩圏内に役場や学校などの機能やさまざまな施設もまとまっていて、生活に必要な施設などは一通りあります。少し足りないものもあるかもしれませんが、みんなが楽しく暮らすために力を出し合って「自分たちらしいサイズ」で暮らしている魅力あるまちです。
このプロジェクトの作成者
下川町に移住して7年目。 地域おこし協力隊として仕事をはじめ、現在は下川町教育委員会で地域学校協働コーディネーターとして働いでいます。 下川小学校、下川中学校、下川商業高校にそれぞれ週1日づつ在席し、総合的な学習の時間を中心に、地域と学校をつないでいます。 地域のいろんな方とつながり、子どもたちがいきいきする学びの場をつくる面白さを感じています!