
【素人だからできること】地域おこし協力隊インタビュー Vol.6石関雅羽さん(森本地区)
公開日:2025/09/19 08:20
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2025/11/24歴史と伝統、そして文化が息づく北陸最大の都市、石川県金沢市。 そんな金沢市で、現在7人の地域おこし協力隊が、それぞれ想いを胸に活動しています。 彼らの活動内容や喜び、苦労などを、隊員本人たちにざっくばらんに聞いていく連続企画「私が地域おこし協力隊になった理由」。
最終回となる今回は、2024年9月から金沢市の郊外にある「森本地区」で、様々な視点から地域活性化に挑む石関雅羽さんへのインタビューです。
「生まれ育ったまちと似ていたので」
-地域おこし協力隊に興味を持ったきっかけについて教えてください。
大学で地域活性化について学んだこともあり、地域おこし協力隊という存在は知っていました。将来はどこかへ移住したいと思っていましたが、まずは社会人経験を積もうと考え、大学卒業後数年は地元で働いていました。ある程度経験を積んだところで、改めて学んでいた地域開発の仕事をしてみたいと考え、スマウトで金沢市の協力隊の募集を見つけて応募しました。
-いろいろな自治体がある中で、なぜ金沢を選ばれたんでしょうか?
いくつか決め手がありました。まず、私が活動している森本地区の「商店街の活性化」というミッションに惹かれたことです。私はどちらかと言うと田舎暮らしがしたいというよりは、地域をアートを使って盛り上げることに興味があったので、このミッションを通じて、自分がしたいことが実現できる場所だと感じました。 また、この森本が、私が生まれ育った埼玉県の上尾市と似ている気がしたことも理由の一つです。上尾は大宮駅から電車で10分ほどの場所にあり、金沢駅から電車で2駅の森本と状況が似ているんですよね。そんな地元と似ている場所が、今後どのような発展を遂げるのかを見てみたいと感じ、この場所で協力隊になろうと決めました。
-生まれ育った地元から縁もゆかりもない新しい場所で協力隊になるのは、勇気が必要だったのではないですか?
元々海外で生活したいという思いもあったので、それほど抵抗はありませんでした。むしろワクワクする気持ちの方が大きかったですね。ただ、地域の方々とどのように協力して活動できるかという点は不安でした。
-その点、実際活動してみてどう感じていますか?
森本の方々は皆さん自分のまちを良くしたいという強い想いを持っている面白い方が多く、その熱意に逆に私が影響を受けることも多いですね。私が活動を続ける力になっています。
-石関さんが感じる森本地区の魅力を教えてください。
森本はとても広い地区なので、様々な面を持っていることが魅力ですね。金沢駅から電車で2駅の場所なので駅前には飲食店が立ち並んでいる一方で、近隣には山もあり、田んぼもあり、ぶどう畑もあり…。掘れば掘るほど面白さが出てくる感じでしょうか(笑)
-今の活動内容について教えてください。
森本駅前広場でのイベントを企画・運営したりするほか、今お話ししたように、実際に住んでみて森本には面白い人や場所がたくさんあることに気づいたので、それらをつなげて森本の魅力があふれる独自の観光プランを作るための活動をしています。そういった面白さは外からは見えにくいので、協力隊である私がやる意味があるのではと感じています。
-活動でやりがいを感じることはありますか?
協力隊として様々な人と交流する中で気づいたのは、地元の面白い人同士が案外つながっていなかったりするんですよね。自分の活動でやりがいを感じるのはもちろんですが、そういう人たちをつなげて一緒に面白いことができたときや、つなげた人たち同士が私を飛び越えてまちの活性化に動いているのを知ったときは、とてもうれしく思いますね。


森本地区の魅力を発信する「森本ツーリズム」を目指して
-逆に、大変だったことや苦労したことはありますか?
広い地区ということもあり、住民の方々や団体がたくさんいるので、まちづくりに対する意見やビジョンがそれぞれ少しづつ違ったりするんですよね。そういった異なる意見をどのように自分の活動に取り入れて、協力隊として地区のために活動するかを考えるのは大変です。
-以前住んでいた埼玉県と違いを感じるポイントは何ですか?
車社会であることが一番違いを感じます。単に移動手段の違いというだけでなく、例えば、着任する前は、駅前だからまちが発展すると思っていたんですけど、実際は逆で、駅前だから駐車場がなくて発展が難しい、といったように、生活様式やものの考え方がそもそも違うことに気づきました。 あとは、人同士の関わりにも違いを感じます。森本の人に「北陸の人は知らない人とのコミュニケーションに消極的」と言われて身構えていましたが、実は地元よりもフランクに話してくれる人々がたくさんいて驚きました。私が1人で畑作業をしていても、知らないおばあさんがアドバイスしてくれたりして、温かさを感じています。
-今後の目標や、協力隊としてやっていきたいことはありますか?
今活動している森本独自の観光プランを完成させたいです。様々なことを準備しなければいけないので、息の長い活動になると思いますが、任期終了までには空き家を活用した宿泊施設を完成させて、森本地区で泊まれる体制をつくることが今の目標です。 将来的には、地元の面白いもの・こと・人をつなげて魅力を発信する「森本ツーリズム」の実現を目指しています。
-最後に、地域おこし協力隊を検討している人たちへ、メッセージをお願いします。
協力隊にはその道のプロの方もいれば、私のような素人もいます。必要なのは、経験の有無よりも、とりあえずやってみる行動力と、何でも素直に受け入れる心だと感じています。経験がないから一歩踏み出さないのではなく、経験がないからこそ一歩踏み出してみてはどうでしょうか?

終わりに
vol.1を投稿してから約2か月。 金沢で頑張る地域おこし協力隊の皆さんをもっと多くの人に知ってほしいと思いこの企画を始め、これまでに現役隊員7人の活動内容や人となりを紹介してきました。
「金沢で働きたい!」 「田舎で独立したい!」 「アニメーション作家になりたい!」…
バックグラウンドや目指すものは全く違いますが、どの隊員も
「地域をもっと良くしたい!」
という思いを持って日々活動を頑張っています。
そんな隊員たちの魅力が少しでも伝わればうれしいです。 記事を読んでいただいた方、いいねを押していただいた方、温かいメッセージを頂いた方、ありがとうございました!
金沢市では、来年4月採用の新たな協力隊の募集を10月から開始しています!
【地域おこし協力隊募集!】金沢の山奥で暮らす。木造校舎の残る場所で自分の夢を叶えませんか? https://smout.jp/plans/23465
【地域おこし協力隊募集!】耕作放棄地・竹林を活用した地域づくりや産業創出に挑む仲間を募集! https://smout.jp/plans/23663
金沢を動かす人、募集。(金沢文化スポーツコミッション 地域おこし協力隊募集) https://smout.jp/plans/24723
あなたも金沢市で地域おこし協力隊にチャレンジしませんか?
このプロジェクトの地域

金沢市
人口 46.53万人
金沢市地域力再生課が紹介する金沢市ってこんなところ!
金沢市は石川県の中心部にある人口約46万人の「歴史と文化のまち」です。 金沢城や兼六園などの歴史的な名所から、現代アートのメッカである21世紀美術館まで、多彩な観光スポットが点在しています。 加賀百万石の城下町として栄えた時代から今日まで、400年以上にわたって戦争や大災害を免れたため古くからの建物が多く残り、江戸から令和までの建物が1つのまちに立ち並んでいる風景は金沢の大きな特徴です。 また、金箔工芸や加賀友禅などに代表される多様な伝統工芸・文化は行政だけでなく、企業・地域コミュニティなど様々な組織・人々によって歴史を超えて守り伝えられており、そのような人々こそが金沢の最大の魅力だと思います。
このプロジェクトの作成者
【中の人】 金沢生まれ、金沢育ちの30代男性。 首都圏の大学を卒業後、地元に戻り市役所に入庁しはや十余年。 妻とともに3人の子育てに奮闘中。 趣味はハンドボールと居酒屋巡り。


















