
三浦半島 暮らし紹介記④ 都心に近すぎず遠すぎない海辺の暮らしを丸ごと楽しむ
公開日:2025/10/03 01:58
最新情報
「興味ある」が押されました!
2025/11/16「興味ある」が押されました!
2025/11/07神奈川県鎌倉市・逗子市・葉山町・横須賀市・三浦市で構成されている三浦半島。 都内から電車で1時間前後のアクセスなのに、どこか島のような開放感あふれる景色が広がり、それがエリア全体に自由な空気と多彩なライフスタイルを生み出しています。
そんな三浦半島エリアへの移住に関心を持つ方を対象に、地域の事情に詳しいカヤックの社員が中心となり移住をサポートする取り組みが「三浦半島移住コンシェルジュ」です。 中心を担う3人のコンシェルジュのほかに、移住を検討している方のライフスタイルや希望するエリアに合わせた案内人がいることがこの取り組みの特徴のひとつ。
今回ご紹介するのは、美しい海岸線で知られる横須賀市秋谷の海辺に暮らすスター麻紀さん。 かねてよりご縁があった古民家にまつわる出来事がきっかけとなり、住まいの拠点を東京から秋谷に移すことを決断したご一家の海辺の暮らしの様子を伺ってきました。
週末のお楽しみだった古民家が誘った秋谷という場所
とても便利な都心に暮らし、職住接近・フルタイムでバリバリ働き、仕事も家事も育児も諦めない。平日はそんなアグレッシブな生活をする一方、週末は全く真逆の生活をしていました。金曜の夜にパッキングした荷物を車に積んで目指すのは秋谷の家。夫が結婚前からずっと借りていた築100年以上の古い平屋の日本家屋でした。
到着したら最初にするのは雨戸を開けて掃除機をかけること。隙間だらけで風の強い日は建て付けの悪い窓がガタガタしてうるさくて、断熱もないので冬は大きなガスストーブをつけっぱなし。テレビも電話も引いておらず、もちろんwifiもありません。
それでも私たちにとっては楽しくて、昼間は娘を連れて海や山を歩いたり、買い出しに行って一緒に料理をし、夜は映画のビデオや浜で星空を見て早寝する。そしてまた、日曜の昼頃にパッキングして東京へ戻る。極端な二拠点生活をすることでONとOFFのメリハリをつけ、心の安寧を保っていたのかもしれません。
ところがある日、望めばこの家を手に入れられるという機会が訪れました。土地や家を購入するということは一つのコミットメントで、大きな買い物であることにも逡巡しました。でも楽しい思い出がいっぱいのあの家を手放すのは惜しく、自然の中での子育ても続けたい。思い切って購入し、娘が小学校に上がる2年後のタイミングで移住しようとタイムラインをひきました。移住先を探して辿り着いたのではなく、完全にご縁でした。長年通い続けていたのでエリアや環境に対しての迷いもありませんでした。ラッキーでしたね。
家づくりに家族で携われたのは本当に楽しかった体験です。出来てしまったら寂しくて、夫と「もう一軒やりたいね」と言い合ったほど。潮風の強いタフな環境を理解し好みの合う工務店さんを探し、時間をかけて打ち合わせを重ねました。気に入っていた日本家屋は痛みがひどく解体して新築するしかないとわかり、使える建具は新築の家で使ってもらうことに。週末ごとに現場に通っては塗装なども手伝わせてもらいました。編集者でもある夫は家づくりの様子をブログに残していたのですが、今となっては貴重な記録です。
移住を決めた頃はちょうど仕事にも燃え尽きていたタイミングでした。移住後は自分のペースでできる仕事をしようと思い、ずっとやってみたかったアロマの仕事をやろうと一念発起。一旦退職し、セラピスト養成のスクールに通いながらプロジェクトベースでお仕事をさせてもらう生活にシフトしました。実際に移住するまでに2年ほど準備期間が持てたので、家づくりも新たな勉強も、ある程度計画的に進められたのも良かったです。


二拠点居住ではわからなかった喜びや驚きがある暮らし
引っ越してすぐ、小さなギフトを持ってご近所さんに挨拶に行ったのですが、翌朝玄関を開けてみると大根が置いてありました。歓迎してくれたようで嬉しく思ったエピソードです。
住んでみて、通っていただけではわからなかった発見がいくつもありました。移住して初めての夏には、東京から持ってきた革のジャケットや靴、バッグが全部カビてしまい、ああもうこれはライフスタイルを変えろということだなと思い切って処分。実際、これらはTシャツやショートパンツ、ビーチサンダル、スニーカーに置き換わっていきました。都心の生活では縁のなかった隣組や回覧板など、町内会がまちの自治を担い、その一員としてご近所付き合いするということも新鮮でした。
三浦半島では質の良い野菜やお魚が手頃な値段で手に入ります。食生活は東京での暮らしよりも格段に上がりました。わたしは恥ずかしながら、都心に住んでいた頃は野菜の旬はよく知らなかったし、ブロッコリーの芯は捨てるものだと思っていて、そもそも野菜があまり好きではありませんでした。それが、住み始めてからは直売所をハシゴし元気の良い野菜に歓喜し、果てには畑や家庭菜園で野菜を育て、意気揚々とキッチンに篭るように。筍や梅、夏みかん、メカブなど、「そろそろあれの季節だな」と四季を感じられる生活は、移住してから15年目の今もずっと楽しいです。
6歳からこちらで育った娘も、旬や食べ方、季節感を身につけて育ってくれていることには本当に感謝しています。食いしん坊一家の私たちにとって食事は1日の中で大事な時間なのですが、こちらでは食材へのアクセスもレストランの数も東京にはかないません。「なければ作る」が当たり前になり、お料理がよりクリエイティブな楽しい時間になりました。


気軽に都内に出かけられる距離は、ときに生活のスパイスにも
サロンもオープンさせ、徐々にお客さまが来てくださるように。コロナ禍も経て紆余曲折ありましたが自分のペースで続けられています。ありがたいことに、秋谷や逗子・葉山だけでなく、横浜や東京からもお越しいただいています。遠方から来てくださる方にとっては1時間半程度で来られる小旅行的な気分で、海沿いのバスに揺られている時からセラピーが始まっているのだそうです。海を眺めながらカウンセリングを、波音の聞こえるセラピールームで施術を受け、エナジーチャージをして帰る。日帰りでアクセスできる距離がきっとちょうど良いのでしょうね。わたしもかつて週末にここで充電して東京へ戻っていた生活をしていたから、その気持ちはよくわかるんです。
都心に近すぎず遠すぎない絶妙な距離というのは、このエリアの大きな魅力です。娘は東京に通学していますし、わたしも仕事で通勤したり、ちょっと刺激が欲しいなと思った時は気軽に遊びに行きます。夜遊びは少し時間を早く切り上げる必要はあるけれど、電車に揺られているうちに気持ちが切り替わって、逗子駅が近づくとホッとするんです。都心も自然も妥協せずに満喫できる暮らしです。
実際に相談するには…?
スター麻紀さんによるコラム、いかがでしたでしょうか。 横須賀での暮らしはもとより、三浦半島での住まい方などちょっと気になるな…と思った方はぜひご相談ください✨
相談の流れ
(1)移住希望の方や移住に興味・関心のある方から、「三浦半島移住コンシェルジュ」(以下、「コンシェルジュ」といいます。)に相談の申込みをしていただきます。 (2)コンシェルジュから、申込みいただいた方に対して、移住希望先などに関する相談対応・ヒアリングを行います。 (3)コンシェルジュから、「暮らしの案内人」や「地域の案内人」をご紹介することもできます。(市町の担当窓口などのご紹介も行います。) (4)コンシェルジュや案内人が希望に応じて、現地案内や先輩移住者の紹介などを行います。
移住相談の申し込みは、神奈川県電子申請システムにて受付中です。 ※相談・現地案内ともに無料 ※お申し込みの際は合わせてぜひ「興味ある」ボタンも押していただけると嬉しいです! https://dshinsei.e-kanagawa.lg.jp/140007-u/offer/offerList_detail?tempSeq=98494
移住相談の前にまずはライトに質問してみたいな…という方も「興味ある」ボタンを押してください。追ってメッセージでご案内をします✨


このプロジェクトの経過レポート
このプロジェクトの地域
横須賀市
人口 37.23万人

三浦半島移住コンシェルジュ運営事務局が紹介する横須賀市ってこんなところ!
横須賀市は、東京湾側(東側)と相模湾側(西側)で対照的な顔を持つ場所。 東側は、米軍基地をはじめ行政機能の中心地。「横須賀」のイメージとして知られるどぶ板通りがあり、JR横須賀駅や京急線横須賀中央駅といった鉄道路線を利用することもできます。
対して今回ご紹介をした西側は、長らく自然がメインの長閑な別荘地エリアとして発展してきました。湘南方面から続く国道134号線沿いには多くの別荘が立ち並んでいます。公共交通機関の利便性は東側に比べると劣りますが、そのおかげで豊かな自然が守られていることが特徴です。日常ではJR逗子駅や衣笠駅、京急三崎口駅を利用することが多く、横須賀東側よりも逗子方面が中心となります。
このプロジェクトの作成者
「三浦半島移住コンシェルジュ」は、三浦半島エリアへの移住に関心を持つ方を対象に、地域の事情に詳しいカヤックの社員が中心となり移住をサポートする取り組みです。
神奈川県全体の移住相談を担う「ちょこっと田舎・かながわライフ支援センター」、「西湘足柄移住コンシェルジュ」、三浦半島地域の4市1町の移住関係課とも連携しながら、移住希望者が三浦半島での暮らしとコミュニティを楽しむための総合サポーターとして活動します。

















