三浦半島 暮らし紹介記③ 地域とともに暮らし、働き、伝えていく

最新情報

「興味ある」が押されました!

2025/11/27

「興味ある」が押されました!

2025/11/21

神奈川県鎌倉市・逗子市・葉山町・横須賀市・三浦市で構成されている三浦半島。 都内から電車で1時間前後のアクセスなのに、どこか島のような開放感あふれる景色が広がり、それがエリア全体に自由な空気と多彩なライフスタイルを生み出しています。

そんな三浦半島エリアへの移住に関心を持つ方を対象に、地域の事情に詳しいカヤックの社員が中心となり移住をサポートする取り組みが「三浦半島移住コンシェルジュ」です。 中心を担う3人のコンシェルジュのほかに、移住を検討している方のライフスタイルや希望するエリアに合わせた案内人がいることがこの取り組みの特徴のひとつ。

今回ご紹介するのは、逗子を拠点に地域に暮らす人々の物語を伝えるメディア「ディスカバー・ズシ」の渡邊拓視さん、吉村拓朗さん、石塚直希さん。コロナ禍を機に移住した彼らが、海と山に囲まれた逗子という風土の中で、暮らしと仕事がゆるやかに混ざり合い、人と人との関係が暮らしそのものを豊かにしてゆく日々の様子を伺ってきました。

逗子という町に人生のペースを合わせた

2020年、コロナの影響で世界が止まり、私たちの暮らしも急ブレーキをかけられるように変わりました。

それまでは、毎日朝から晩まで忙しく働き、時間に追われる日々を過ごしていました。通勤電車に揺られ、オフィスで次から次へと舞い込む仕事を片づけては、帰宅して寝るだけ。

でも、コロナ禍で通勤がなくなり、時間にポッカリと空白ができたとき。 そこで初めて、自分がこれまで「働くだけの毎日」を送っていたことに気づきました。 ふと考えると、「なぜこの仕事をしているのか」「どう生きたいのか」さえ、ちゃんと考えたことがなかった。 時間ができたことで、心の奥にしまい込んでいた違和感が浮かび上がってきたのです。

そんなとき、ふらりと訪れたのが神奈川県・逗子でした。 東京から電車で1時間。けれどもそこには、全く異なる空気が流れていました。 ゆったりと歩く人たち、海風の匂い、山に囲まれた静けさ。 見知らぬ人が自然に挨拶を交わす温かさがあり、心がスッと緩む感覚を覚えました。

何度か訪れるうちに、こんな場所で暮らしてみたいと思うようになりました。 自分のペースで呼吸し、朝の光を感じ、ちゃんとごはんを作り、地域の人たちと顔を合わせながら過ごす日々。 それは東京では得られなかった、でもずっと求めていた“ちゃんとした暮らし”の姿でした。

そして2021年には1人、その翌年には2人が逗子へ移住しました。 この町で暮らすうちに感じたのは、「一人ひとりにちゃんと物語がある」ということ。 小さなカフェの店主にも、畑を耕す農家にもそれぞれの背景や想いがある。 その姿がとても美しくて、尊くて、誰かに伝えたくなったのです。

そこで始めたのが、Instagramメディア「ディスカバー・ズシ」。 取材経験がなかった私たちは、カメラ片手に飛び込みで話を聞き、撮影し、言葉を紡ぎました。 最初は誰にも知られず、ゼロからのスタートでしたが、少しずつ「ありがとう」「うれしい」という言葉が返ってくるようになりました。 ただ暮らすだけでなく、誰かの暮らしを見つめ、伝えることで、この町と自分たちとの関係が深まっていくのを感じています。

コロナがなければ、きっとこんな選択肢は生まれなかった。 でもあの時間があったからこそ、「暮らし」を選び直すことができた。 逗子での新しい人生は、そこから始まりました。

そんな逗子での出会いからご縁が繋がった、三浦半島エリアで暮らしを営む方々の表情をぜひ多くの方に伝えたいと思い、今回の記事では、これまで取材にご協力をいただいてきたみなさんをご紹介したいと思います!

ディスカバーした人①松原農園
ディスカバーした人①松原農園
ディスカバーした人② 橘
ディスカバーした人② 橘

資本主義の外にある価値を伝えたい

逗子に移住してしばらく経ったころ、私たちはある共通の感覚を抱き始めました。 それは、この町で出会う人たちのほとんどが、「なぜそれをやっているのか」を明確に語れるということでした。 たとえば、無農薬の野菜を手間ひまかけて育てている農家さん。 「人の体をつくるものだから、嘘をつきたくないんです」と真っ直ぐに語ってくれました。 古民家を自分の手で改装し、静かに営業している飲食店の店主は、 「誰かの“ひと息”を支える場所がつくりたかった」と話してくれました。 利益や流行だけを追い求めているのではなく、自分の軸を持ち、覚悟を持って生きている人がとても多いのです。 それは、東京にいた頃の私たちがなかなか触れることができなかった「人間の温度」のようなものでした。 都会では、肩書きや実績、フォロワー数など、外側のスペックばかりが評価されやすい環境にありました。 けれど逗子では、あなたが何者かではなく、「どんな想いでそれをやっているのか」がちゃんと伝われば、人と人の距離が自然と縮まっていく。 この町にある空気は、そういう誠実さを受け入れてくれるものでした。 その感覚が、私たちのInstagram「ディスカバー・ズシ」のコンセプトに直結していきます。 それが「Everyone has a story」――どんな人にも語るべき物語がある、という信念です。 バズを狙う派手な投稿や、わかりやすいキャッチーな演出ではなく、 その人が「なぜ」そこにいるのか、「どんなことを大切にしているのか」を丁寧に取材し、写真と言葉で綴っていく。 あえて時間をかけ、あえてじっくり伝える。 そんなアプローチは、SNSの世界では効率が悪いとされるかもしれません。 でも、時間をかけて積み重ねた「信頼」や「共感」は、数字には代えがたい深さを持っています。 事実、派手なフォロワー増よりも、「毎回じっくり読んでいます」「次に逗子に行くときは、紹介された場所に行ってみます」といった声を多くもらえるようになりました。 私たちは今、「ストーリーの発信」を通じて、資本主義の枠の外にある“価値”と“つながり”に光を当てたいと考えています。 商品やサービスではなく、「その人自身」の魅力に惹かれて人が動く――そんな時代の可能性を、ローカルから実感しています。 ディスカバー・ズシは、誰かの営みを通して「生き方そのものが語られる場所」でありたい。 一つひとつの出会いを丁寧に拾い上げ、また次の誰かへとつなげていく。 この町には、まだまだたくさんの物語が眠っています。

ディスカバーした人③とちぎや
ディスカバーした人③とちぎや
ディスカバーした人④和酒ビストロKOYA
ディスカバーした人④和酒ビストロKOYA

働く場所じゃなく、暮らす町とともに生きていく

逗子に住み始めてから、私たちの「暮らし」と「仕事」は自然に溶け合いました。働くことと暮らすことが同じ場所で混ざり合う感覚は、都市では得られなかった心地よいリズムです。

一番の変化は、日々の行動が「消費」で終わらなくなったこと。近所の魚屋さんで「今日は何が美味しい?」と話しながら晩ごはんの献立を決めるような、買い物や外食がただの取引ではなく、人との関係の中にある「会話のある暮らし」になっていきました。 それがきっかけで地域の催しにも、「メディア運営者」ではなく“逗子に暮らす一人”として関わるように。誰かに頼まれたからではなく、「私たちが関わりたい」いう気持ちで動く、そんな自然な循環が生まれています。

本業のデジタルマーケティングも、地域の人々の“静かだけど確かな熱量”をどう届けるか一緒に考える仕事に変わりました。その想いや温度感を伝える「共感が届く伝え方」を模索する毎日は、やりがいに満ちています。

「ディスカバー・ズシ」の活動を通じて、この町の人たちが持つ“静かだけど確かな熱量”に、何度も心を動かされてきました。私たちの仕事は、その熱をできるだけそのままに、伝わる形に変換していくことなのだと思っています。

逗子での日々は、「もっと頑張らなきゃ」と気を張るようなものではありません。お店で交わすちょっとした会話、海辺を歩くときの風のにおい、夜の静けさ。そんな小さなことをきちんと感じ取れるようになったことが、何よりの変化です。

暮らすこと、働くこと、人と関わること。そのすべてが、この町の空気の中では無理なく交わっていく。肩書きでも成果でもなく、「その人らしさ」に価値を見出せるこの場所で、仕事の枠を超えて地域とともに何かを創っていくこと。それが今、私たちにとっての“生き方”そのものになりつつあります。

実際に相談するには…?

「ディスカバー・ズシ」の3人によるコラム、いかがでしたでしょうか。 逗子での暮らしはもとより、三浦半島での住まい方などちょっと気になるな…と思った方はぜひご相談ください✨

相談の流れ

(1)移住希望の方や移住に興味・関心のある方から、「三浦半島移住コンシェルジュ」(以下、「コンシェルジュ」といいます。)に相談の申込みをしていただきます。 (2)コンシェルジュから、申込みいただいた方に対して、移住希望先などに関する相談対応・ヒアリングを行います。 (3)コンシェルジュから、「暮らしの案内人」や「地域の案内人」をご紹介することもできます。(市町の担当窓口などのご紹介も行います。) (4)コンシェルジュや案内人が希望に応じて、現地案内や先輩移住者の紹介などを行います。

移住相談の申し込みは、神奈川県電子申請システムにて受付中です。 ※相談・現地案内ともに無料 ※お申し込みの際は合わせてぜひ「興味ある」ボタンも押していただけると嬉しいです! https://dshinsei.e-kanagawa.lg.jp/140007-u/offer/offerList_detail?tempSeq=98494

移住相談の前にまずはライトに質問してみたいな…という方も「興味ある」ボタンを押してください。追ってメッセージでご案内をします✨

このプロジェクトの経過レポート

このプロジェクトの地域

神奈川県

逗子市

人口 5.36万人

逗子市

三浦半島移住コンシェルジュ運営事務局が紹介する逗子市ってこんなところ!

神奈川県の三浦半島の付け根に位置する逗子市は人口約6万人ほどのコンパクトなまち。明治時代から避暑地・別荘地として発展した歴史を持つ一方、横浜まで30分、東京まで60分のアクセス環境の良さや、穏やかな時間を求めて都心から移り住む人が後を絶ちません。 また、『自分たちのまちは、自分たちで面白くする』という気概が逗子には息づいています。歴史ある花火大会や、独創的なアートフェスティバル、逗子海岸映画祭など、季節ごとに個性的な催しが開催されるのも魅力のひとつです。

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

「三浦半島移住コンシェルジュ」は、三浦半島エリアへの移住に関心を持つ方を対象に、地域の事情に詳しいカヤックの社員が中心となり移住をサポートする取り組みです。

神奈川県全体の移住相談を担う「ちょこっと田舎・かながわライフ支援センター」、「西湘足柄移住コンシェルジュ」、三浦半島地域の4市1町の移住関係課とも連携しながら、移住希望者が三浦半島での暮らしとコミュニティを楽しむための総合サポーターとして活動します。

「興味ある」しました

プロジェクトに興味を持っていただきありがとうございます。

あなたが「興味ある」ことを「三浦半島移住コンシェルジュ運営事務局」にお伝えいたします!

「興味ある」を押したプロジェクトは、マイページから確認することができます。

詳細プロフィールを設定することで、スカウトを受けやすくなります。プロフィールはマイページから編集することができます。

メッセージを送信します

あなたが「応募したい」ことを「三浦半島移住コンシェルジュ運営事務局」にお伝えいたします!

この後、プロジェクトの担当者とコミュニケーションを取れるようにチャットルームを作成するので、知りたいことがあればたずねてみましょう。

「興味ある」も同時に入力され、地域ユーザーからスカウトを受けやすくなります。

ユーザー登録すると
「」ができます。