
【司書資格取得もサポート】情報あふれる今だからこそ、本が必要。『ともしび司書』募集
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「興味ある」が押されました!
2025/12/01「興味ある」が押されました!
2025/12/01現在の日本では多くの地域で人口減少が進み、かけがえのない歴史や伝統の「記憶のともしび」が静かに消えようとしています。
そんななか、日本三大秘境といわれるほど深い山里にある宮崎県椎葉村では、約2,100人という非常に少ない人口の村にも関わらず、豊かな文化や伝統が今もなお受け継がれ、人々を惹きつける魅力として輝きつづけています。それらはひっそりと、そして力強く、そこに生きる人々に守られているのです。
そんな村の図書館における『ともしび司書』の役割は、図書館を訪れる人々にとっての「記憶のともしび」「心のともしび」を灯すことです。
地域に古くから伝わる歴史や物語、そして人々の暮らしの中で大切にされてきた伝統を地域資料などから丁寧に掘り起こし、過去の記録を「ともしび」に変え、未来へと継承していきます。そのともしびは、情報が氾濫する現代社会で迷う人々の心の奥にある知的好奇心をやさしく照らすことでしょう。
『ともしび司書』のミッションは、図書館を舞台として秘境の地の記憶を呼び覚まし、今を生きる人々のやすらぎの拠りどころを生み出すことなのです。
先輩司書も活動する新しい図書館『ぶん文Bun』
◯『Katerie』と『ぶん文Bun』 Katerieは、子育て支援・教育・人材育成・木材利活用・関係人口・交流人口創出など様々な機能をもつ複合施設です。 村の保育所とも隣接しており、子育て世代の方を中心に老若男女問わず、憩いの場としての役割を担っています。
その中に位置する図書館『ぶん文Bun』は、「ただ本が好きなだけ、図書業界は未経験」という当時の地域おこし協力隊が、「クリエイティブ司書」として総合的なプロデュースに挑戦し生まれました。その結果、本が交差して積み上がり、マンガと専門書が混在し、ときにはお酒を嗜みながら読書することもできる、全国に類をみない図書館が誕生しました。そのあり方は、複雑性と秩序の両方を備えながら絶えず変化し続けていく自然の森のようです。
◯多数の地域おこし協力隊が活動してきた司書チーム このような経緯で生まれたぶん文Bunでは、これまでに6名の地域おこし協力隊が活動してきました。現在は、2名の地域おこし協力隊と1名の地域おこし協力隊経験者が次の通り役割を分担して活動しています。
・飛び出す司書 長谷川さん 名前の通り、図書館に来てもらうのを待つのではなく、図書館から飛び出す司書です。移動図書館車を活用した地域図書支援や学校図書支援(読み聞かせなど)の活動を実施しています。講談の経験を活かした読み聞かせは子どもにも大好評です。
・時おこす司書 藤江さん 本という形態に囚われず、秘境に眠る知恵を引き出し、アーカイブする役割です。ポッドキャスト「時おこす司書の気まぐれラジオ」の配信などを行っています。大学卒業と同時に椎葉村に飛び込んだ期待の若手。大学落語研究会での経験を活かして落語披露などの活動もしており、音声での発信は声が良いと評判です。
https://stand.fm/channels/6621db06f95ea2f8e4f930f1
・エディトリアル司書 北村さん 上に挙げた2名は、司書にしては珍しくどんどん外に出て活動する、攻めの司書です。一方こちらは、図書館の中を整える守りの要。カウンター業務をしながら、図書棚の編集を行っています。来館者がいつでも楽しめるような世界で唯一の本棚を目指しています。蔵書3万冊の本棚を全てアレンジするのが当面の目標。
これらのメンバーも、ほとんどが未経験から図書業務に就いています。司書資格の有無は問いません。専門性を高めるために司書資格をとりたい方については、勤務時間内に資格取得のためのオンライン授業を受講したり、活動補助金から費用を出したりといったサポートを受けることもできます。


人々が集う、ともしびの空間づくり
◯『ともしび司書』に期待すること 先輩司書と一緒に、図書館内の業務をメインに活動していただける方を募集します。本棚への本の配架、図書館で購入する本選び、テーマを決めた特集本棚づくりから、日々のお掃除まで、図書館に関わる幅広い仕事を経験することができます。
他の地域おこし協力隊に比べると、館内にいることが多いので、地域に出る機会は少なく感じることもあるかもしれません。が、「図書館でこんな企画をしたら、こういう仕掛けをしたら、来館者が楽しんでくれるかな」と空間づくりを楽しめる方には向いているかと思います。
◯人物像 ・図書館で過ごすことが好きな方 ・さまざまな年代の方々と触れ合いコミュニケーションをとることが好きな方 ・絵を描いたり、ポップなどを作成することが好きな方 ・もくもくと細かな作業をすることが好きな方 ・地域の文化・歴史を未来へ継承していくことに興味のある方 ・パソコンを利用した業務が苦でない方(ワード、エクセル、パワーポイント等 が問題なく使える方)
◯図書館業務の方針 村の最上位の計画である第6次椎葉村長期総合計画では、最も重要な基本理念として「かえりたい『郷』で生きていく。」が掲げられています。
https://www.vill.shiiba.miyazaki.jp/promote/post_7.php
Katerieおよびぶん文Bunの運営方針も上記の総合計画に基づいており、最も中心にある目的はUIターンの創出です。Katerieで過ごした子どもたちが、一度は村外へ羽ばたき活躍したうえで、また帰ってきてほしいという思いのもと、様々な業務に取り組んでいます。
たとえば、Katerie自体がUIターンの受け皿になっており、スタッフの多くがこれまで村にいなかったような移住者です。また、館内にはUIターン者の仕事の拠点となるコワーキングスペース、ものづくりラボ、クッキングラボが備えられており、創業の場にもなっています。さらに、隣には保育所もあるため、子育て世代の利用者・スタッフともに施設を訪れやすい設計になっています。
図書館業務においても、このような村の大きな方向性を掴んだうえで、ご自身の個性を活かした業務に取り組んでいただければと思います。
◯椎葉村の地域おこし協力隊について 椎葉村には、現在19名の地域おこし協力隊が在籍しています。司書以外にも、「秘境のインタープリター」「山奥学芸員」「森のアーティスト」「秘境の文筆家」など、それぞれが専門性をもって特徴ある活動に取り組んでいます。同僚や地域に定住している先輩も多くいるため、公私ともにいつでも相談できる体制が整っています。 日々の活動をFacebookやInstagramで発信しているので、ぜひご覧ください。


募集要項
※募集者 / 主催者に連絡を取りたい場合、まずは「応募したい」ボタンを押してメッセージを送ってください。
1.図書館カウンター業務 貸出や返却などの基本業務はもちろんのこと、利用者様のニーズにあったレファレンスや、他図書館との連携もあります。
2.館内の空間づくり 利用状況に応じた選書や棚の配架、特集棚の更新と、棚に合わせた黒板アートの刷新業務です。村内、村外にかかわらず、気持ちよく利用者様が図書館を利用していただけるような空間づくりを行います。
3.地域資料や伝統芸能などの資料の収集・保存等 多様な文化を持つ椎葉村を未来へと継承していくために、椎葉村民俗芸能博物館等と連携し、図書館における地域資料の保存・書架整理等を行っていただきます。また、椎葉村の文化をつないでいくためのイベント企画等(民話の紙芝居づくり、地域資料を生かした展示づくりなど)を行っていただきます。
4.その他、館内の清掃業務や業務報告のための月報作成、会議への参加など 他のスタッフの方と一緒に、館内全体の清掃を基本的に毎日行います。また、地域おこし協力隊として報告書の提出や、定期的な情報共有の会議への出席なども必要になります。
・普通自動車運転免許 村内で暮らすために、自動車が必須です。
・PCがある程度使えること 業務ツールとして、googleワークスペースやSlackを使用します。
・短大・大学卒業以上(司書資格の有無は問いません)
黒板アート作成のため、絵やポップを描けること
◯給与月額200,709円 ※2年目および3年目は若干の昇給があります
◯雇用形態 椎葉村役場の会計年度任用職員として雇用し、地域おこし協力隊として委嘱します。 自治体職員となるため、公務員としての心構えが求められます。
◯勤務日程 ・シフト勤務 ・土日祝もシフトに応じて出勤あり ・遅番あり
◯勤務時間 ・早番 8:30-17:00 ・遅番 12:30-21:00
基本的にはシフト勤務となりますが、館内の他スタッフがカウンター業務に入ることも可能なので、休暇取得などは柔軟に行うことができます。
住所
連絡先
◯住宅 椎葉村で確保します。家賃については、全て村で負担します。
◯諸手当 年2回賞与 通勤手当は通勤距離に応じて支給します。
◯社会保険等 厚生年金、雇用保険等に加入します。
◯休暇 有休休暇(20日/年)、夏季休暇(3日)年末年始休暇(6日)があります。
椎葉村役場地域振興課 企画グループ
このプロジェクトの地域

椎葉村
人口 0.22万人

合同会社ミミスマスが紹介する椎葉村ってこんなところ!
日本三大秘境の一つ、椎葉村。 広大な村の面積の94%が森林地帯、残りの斜面を家や田畑として利用してきた村の人々。山で生きる知恵と相互扶助の文化が暮らしに色濃く残る地域です。 自然の恵みを活かしながら、暮らしと仕事を成り立たせてきた椎葉の人は、たくましく賢く、器が大きいです。都会では感じにくい、「人に支えられていること」を日々実感できるのが、椎葉での暮らしです。


















