三浦半島 暮らし紹介記⑤地元横須賀で、熱い想いをつなぐ架け橋であり続ける

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2025/11/30

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2025/11/25

神奈川県鎌倉市・逗子市・葉山町・横須賀市・三浦市で構成されている三浦半島。 都内から電車で1時間前後のアクセスなのに、どこか島のような開放感あふれる景色が広がり、それがエリア全体に自由な空気と多彩なライフスタイルを生み出しています。

そんな三浦半島エリアへの移住に関心を持つ方を対象に、地域の事情に詳しいカヤックの社員が中心となり移住をサポートする取り組みが「三浦半島移住コンシェルジュ」です。 中心を担う3人のコンシェルジュのほかに、移住を検討している方のライフスタイルや希望するエリアに合わせた案内人がいることがこの取り組みの特徴のひとつ。

今回ご紹介するのは、横須賀市役所職員として働きながら「一般社団法人KAKEHASHI」を立ち上げた高橋正和さんです。 地元で生まれ育った高橋さんだからこそ見える地域の方々の熱い想いや、KAKEHASHIとしての活動について伺いました。

仕事の外で出会った、地域と向き合うもうひとつの働き方

幼い頃から当たり前のように感じてきた潮の香りが、大人になってからさらに心地よく感じられています。少し歩くと海が広がる贅沢な景色が私は大好きです。

家族とこれからも住み続けたいと思える街が横須賀です。 海だけではなく、山ではおいしい横須賀野菜も育っています。中心地には海外文化の影響や昭和レトロな風景が混ざり合い、横須賀にしかない独特な景色が広がっています。

私は横須賀市職員として働きながら「一般社団法人KAKEHASHI」を立ち上げました。KAKEHASHIを始めたきっかけは、2018年の市役所研修での経験です。街に出て地域課題を調べる中で「横須賀に対する想いやアイデアを持つ人がいるのに、相談する場所が分からない」という声に多く触れました。

この声を聞き、地域の方々ともっと密に関わり、課題解決や価値創出につなげる活動をしたいと考えました。研修後も一次産業者の現場で体験を重ね、民間事業者を招いた勉強会を開くなど、地域の方々の声に直接触れ、交流を重ねました。

しかし、名刺がなく信頼関係を築きにくいことや、活動費用の負担が増えることから、活動を続けるには法人化が必要だと感じました。そこで仲間3人と市長に直談判し、理解をいただいたうえで、2020年5月に「一般社団法人KAKEHASHI」を設立しました。

KAKEHASHIでは、地域の方々の声を聞き、適切な行政窓口へつなぐことや、想いを結びつけることで課題解決や価値創出を行っています。組織だけでは拾いきれない声を大切にするため、この「つなぐ」活動自体には対価をいただいていません。

私は、この活動を通じて、地域の方々の想いを形にしながら、横須賀ならではの暮らしや人とのつながりを伝えていきたいと思っています。横須賀の自然や街並み、人々の温かさに触れることで、この街ならではの暮らしの魅力を改めて感じています。

ここからはKAKEHASHIを通して出会った、熱い想いを持ち活動をする方々をご紹介します。

作り手の想いと地域の声をつなぐ挑戦

KAKEHASHIの活動の原点となったのは、農家さんとあるお母さんのお悩みから生まれた一つの商品でした。 「大きく育ちすぎたり傷ついたりした野菜は、味は変わらないのに安く扱われてしまう」 「離乳食用に野菜をすり潰すのが大変」 そんな2つの声をきっかけに誕生したのが、無添加・無着色の野菜ピュレ『SUCOYACA Puree』です。横須賀の畑で丹精込めて育てられた野菜を使い、赤ちゃんの「はじめての野菜」にも安心して使えるように仕上げました。 開発時には、約600人の子育て世代にアンケートを実施し、百貨店バイヤーや小児科医などの専門家、 さらにはフランス人シェフにも協力を仰ぎ、試作と改良を重ねる日々でした。約1年の歳月を経て、ようやく商品化にたどり着きました。

現在では横須賀の様々な店舗で販売され、ふるさと納税の返礼品としても人気を集めています。 このピュレは、KAKEHASHIにとって“地域の声を形にする”活動の第一歩となりました。 もうひとつ、印象的な出会いがあります。それは、横須賀のケーキ店との出会いでした。 「旬の食材を使い、季節を感じられるケーキ屋をつくりたい」そんな願いを持つパティシエの声、農家さんが抱える「もっと沢山のお客様に届ける方法を作りたい」という課題がKAKEHASHIを通じてつながりました。

そこで一緒に取り組んだのが、地元食材を活かしたケーキづくりです。 横須賀の坊ちゃんかぼちゃを使った『濃厚かぼちゃプリンタルト』は、午前中で完売する日もあるほどの人気商品なりました。

「食材を無駄にしない」という想いが、「おいしい幸せを届ける」形に変わった瞬間でした。

SUCOYACA purée
SUCOYACA purée

横須賀出身者の県を越えた想いと新米販売会

横須賀出身者の想いが県を越え、イベントへとつながったこともありました。 昨年11月に行われた「新米販売会」です。 この販売会のきっかけは、横須賀出身で現在山形県で生産者と消費者をつなぐ活動する「農家のつくえ」奥山純子さんです。天候不順による“令和の米騒動”で生産者も消費者も不安を抱える中、奥山さんは「今だからこそ、生産者と消費者が直接つながる場をつくりたい」と強く語ってくれました。 「山形には、おいしいお米を育てている素晴らしい農家さんがいる。そのお米を、地元横須賀の人たちにも食べてほしい。」 そんな想いを受け取ったKAKEHASHIが横須賀の店舗との協力を得ながら、奥山さんと共に販売会を企画しました。

当日は、最上地域の農家さんが実際に横須賀へ足を運び、来場者と直接お話ししながらお米を販売してくださいました。 丹精込めて育てたお米がずらりと並び、試食用の炊きたてのお米の香りがふんわりと広がっていました。 また、この販売会には横須賀市の中学生もスタッフとして参加しました。 来場者への声かけや袋詰めを手伝いながら、農家さんや消費者と触れ合う貴重な機会となりました。 生徒たちは目を輝かせ、地域と人との“つながりの価値”を肌で感じてくれたようでした。

奥山さんの想いから始まったこのイベントは、単なる販売会ではなく、「人と人」「地域と地域」「生産者と消費者」をつなぐ学びと交流の場へと広がりました。

KAKEHASHIの役割は、まさに「想いと想いをつなぐこと」です。 行政でも民間でも拾いきれない小さな声を拾い上げ、つなぐ仕組みを作ることだと考えています。 活動を通じて感じるのは、横須賀には本当に熱い想いを持つ人が多いということ。

横須賀に住む人の声、遠く離れた地域で頑張る出身者の声、そして未来を担う子どもたちの声。 立場は違っても、「この街で何かを良くしたい」という想いが根底にあります。 これからもKAKEHASHIは「地域の想いを形にする架け橋」として、この街の未来を共につくる人々と歩み続けます。

実際に相談するには…?

高橋さんによるコラム、いかがでしたでしょうか。 横須賀での暮らしはもとより、三浦半島での住まい方などちょっと気になるな…と思った方はぜひご相談ください✨

相談の流れ

(1)移住希望の方や移住に興味・関心のある方から、「三浦半島移住コンシェルジュ」(以下、「コンシェルジュ」といいます。)に相談の申込みをしていただきます。 (2)コンシェルジュから、申込みいただいた方に対して、移住希望先などに関する相談対応・ヒアリングを行います。 (3)コンシェルジュから、「暮らしの案内人」や「地域の案内人」をご紹介することもできます。(市町の担当窓口などのご紹介も行います。) (4)コンシェルジュや案内人が希望に応じて、現地案内や先輩移住者の紹介などを行います。

移住相談の申し込みは、神奈川県電子申請システムにて受付中です。 ※相談・現地案内ともに無料 ※お申し込みの際は合わせてぜひ「興味ある」ボタンも押していただけると嬉しいです! https://dshinsei.e-kanagawa.lg.jp/140007-u/offer/offerList_detail?tempSeq=98494

移住相談の前にまずはライトに質問してみたいな…という方も「興味ある」ボタンを押してください。追ってメッセージでご案内をします✨

新米販売会の様子
新米販売会の様子

このプロジェクトの経過レポート

このプロジェクトの地域

神奈川県

横須賀市

人口 37.23万人

横須賀市

三浦半島移住コンシェルジュ運営事務局が紹介する横須賀市ってこんなところ!

神奈川県の南東部に位置する横須賀市は、海と山、そして街が絶妙なバランスで共存するまちです。 東京から電車で約1時間という距離ながら、潮風が香る港町の景色や、畑で育つ豊かな横須賀野菜など、自然の恵みを身近に感じられる環境が広がっています。 かつて軍港として発展した歴史を持ちながらも、今では異国文化と昭和レトロが融合した独特のまち並みが魅力のひとつです。 地域には「自分たちのまちは、自分たちでより良くしていこう」という想いが根付き、世代を超えて挑戦する人が増えています。人の温かさと、地域を想う力の強さ。横須賀は、暮らしと挑戦が自然に交わるまちです。

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

「三浦半島移住コンシェルジュ」は、三浦半島エリアへの移住に関心を持つ方を対象に、地域の事情に詳しいカヤックの社員が中心となり移住をサポートする取り組みです。

神奈川県全体の移住相談を担う「ちょこっと田舎・かながわライフ支援センター」、「西湘足柄移住コンシェルジュ」、三浦半島地域の4市1町の移住関係課とも連携しながら、移住希望者が三浦半島での暮らしとコミュニティを楽しむための総合サポーターとして活動します。

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