
愛荘町の野菜を料理の主役に!「ベジタブルキッチンhippo」に込めた想い
公開日:2026/01/20 00:13
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2026/01/25「興味ある」が押されました!
2026/01/20愛荘町にあるベジタブルキッチンhippo(ヒポ)は、倉橋さんがオーナーを務める“野菜が主役”のレストランです。
倉橋さんは、グランヴィア京都や彦根市のクラブハリエで、料理人としてそれぞれ10年間経験を積んできました。 そして2025年4月、愛荘町島川に同店をオープンします。店舗のロゴにある愛らしいカバは、島川のゆるキャラ「シマカバ」に着想を得ているのだとか!店づくりの段階から、倉橋さんの「地域と結びついた存在でありたい」という想いが込められています。
しかし移住当初は、愛荘町以外の場所で開業することも検討していたのだそう。 今回は、倉橋さんに愛荘町で開業することになった決め手や、あえて“野菜”を料理のメインにした経緯をお伺いしました。
あなたの「挑戦したい」気持ちが形にできるまち・愛荘町。この記事を読み終える頃には、あなたもきっと愛荘町が持つ魅力に惹かれるはずです。気になる方は「♡興味ある」ボタンをクリックしておいてくださいね。
愛荘町での開業は“野菜”が決め手。農家と連携した店づくり
ーー自分でお店を持ちたいと思ったのには、何かきっかけがあったのでしょうか?
倉橋さん) 「料理をやっているからには自分のお店を持ちたい」という気持ちは、若い頃からありました。 クラブハリエに在籍していたときは料理のすべてを担当するようになっていたものの、どこかに所属して料理人を続けるにはそのお店の“シェフの味”を守っていかなければいけません。それで、自分の料理がどこまでお客様に通じるのか挑戦してみたいという気持ちが大きくなったんです。
ーーもともと、開業に対する想いはお持ちだったのですね。愛荘町へは、どのようなタイミングで移住されましたか?
倉橋さん) 双子が生まれ、家族の形が大きく変わったのがきっかけでした。 いずれは地元の京都へ戻りたいという気持ちもあったのでかなり迷いましたが……、育児をサポートしてもらえる環境の方が安心できると思い、妻の実家がある愛荘町に移住を決めました。
ーーそのときから、愛荘町での開業を考えていたのでしょうか。
倉橋さん) 自分の店を持つことを本格的に考え始めたのは、コロナ禍で当時勤務していたクラブハリエの営業縮小が決まったときでした。しかし、別の場所に開業することも選択肢としてあったんです。 クラブハリエから離れた後は、ご縁があってエクシブ琵琶湖(以下エクシブ)で1年半働いていて、その間は愛荘町から通勤していました。 でも、ふと振り返ったときに、職場との往復だけで年間18日分もの時間を使っていることに気が付いて。それを機に、家族の近くで働きたいと考えるようになりました。
ーー18日はすごいですね! 家族との時間を確保することが、愛荘町にお店を持つ決め手だったのでしょうか。
倉橋さん) 家族のことも愛荘町で開業を決めた理由のひとつですが、実はエクシブで契約していた農家さんが偶然にも愛荘町の「継ノ農園」さんでした。 愛荘町であれば、まわりにたくさん農家さんがあって、私が直接野菜を農園まで取りに行くこともできます。生産者さんとのつながりを大切にしながら料理に取り組みたいという想いが昔からあったので、それが実現できる環境に惹かれました。 そして、これも偶然なのですが、ちょうどお店に適した物件も空いていたんです。
ーーたくさんの縁でつながっているような印象です。農家さんとより近い距離でやり取りがしたかったのですね。
倉橋さん) ホテルでは宴会料理という性質から、野菜の形にも厳しく、不揃いなものは返品せざるを得ないことも多かったんです。それがずっと気になっていました。 野菜を扱うなら、月に一回でも農園に足を運んで、収穫時期や採り方、どういう風に実っているのかを直接見たうえで料理したいと考えていました。 実際に今は、継ノ農園さんから週2回の納品があるタイミングで、自分で野菜を受け取りに行っています。ほかの農家さんと話すこともありますが、私が知らない食べ方を教えてもらうこともありますよ! そういった学びが、愛荘町では可能なんです。
ーーとても素敵です! 生産者さんと一緒に、試行錯誤しながら料理を作られているのですね。


愛荘町の野菜を主役に!お店を通して見えたまちの課題
ーー肉でも魚でもなく、野菜を主役に据えたのはなぜですか?
倉橋さん) 私はお肉に添えられたガルニチュール(※)が美味しいレストランこそ、良いお店だと思っています。 でも、そこに手間をかけているレストランって、なかなか少ないんです。もともと野菜を料理するのが好きだったこともあって「主役にしたい」という想いがありました。
※料理の付け合わせや添え物
ーー“野菜”に対して、こだわりをお持ちだったんですね。
倉橋さん) シンプルに野菜の味を楽しんでもらいたいです。 味付けは最小限に、採ってそのままの形の野菜を、野菜のソースで食べてもらう方が面白いのではと考えました。愛荘町の土地柄を考えたときにも、フレンチやイタリアンよりもその方が身近に感じてもらえるのかなと。
ーー確かに、フレンチだと格式高く感じて入りづらい雰囲気があるかもしれません。
倉橋さん) 私自身フレンチのようなきめ細かいコースを出すよりも、自分に向いている料理を探して作る方に興味がありました。 もともと勤務していたホテルでも、コースの付け合わせを作っているときが一番楽しかったな、と。農家さんが一生懸命育てている野菜を肉や魚の付け合わせとして後ろに添えるより、そちらを前に出す方が自分のやりたいことには合っていました。
ーー料理以外のところで、お店づくりへのこだわりはありますか?
倉橋さん) お店に置いているお皿は、岐阜県にあるお店で開催される陶器市で選んだものです。 陶器市では、普通ならメーカーのカタログから選ぶと高価なカップやソーサーと、破格の値段で出会えることもあります。普段ならなかなか出会えないようなものや、今まで知らなかったものに出会えたのは、とても良い体験でした。 料理や食材はもちろんですが、器にも“縁”を感じています。
ーー実際に見たり体験したりして、良いものを使いたいという倉橋さんのこだわりを感じます! 開業してから、イメージと違ったり苦労したりしたことはありましたか?
倉橋さん) 開業してから一番予想外だったのは、ディナーよりもランチの方が人気だったことですね。女性のお客様がランチにこんなにたくさん来てくださるとは予想していなかったので、途中で昼メインの営業に変えたくらいです。 始めは夜を中心にお店を開けていたのですが、本当に来店が少なくて……。夜は周りが真っ暗になるし、皆さんあまり出歩かないようです。
ーーまちの活気という面では、愛荘町の課題のように感じます。
倉橋さん) 飲食店をやっていて、心が折れそうになる部分でもあります。 でも、人のせいにはしたくないですね。やはり自分がもっと発信して、お店の認知度を上げて、まちの人が外に出たくなるようなきっかけを作らなければいけないと感じています。 それは愛荘町の課題でありhippoの課題でもあるので、ほかの飲食店の方とも「みんなで何かできたら」と話しています。 夜でも光が見えるまちに変えていけたら、出歩く人が増えるかもしれません。バスの本数が増える、駅ができてお店を出す人も増えるということもあるかもしれない。そういったことにつながる取り組みを、もっとしていきたいと思っています。
ーーお店を通じて、まちの課題にも目を向けられているのですね。


愛荘町×野菜のちからで、まちの魅力を広めたい!
ーー今後の展望についてお聞かせいただけますか?
倉橋さん) 「愛荘町といえばここ」という店にしていくのが第一目標です。 2店舗目も考えていないわけではありませんが、まずは来年の目標としてマルシェのような催し物にも積極的に参加して、認知度を上げるところからかな、と。いつもは「愛荘町を通過するだけ」という人が立ち寄ってくれるようになると嬉しいですね。
ーー彦根から近江八幡に行く観光の合間に、わざわざ足を止めて寄っていくような、そんなイメージでしょうか。
倉橋さん) そんなお店にしていきたいですね! 全国各地で開催されている「ギブミーベジタブル」というイベントも、愛荘町で開催できたらと思っています。お客様が入場料代わりに持ち寄った食材をその場で参加者が料理するのですが、そういったイベントをきっかけに愛荘町に足を運ぶ人が増えると良いですよね。そうすれば、もっとまちの魅力も広まるのではないかと感じています。
ーー面白いイベントですね!農家さんが多い愛荘町と、とても相性が良さそうです。
倉橋さん) 年に一回でも、そういった大きなイベントがあると良いと思っています。 飛び入り参加もOKなので、普段あまり関わりがないお店の人と知り合う機会にもなる。愛荘町内でのつながりをもっと深めるきっかけになりますし、絶対楽しいと思います。
ーー最後に、愛荘町への移住を考えている方にメッセージをお願いします!
倉橋さん) 若い世代の移住が増えたら良いですね。地元の人たちと話し合って、理解し合える方だと、より良いと思います。 愛荘町は未来への可能性を秘めている土地なので、本気で何かを始めようと思ったら形にできる環境が揃っています。実際に、まちを自分たちの手で変えていこうとする方も周りにたくさんいらっしゃるから、お互いに協力し合うこともできますね。 習慣や固定観念にとらわれず、一緒に愛荘町に良い変化を起こしたいですね。
倉橋さんのお話からは、お店や野菜に対する想いだけでなく「愛荘町をより活気のあるまちにしたい」という熱意が伝わってきました。 人やものとの“縁”を大切にする倉橋さんだからこそできる“愛荘町の魅せ方”があるのではと、これからのご活躍に期待が高まります。
愛荘町では、倉橋さんのように挑戦したいことがある方はもちろん、地域おこし協力隊として関わりたい方や、住んでみたい方も歓迎しています。 本記事を読んで愛荘町に興味が湧いた方は「♡興味ある」ボタンをクリックして詳しい情報をチェックしてくださいね。
★地域おこし協力隊の募集は以下からチェック! https://smout.jp/plans/11625
愛荘町から広がる農業の可能性!作るだけで終わらない、新しい農家の形とは https://smout.jp/plans/24630
愛荘町から農業を次世代へ!文化をつなぐ、経営者としての取り組みとは https://smout.jp/plans/24876
※1 “地域おこし協力隊”は国の制度のひとつ。都市地域から過疎地域などへ住民票を移して、地域ブランドの開発やPR、地域支援などを行いながらその地域へ移住・定住を図る取り組みです。https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/02gyosei08_03000066.html


このプロジェクトの地域

愛荘町
人口 2.14万人

愛荘町役場が紹介する愛荘町ってこんなところ!
愛荘町役場が紹介する愛荘町ってこんなところ! 平成18年に2つの町が合併してできた現在の愛荘町は、今年で20年目を迎えます。琵琶湖に流れる川の上流・湖東地域に位置しており、鈴鹿山系からの豊かな清水と自然に恵まれ、古くから水との関わりが深いまちとして発展してきました。
町の東側には、聖武天皇の勅願で行基が開山した湖東三山の一つである金剛輪寺があります。昔から四季折々の雰囲気を楽しめるスポットとして地元の方々をはじめ多くの人に愛され続けている場所です。また、近世には中山道66番目の宿場として愛知川宿が栄え、後の明治には郡役所や警察などの官公署が置かれ、近江鉄道が開通するなど、古くから地方の中心としても栄えてきました。
国の伝統的工芸品に指定されている「近江上布」を中心とした麻織物や、瓶のなかにてまりが入った不思議で美しい滋賀県の伝統的工芸品「愛知川びん細工手まり」など、愛荘町でしか見られない手仕事ならではの「ワザ」が光る工芸品を見られるのも特徴です。


















