
愛荘町から広がる農業の可能性!作るだけで終わらない、新しい農家の形とは
公開日:2025/09/22 07:35
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2025/10/12「興味ある」が押されました!
2025/10/03愛荘町で減農薬にこだわった農業に取り組む「継ノ農園」の村上さん。 師匠が40年かけて試行錯誤を重ねてきた土壌を受け継いで、酵素や漢方、天然素材のミネラルなどを独自に配合した肥料を使い、安心して食べられる美味しい野菜づくりに取り組まれています。
「妥協なき野菜づくり」を徹底しているという村上さんですが、大阪府のご実家は、農業とはまったく縁がなかったとのこと。
なぜ大阪から愛荘町へ来ることになったのか。 なぜ農家の跡継ぎという道を選んだのか。
今回は、そんな村上さんの農業に対する想いや、これからの展望についてお聞きしました。
読み終える頃には、人とのつながりが背中を押してくれるまち・愛荘町にきっと興味がわくはず。気になる方は「♡興味ある」ボタンをクリックして、愛荘町との出会いを手にしてくださいね!
愛荘町での農業は師匠との運命的な出会いから
ーー愛荘町に来られたきっかけを教えてください。
村上さん) 滋賀県立農業大学校に在学中、農園の師匠に「後を継がないか」と声をかけていただいたのがきっかけです。 元々、自分で一から農園をスタートしようと考えていたのですが、先輩から「面白い農家さんがいる」と師匠を紹介されて、実際に会いに行きました。そこで、農業に対するこだわりや、40年間土づくりに試行錯誤されてきたという思いに惹かれたのが、移住を決めた理由です。
ーー村上さんにとっては運命的と言えるような出会いだったのですね!
村上さん) そうですね。完成された農地と、師匠が積み重ねてきた40年のストーリーを一緒に継がせてもらえることが、本当に素晴らしいと思いました。 師匠のこだわりを大切にして、継続していきたいと思っています。私はまだ数年目ですが、お客様には「これは40年間こだわり続けてきた野菜です」と説明しています。
ーー農業の道に進もうと決めたのはなぜですか?
村上さん) 農作物を生産してするのはもちろんですが、加工して販売することも面白いと感じたのが大きな理由です。 野菜という素材があれば、観光やイベントだけでなくどんな業種の方ともコラボができる。そんな可能性に惹かれました。
ーー作るのが好きという方は多いと思いますが、どちらかというと村上さんはそれをどう活かすかに興味をお持ちなのでしょうか。
村上さん) そうなんです。農業を志す前は、アイデア商品で起業することを考えていました。もちろん収穫もしますが、収穫した後のものを使ってどうしようかと考えるのも好きでやっています(笑)
ーー村上さんは、野菜をさらに良くするという部分には、どのように取り組まれていますか?
村上さん) 私が「これを使いましょう」と提案するよりは、師匠が調べてきてくださるのがほとんどです。私は、経営的な視点から使うものを決めて、完成した味を外に持ち出すことについて考えている方が多いですね。
ーー師匠が質を研究し、村上さんがそれをプロモーションする。うまく分業してバランスがとれているのですね!


愛荘町で生産するだけで終わらない農業に挑戦したい!
ーー今後、農園をどんな風にしていきたいですか?
村上さん) 今後は「継ノ農園」だけでなく、広く農業を加工や販売などを含めた事業に展開したいと考えています。そのために、師匠や私が現場を離れても農園が回っていくような体制を整えていくのが現在の課題です。
ーーなるほど。この記事を読んで「ぜひやりたい」という人がいてくれたら嬉しいですね!どのような人に来てもらいたいですか?
村上さん) 農業大学校から若手を探してくることも考えていますが「農業の現場で働いてみたい」という方がいれば来てほしいです。20代前後の方に限らず、30代の方もぜひ!
ーー実際に働いてもらうとしたら、どのくらい働くイメージですか?
村上さん) ベースは8時間で考えています。1年間で見ると夏は休みが少ないですが、その分冬は多めに休むなど、夏は忙しい代わりに冬でバランスを取っています。
ーーちなみに、村上さんご自身はどのような流れで1日のお仕事をされていますか?
村上さん) 厳しそうだからやめようと思われるようなスケジュールかもしれません(笑)
ーーいえいえ、リアルを伝えるのは大事だと思います!
村上さん) 夏場は日の出とともに仕事をしています。秋から冬にかけては日の出が遅くなるので、朝は8時頃からスタートします。 午前中は主に収穫や出荷をして、午後は野菜や田んぼの栽培管理。夜は事務仕事や、所属しているクラブの会議、商工会、農業の青年部などに出席するというのがざっくりとした流れです。
ーー四季の移ろいに合わせて、働くイメージでしょうか。自然災害も含めて、一番大変な時季はいつですか?
村上さん) トウモロコシの時季である7月から、稲刈りの終わりまでです。朝が早いのと、通常の作業にトウモロコシの販売業務が追加されるので、いつもよりも忙しくなるんです。 自然と共に生活をしていますが、あまりのんびりしているわけでもないので、スローライフ農業とはイメージが違うと思います。
ーー「スローライフ=農業」というイメージを持つ方も多いと思いますが、実際はもっと働き方にメリハリがあって、1年間でバランスを取っているのですね。


愛荘町では農業や様々な可能性に挑戦したい人を募集中!
ーー愛荘町に移住する際に、住む場所や移動手段など、困ったことはありましたか?
村上さん) 住む場所には困らなかったです。家もたくさんありましたし、今では賃貸も増えています。一軒家に住みたいという場合も、空き家が見つかるでしょうし。 祭りで神輿を担がせてもらったり、地域のイベントに参加させてもらったりして、楽しんでいます。 ただ、住むのに車は絶対必要ですね!
ーー外の地域から移住してきた立場だと思いますが、地域の方々と関わりを持つことにあまりハードルはなかったのですね。
村上さん) 農業は一人ではできませんからね。 師匠から引き継ぎ、リブランディングしてスタートした農園ですが、祭りに行って、お酒を持って自己紹介をしまくりました。みんなが集まっているところで「田んぼをやるので皆さんよろしくお願いします」と叫んだり(笑)
ーーご自身でも積極的に地域の方と関係を築かれたのですね。理想的だと思います!愛荘町の雰囲気とマッチするのはどんな人だと思いますか?
村上さん) 「おはようございます」「こんにちは」と言える人でしょうか。すれ違ったときに挨拶ができれば大丈夫です!
ーーすれ違って挨拶、良いですね!今後、愛荘町でチャレンジしてみたいことはありますか?
村上さん) 事業を広げていきたいと思うと一人で動くには限界があるので、やはり「誰かと一緒に」進めていきたいですね。 先日、地域おこし協力隊の方に来ていただいて収穫体験を行いましたが、今後はもっと協力していければ理想的だと考えています!
師匠から受け継いだものを大切にしながらも、人とつながりながら農業の可能性を広げていこうと邁進する村上さん。 「誰かと一緒に」が自然にできる村上さんだからこそ、愛荘町の農業を今後さらに盛り上げていけるのではという可能性を感じます!
愛荘町では、地域おこし協力隊として活動してくださる方を募集中です。 現在は7名のメンバー(2025年9月時点)が地域資源を活かした起業に挑戦しています。 愛荘町ならではの人とのつながりや、事業・自己実現に対する自由度の高さに魅力を感じた方は「♡興味ある」ボタンをクリックして詳しい情報をゲットしてください!
★移住に関する情報や地域おこし協力隊の募集状況は以下からチェック! https://www.town.aisho.shiga.jp/iju/index.html
★地域おこし協力隊メンバー(現役・OBOG)の活動は以下で紹介しています。 〜町の人から応援してもらえる事業への挑戦〜過去のビジネススキルを活かして生まれるものとは? https://smout.jp/plans/19326
地方で子どもたちのための教育システムを作る〜地域おこし協力隊を通じて行う活動とは?〜 https://smout.jp/plans/19016
町への貢献を目指す! アップサイクルな「クラフトドリンク・リタ」の誕生秘話とは? https://smout.jp/plans/17706
「カフェ&バー・Another sky」未来に繋がるサードプレイスに込められた想いとは? https://smout.jp/plans/17380
心地良い時間を共有できる、人がゆるやかに繋がれる空間を作りたい https://smout.jp/plans/16162
海外の訪問者と繋がれる、愛荘町のコミュニティスペースSekaiCo https://smout.jp/plans/15981


このプロジェクトの地域

愛荘町
人口 2.14万人

愛荘町役場が紹介する愛荘町ってこんなところ!
愛荘町役場が紹介する愛荘町ってこんなところ! 平成18年に2つの町が合併してできた現在の愛荘町は、今年で19年目を迎えます。琵琶湖に流れる川の上流・湖東地域に位置しており、鈴鹿山系からの豊かな清水と自然に恵まれ、古くから水との関わりが深いまちとして発展してきました。
町の東側には、聖武天皇の勅願で行基が開山した湖東三山の一つである金剛輪寺があります。昔から四季折々の雰囲気を楽しめるスポットとして地元の方々をはじめ多くの人に愛され続けている場所です。また、近世には中山道66番目の宿場として愛知川宿が栄え、後の明治には郡役所や警察などの官公署が置かれ、近江鉄道が開通するなど、古くから地方の中心としても栄えてきました。
国の伝統的工芸品に指定されている「近江上布」を中心とした麻織物や、瓶のなかにてまりが入った不思議で美しい滋賀県の伝統的工芸品「愛知川びん細工手まり」など、愛荘町でしか見られない手仕事ならではの「ワザ」が光る工芸品を見られるのも特徴です。

















