愛荘町での起業はまちの一員になるのがカギ!求める地域おこし協力隊像とは

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公開日:2025/09/09 00:01

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2025/11/07

愛荘町の地域おこし協力隊(※1)は、現在7名(2025年8月時点)。 かつての産地を再興して愛荘町の生姜プロダクトをつくる「生姜の国」や資源循環を意識して栄養豊富な農業用肥料を作る「コンポスト事業」など、地域の魅力や課題に根ざした幅広い取り組みが行われています。

そんな地域おこし協力隊をあらゆる面からサポートしているのが、愛荘町役場みらい創生課の櫻井さんと『Next Commons Lab愛荘(以下NCL)』の綿谷さんです。

綿谷さんが所属するNCLは「つながりを生むマーケットを創る」というテーマのもと、愛荘町がもつ課題の解決や、新たなプロダクトやサービス作りに取り組む組織です。これまで10名の起業家とともに、様々なプロジェクトを立ち上げてきたそうです。

行政の立場から愛荘町の活性化に取り組んでいる櫻井さんと、元地域おこし協力隊で、現在は愛荘町の起業支援に取り組む綿谷さん。 今回はお二人に、地域おこし協力隊を募集する意味や活動に込める思いをうかがいました。

読み終える頃には、人との繋がりで夢が広がるまち・愛荘町にきっと興味がわくはず。気になる方は「♡興味ある」ボタンをクリックして、地域の人と繋がる一歩を踏み出してみてくださいね!

現在募集中の地域おこし協力隊は以下のプロジェクトです。エントリーも以下のリンク先からどうぞ!

湖東ローカルツーリズム https://project.nextcommonslab.jp/project/local_tourism/

自由提案〈愛荘〉 https://project.nextcommonslab.jp/project/aisho-original/

※1 “地域おこし協力隊”は国の制度のひとつ。都市地域から過疎地域などへ住民票を移して、地域ブランドの開発やPR、地域支援などを行いながらその地域へ移住・定住を図る取り組みです。https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/02gyosei08_03000066.html

愛荘町民の「何がいいのかわからん!」こそ、起業の原石

ー地域おこし協力隊を募集する理由や意図について教えてください。

櫻井さん) 地域課題として、担い手不足や少子高齢化があります。これらの対策のひとつとして、外部人材を積極的に誘致する目的で取り組んでいます。愛荘町では、地域に新しい仕事や活動を生み出す力を持つ人材を、都市部から呼び込みたいと考えています。起業に意欲のある方々を地域に迎えることで、まちに新たな動きや価値を生み出していきたいという思いがあります。そのため、起業支援や地域でのチャレンジ支援に実績のあるNCLと連携し、地域に根差した活動をしながら起業を目指す人たちを後押ししています。

綿谷さん) 地域おこし協力隊の一例として、役場や団体が町の課題を考えて募集して、行政事務の補助的な業務など、役場と似たようなことをして3年間の任期が終わることがあるんです。私たちはそうじゃなくて、移住される方の自己実現と町の課題が噛み合うようなプロジェクト作りを通して愛荘町をブランディングすることで、外からの移住者を増やしていきたいという意図があります。

ー「起業」がポイントになりそうですね。事業をやる場として愛荘町がマッチする人を求めている、と。

綿谷さん) そうですね。かなり自由度も高いので、ある程度やりたいことが決まっていて主体的に取り組めないと、3年後に移住者として残っていただくのは難しいかな?と感じます。 起業するとなると、一般的には自分で資金を用意して事業を始めると思うんです。でも、地域おこし協力隊の場合、3年間の経費は町が負担するので、その代わり協力隊の方には「起業家として活躍してもらいたい」と伝えたいですね。

ー愛荘町の方に起業してもらうのではなく、外から来る方に起業してもらう意味は、どんなところにありますか?

櫻井さん) 愛荘町に長く住んでいる人は、愛荘町の暮らしや環境が当たり前になってしまっているので、なかなか地域の魅力に気づきにくいところがあります。 その反面、外から来る人材には愛荘町の新しい価値や魅力・人材を発掘する力があると思っているので、そんな外からのパワーが欲しいですね。

綿谷さん) 櫻井さんのおっしゃるとおりだと思います。実際、愛荘町に住んでいる方にまちの魅力を聞いてみると「何がいいのかわからん!」と、おっしゃいます。 外から来る方には、外からの視点で愛荘町のもっているリソースを活用してもらえるのかなと思っています。

ー町内で長く暮らしていると、自分たちが住んでいる環境がもつ魅力や価値に気付きにくいからこそ、外からの視点が重要になるのですね!

県の伝統的工芸品 びん細工手まり
県の伝統的工芸品 びん細工手まり
国の伝統的工芸品 近江上布
国の伝統的工芸品 近江上布

愛荘町での起業はまちの一員として取り組むのが成功のカギ

ー外から来る人の不安として「地域に馴染めない」ことが考えられますが、実際にはどうですか?

櫻井さん) 綿谷さんが地域おこし協力隊として赴任されたときはいかがでしたか?

綿谷さん) 私個人で言うと、元々田舎の小学校で働いていたので、田舎のコミュニケーションはなんとなく分かっていました。なので「地域に溶け込めないかもしれない」という不安はなかったです。1番不安だったのは「3年後に協力隊の活動が終わったら食べていけるか」でした。 ただ、移住してきた方々に聞くと、やっぱりコミュニケーションへの不安をもっている方もいますね。

ー田舎のコミュニケーションに触れる機会のなかった方にとっては、もしかしたら難しいところなのかもしれません。役場やNCLとして、サポートされていることはありますか?

綿谷さん) 私は現地コーディネーターをしていて、地域の繋ぎ役になっています。「ここには挨拶に行っといた方がいいよ」とか「この人にはこういう対応をしておけば、いざという時には力になってもらえるよ」とか(笑)。何かあったときには、間に入って話し合うこともします。

ーそんなところまでサポートされているなんて、驚きました!

櫻井さん) ちょうど6月にも協力隊を1名採用して、その方の町内あいさつまわりを綿谷さんと同行させてもらうことがありました。綿谷さんのサポートを受ける新人協力隊の方を近くで見ていて、始めに人脈作りがスムーズにできると活動しやすいだろうなと感じました。

ー町民から信頼を得ている方に繋いでもらえると、初めて来た方は心強いと思います!具体的に地域おこし協力隊として来てほしい方の人物像はありますか?

櫻井さん) 熱意や自己実現をしたいというところも大切ですが……住む場所になるので、自分で溶け込んでいく力は大事だと思います。

綿谷さん) 櫻井さんは愛荘町のお隣が地元なので、感覚が近いんじゃないですか?愛荘町で「こういう人だったら溶け込める!」みたいなポイントがあれば、個人的に聞きたいです(笑)。

ーぜひ聞かせていただきたいです!

櫻井さん) 「何か面白いことしたい」とか「何かに挑戦してみたい」という人が、愛荘町のあちこちにいる気がしています。一方で、コミュニケーションを取るのに、自分からアタックしていくような根性も必要だなと思いました。

綿谷さん) そうですよね、本当に!1回やってダメだったからとか、この人と合わないとか。そういうコミュニケーションをしていると、周りから人がいなくなるような印象はあります。でも、逆に仲間内に入れてもらえると、すごく可愛がってもらえると思いますよ。

ー愛荘町は田舎の独特の雰囲気はあるけども、新しいチャレンジは前向きにバックアップしてくれる方が多い。そんなイメージでしょうか?

綿谷さん) そもそも、地域おこし協力隊に対して「どうせ出ていくんやろ」という印象をもっている方もいて、最初は“まちの一員”としてとらえにくいところがあるんです。それにもめげず「この地で根を張ってやります」という姿勢を自分の中で持っておかないと、うまくコミュニケーションが取れないかもしれません。 逆に、コミュニケーションが取れさえすれば、自分のやりたいことに対して「お、ちょうどやりたかったし、なんか一緒にしようや」と声をかけてもらえて、繋がりがどんどん広がっていくまちだと思います。

ー「このまちで腰を据えて挑戦したい」という熱意がある人ほど、活躍できる環境なんですね!

綿谷さん主催のまちのお祭り
綿谷さん主催のまちのお祭り

愛荘町では起業や自己実現に挑戦したい方を募集中!

櫻井さん) 実際に7月から『湖東ローカルツーリズム』と『自由提案〈愛荘〉』、2つのプロジェクトの募集を開始しました。 外から来てくださった方が新しい風を吹かせることで、町内の方が愛荘町の魅力を再認識するきっかけになるのではないかと期待しています……!

ー未来の地域おこし協力隊に、一言お願いします!

綿谷さん) 自分のやりたいことや起業したい気持ちがあるのはもちろんですが、地域の方とのコミュニケーションを楽しめる方に来てほしいと思っています!自分の目標達成には頑固だけど柔軟性もある、みたいな。

櫻井さん) 令和3年度から本格的に地域おこし協力隊の誘致を始めましたが、その中で様々な取り組みが生まれてきて……。チャレンジすることに対して、愛荘町全体で歓迎する雰囲気も出てきました。 愛荘町で新しいことや、自己実現のための挑戦をどんどんしてもらえたらと思います。ぜひ愛荘町に来てください!

人との繋がりを大切にしながら、地域おこし協力隊へのサポートや愛荘町の魅力発信に取り組む櫻井さんと綿谷さん。 お二方の熱のこもったお話から、愛荘町への想いの強さがひしひしと伝わってきました。

現在、愛荘町では地域資源や暮らしの魅力を活かした多様なプロジェクトの立ち上げに向けて企画が進行中とのこと!

地域おこし協力隊がもつ“外からの視点”と愛荘町がもつ魅力、そして人の繋がりを活かした取り組みに、今後も期待が高まります……!

愛荘町では、地域おこし協力隊として活動してくださる方を募集しています。 愛荘町ならではの人との関わりや、事業・自己実現に対する自由度の高さに魅力を感じた方は「♡興味ある」ボタンをクリックして詳しい情報をゲットしてください!

★地域おこし協力隊の募集は以下からチェック!

湖東ローカルツーリズム https://project.nextcommonslab.jp/project/local_tourism/

自由提案〈愛荘〉 https://project.nextcommonslab.jp/project/aisho-original/

★地域おこし協力隊メンバー(現役・OBOG)の活動は以下で紹介しています。 地域おこし協力隊イチ愛荘町の風土に魅了!コンポスト事業で促進する資源循環 https://smout.jp/plans/22615

〜町の人から応援してもらえる事業への挑戦〜過去のビジネススキルを活かして生まれるものとは? https://smout.jp/plans/19326

地方で子どもたちのための教育システムを作る〜地域おこし協力隊を通じて行う活動とは?〜 https://smout.jp/plans/19016

町への貢献を目指す! アップサイクルな「クラフトドリンク・リタ」の誕生秘話とは? https://smout.jp/plans/17706

「カフェ&バー・Another sky」未来に繋がるサードプレイスに込められた想いとは? https://smout.jp/plans/17380

心地良い時間を共有できる、人がゆるやかに繋がれる空間を作りたい https://smout.jp/plans/16162

海外の訪問者と繋がれる、愛荘町のコミュニティスペースSekaiCo https://smout.jp/plans/15981

地域特産品のやまいもを使用したクラフトビールの開発
地域特産品のやまいもを使用したクラフトビールの開発
空き家をリノベーションした惣菜屋・地域のコミュニティキッチン
空き家をリノベーションした惣菜屋・地域のコミュニティキッチン

このプロジェクトの地域

滋賀県

愛荘町

人口 2.14万人

愛荘町

愛荘町役場が紹介する愛荘町ってこんなところ!

愛荘町役場が紹介する愛荘町ってこんなところ! 平成18年に2つの町が合併してできた現在の愛荘町は、今年で19年目を迎えます。琵琶湖に流れる川の上流・湖東地域に位置しており、鈴鹿山系からの豊かな清水と自然に恵まれ、古くから水との関わりが深いまちとして発展してきました。

町の東側には、聖武天皇の勅願で行基が開山した湖東三山の一つである金剛輪寺があります。昔から四季折々の雰囲気を楽しめるスポットとして地元の方々をはじめ多くの人に愛され続けている場所です。また、近世には中山道66番目の宿場として愛知川宿が栄え、後の明治には郡役所や警察などの官公署が置かれ、近江鉄道が開通するなど、古くから地方の中心としても栄えてきました。

国の伝統的工芸品に指定されている「近江上布」を中心とした麻織物や、瓶のなかにてまりが入った不思議で美しい滋賀県の伝統的工芸品「愛知川びん細工手まり」など、愛荘町でしか見られない手仕事ならではの「ワザ」が光る工芸品を見られるのも特徴です。

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

愛荘町は2町が合併して今年で20年目を迎えます。琵琶湖までは車で約25分。軟水の湧き出る水の美味しい町です。

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